SIerの志望動機の書き方|経験別の例文6選とポイントを解説

SIerの志望動機の書き方|経験別の例文6選とポイントを解説

「SIerを志望しているけれど、志望動機が思いつかない」「ほかのIT企業にも当てはまる内容になってしまう」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

SIerの志望動機では「なぜIT業界なのか」「なぜSIerなのか」「なぜその企業なのか」の3段階で理由を整理することが重要です。

自分の経験と入社後に実現したいことまでつなげると、企業ごとの志望理由を作りやすくなります。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、SIerの志望動機の書き方や経験別の例文、避けたい内容を解説します。

SIerの志望動機で企業が見ているポイント

SIerの志望動機では、ITへの興味だけでなく「なぜその会社を選んだのか」を伝えることが大切です。

採用担当者が納得しやすい志望動機を作るには、自分の経験と企業の特徴を結びつけましょう。

主に整理したいのは次の4点です。

ポイント志望動機に入れる内容
IT業界への志望理由なぜITに関わりたいのか
SIerへの志望理由なぜシステム開発・顧客支援なのか
企業への志望理由なぜそのSIerなのか
入社後経験をどう活かし何をしたいか

例えば「ITに興味があるから」だけでは、その企業を選ぶ理由までは伝わりません。

SIerの事業内容や顧客、担当工程まで調べたうえで志望動機を作りましょう。

SIerの志望動機を書く前に仕事内容を理解する

SIerとは、顧客企業から依頼を受けてシステムの設計・開発・導入などを行う企業です。

主な工程には、

・要件定義
・基本設計
・詳細設計
・開発
・テスト
・導入
・運用・保守

などがあります。

SIerによって、得意とする業界や技術、担当する工程は異なります。

例えば、顧客と直接やり取りして要件定義から担当する企業もあれば、開発や運用を中心に担当する企業もあります。

志望動機を書く前に「そのSIerでは何ができるのか」を調べることが重要です。

SIerの志望動機を作る5ステップ

SIerの志望動機は、いきなり文章を書こうとすると抽象的になりやすいです。

次の5ステップで材料を整理してから文章にしましょう。

1. IT業界を目指す理由を整理する

まず「なぜIT業界なのか」を考えます。

例えば、

・ITを使った業務改善に関わりたい
・システム開発の仕事をしたい
・技術を使って企業の課題を解決したい

などです。

「将来性がありそうだから」だけではなく、自分の経験をきっかけとして説明できると具体的になります。

2. SIerを選ぶ理由を整理する

次に、自社開発企業などではなくSIerを選ぶ理由を考えます。

SIerでは、さまざまな顧客のシステム開発や課題解決に関われる場合があります。

例えば、

「顧客の課題を直接聞き、システムによる解決まで関わりたい」

という理由ならSIerの仕事につなげやすいでしょう。

3. その企業を選ぶ理由を探す

ここが志望動機で特に重要な部分です。

企業研究では、

・得意な業界
・主要なサービス
・顧客との関係
・プライム案件
・担当工程
・技術領域
・研修制度
・キャリアパス

などを確認します。

ほかのSIerへ企業名を入れ替えても成立する文章になっていないか確認しましょう。

4. 自分の経験と結びつける

次に、企業が求めている人物像と自分の経験をつなげます。

IT経験者なら、

・開発経験
・設計経験
・顧客折衝
・チーム開発
・PL・PM経験

などが材料になります。

未経験者でも、

・法人営業
・顧客対応
・業務改善
・チームでの仕事
・IT学習

などを活用できます。

5. 入社後にやりたいことを伝える

最後に、入社後のキャリアを加えます。

例えば、

「まず開発経験を積み、将来は要件定義にも関わりたい」

などです。

志望理由と将来像がつながっていると、一貫した文章になります。

SIerの志望動機は、企業ごとに「なぜここなのか」を作り込む必要があります。企業研究や転職準備のポイントを整理したい場合はLINEでも確認できます。

公式LINEを追加する

SIerの志望動機の基本構成

志望動機は、結論から書くと内容が伝わりやすくなります。

基本構成は次の4段階です。

順番書く内容例
1志望理由顧客の課題解決に関わりたい
2きっかけ・経験現職で業務改善を経験した
3その企業を選ぶ理由○○業界の上流工程に強みがある
4入社後経験を活かし○○を目指したい

文章にすると、

「○○を実現したく、貴社を志望しました」
↓
「これまで○○を経験しました」
↓
「その経験から○○に関心を持ちました」
↓
「なかでも貴社は○○という特徴があります」
↓
「入社後は○○を活かして貢献したいです」

という流れです。

「志望理由→経験→企業との接点→入社後」の順番を意識すると、まとまりやすくなります。

SIerの志望動機例文6選

ここからは、応募者の経験別に志望動機の例文を紹介します。

そのまま使うのではなく、自分の経験や応募企業の特徴に置き換えて使用してください。

1. 未経験からSIerを目指す場合

私は、ITを通じて企業の業務課題を解決できる仕事に携わりたいと考え、貴社を志望しました。現職では営業として顧客へのヒアリングや提案を担当しており、課題を整理して解決策を考えることにやりがいを感じています。現在はITの基礎やプログラミングについて学習しています。貴社では幅広い業界のシステム開発に携われる点に魅力を感じました。これまで培った顧客折衝力を活かしながら技術力を身につけ、将来は要件定義から顧客を支援できるSEを目指します。

2. 新卒でSIerを目指す場合

私は、ITを活用して多くの企業や人の仕事を支えたいと考え、SIerを志望しています。大学でプログラミングを学ぶなかで、技術そのものだけでなく、利用者の課題を理解して仕組みを作ることに興味を持ちました。なかでも貴社は○○業界のシステム開発を幅広く手掛けており、顧客に近い立場から課題解決に関われる点に魅力を感じています。入社後は開発の基礎を身につけ、将来は顧客と開発チームをつなげられるSEを目指したいと考えています。

3. SESからSIerへ転職する場合

私は、これまでの開発経験を活かしながら、より上流工程からシステム開発に関わりたいと考え、貴社を志望しました。現職では顧客先のプロジェクトで○○の開発を担当し、設計からテストまで経験しています。そのなかで、仕様が決まった後の開発だけでなく、顧客の課題を整理する段階から関わりたいと考えるようになりました。貴社では要件定義から開発まで一貫して支援している点に魅力を感じています。これまでの開発経験を活かし、将来は顧客への提案や要件定義にも携わりたいです。

4. 別のSIerから転職する場合

私は、これまでのシステム開発経験を活かし、より顧客に近い立場でプロジェクトを担当したいと考え、貴社を志望しました。現職では○○システムの基本設計から開発までを担当し、○人規模のチームでプロジェクトを進めてきました。今後は要件定義や顧客折衝にも担当範囲を広げたいと考えています。貴社は○○領域で顧客と直接取引する案件を多く手掛けている点に魅力を感じました。これまで培った設計・開発経験を活かし、将来的にはプロジェクト全体を推進できる人材を目指します。

5. 営業経験を活かしてSIerを目指す場合

私は、これまで培った法人営業の経験を活かし、ITによる顧客の課題解決に関わりたいと考え、貴社を志望しました。現職では○社の法人顧客を担当し、課題のヒアリングから提案、導入後のフォローまで経験しています。そのなかで、業務効率化に関する相談を受ける機会が増え、ITを活用した課題解決に興味を持ちました。貴社では営業とSEが連携して顧客へ提案する体制に魅力を感じています。顧客折衝経験を活かしながらIT知識を深め、顧客と技術者をつなぐ役割を担いたいです。

6. インフラ経験を活かしてSIerへ転職する場合

私は、インフラの運用経験を活かし、設計・構築まで担当できるエンジニアを目指したいと考え、貴社を志望しました。現職では○○台規模のサーバー・ネットワーク環境の監視や障害対応を担当しています。運用を経験するなかで、障害を未然に防ぐためには設計段階からシステムに関わることが重要だと感じました。貴社ではインフラの設計・構築から運用まで一貫して支援している点に魅力を感じています。これまでの運用経験を活かし、設計・構築へ担当範囲を広げたいと考えています。

SIerの志望動機で使える経験の整理方法

志望動機では、「経験があります」だけで終わらせないことが大切です。

できるだけ具体的に伝えましょう。

例えば、

「チーム開発を経験しました」

ではなく、

「5人の開発チームで○○システムの基本設計からテストまで担当しました」

とすると経験が伝わりやすくなります。

整理するときは次の項目を書き出してみましょう。

項目整理する内容
プロジェクト何を作ったか
規模人数・期間など
担当工程要件定義・設計・開発など
技術言語・クラウド・データベースなど
役割メンバー・リーダーなど
成果工数削減・品質改善など
顧客対応提案・要件調整など

成果を伝える場合は、

「業務を効率化した」

よりも、

「作業手順を見直し、月○時間の工数削減につなげた」

など数値を使うと具体的です。

実際に確認できる数字だけを使用しましょう。

SIerの志望動機がまとまらない方へ

自分では普通だと思っている経験が、転職市場では強みになることもあります。これまでの経験を整理し、応募企業に合わせたアピールポイントを一緒に確認できます。

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SIerの志望動機で企業研究するポイント

SIerは企業によって仕事内容が大きく異なります。

志望動機を作る際は、採用ページを見るだけでなく事業内容まで確認しましょう。

特に見るべきなのは、

・主要顧客の業界
・得意なシステム領域
・プライム案件の有無
・上流工程への関わり方
・自社サービスの有無
・クラウドなどの技術領域
・入社後のキャリア

です。

例えば、金融系に強いSIerなら、

「金融業界の大規模システムに携わりたい」

という理由が考えられます。

独立系SIerなら、特定メーカーの製品に限定されず幅広い技術を扱えることを志望理由にできる場合があります。

ただし、企業ごとの実態を確認したうえで書きましょう。

SIerの志望動機で避けたいNG例

SIerの志望動機では、条件だけを理由にすると企業を選んだ理由が伝わりにくくなります。

「将来性があるから」

IT業界全体に当てはまる内容です。

「なぜITの将来性に魅力を感じたのか」
「そのなかでなぜSIerなのか」

まで掘り下げましょう。

「研修が充実しているから」

未経験者が書きやすい内容ですが、受け身に見える場合があります。

「研修で学びたい」ではなく、

「現在○○を学んでおり、入社後は○○を担当できるようになりたい」

と主体的な内容へ変えましょう。

「大手だから」

企業規模だけでは志望理由として弱くなります。

大手SIerだからこそ経験できる、

・案件規模
・顧客
・技術
・担当工程

などへ具体化しましょう。

「年収が高いから」

給与は企業選びで重要ですが、それだけでは仕事内容への意欲が伝わりません。

志望動機では、仕事内容やキャリアとの接点を中心に伝えましょう。

福利厚生や知名度ではなく「その会社でどの仕事をしたいか」まで説明することが重要です。

SIerの志望動機を面接で伝えるときのポイント

書類で作った志望動機を、そのまま暗記する必要はありません。

面接では内容の一貫性を意識しましょう。

例えば、

「上流工程を経験したい」

と伝えた場合、

「なぜ上流工程なのですか」
「現在の会社ではできないのですか」
「具体的に何を担当したいですか」

と聞かれる可能性があります。

そのため、

志望理由
↓
これまでの経験
↓
転職理由
↓
応募企業を選んだ理由
↓
将来やりたいこと

を一つの流れで説明できるようにします。

文章を覚えるのではなく「なぜ?」を2~3回掘り下げても答えられる状態にしましょう。

未経験者はSIerの志望動機で何をアピールする?

未経験者にはITの実務経験がありません。

そのため、これまでの仕事とSIerで必要な能力の共通点を探しましょう。

例えば営業経験なら、

・ヒアリング
・顧客折衝
・提案

などです。

事務職であれば、

・業務改善
・正確な作業
・関係部署との調整

などを活かせる場合があります。

さらに、現在行っているIT学習を加えます。

「未経験だからアピールできない」のではなく、これまでの経験をITの仕事でどう活かすかを説明することが重要です。

SIer経験者は転職理由と志望動機をつなげる

経験者の場合は、現在の会社では実現しにくいことと応募先で実現できることをつなげましょう。

例えば、

「現在は開発工程を中心に担当している」
↓
「顧客の課題を理解したうえで設計したい」
↓
「要件定義から担当できる企業へ進みたい」
↓
「応募先ではプライム案件で上流から関われる」

という流れです。

ただし、現在の会社を否定する必要はありません。

「今の会社が悪いから」ではなく、「次に経験したいこと」を中心に伝えましょう。

現在の仕事への不満が転職理由になっている場合も、職種そのものの問題か、職場環境の問題かを切り分けることが重要です。

SIerの志望動機は応募企業ごとに変えよう

SIerへ複数社応募するときも、同じ志望動機を使い回さないようにしましょう。

共通部分は使えますが、

「なぜその企業なのか」

は企業ごとに変更する必要があります。

例えば、

・金融システムに強い
・製造業のDX支援に強い
・プライム案件が中心
・クラウドに強い
・上流から運用まで一貫している

など、企業によって特徴は異なります。

志望動機の最後に企業名だけを入れ替えて成立する文章なら、企業研究が足りない可能性があります。

SIerの志望動機がまとまらない方へ

自分では普通だと思っている経験が、転職市場では強みになることもあります。これまでの経験を整理し、応募企業に合わせたアピールポイントを一緒に確認できます。

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まとめ

SIerの志望動機では、業界・企業・自分の経験をつなげることが重要です。

・「なぜIT→なぜSIer→なぜその企業」の順番で整理する
・志望理由と自分の経験を具体的につなげる
・企業研究では顧客・案件・担当工程まで確認する
・未経験者は前職経験とIT学習を組み合わせて伝える
・例文をそのまま使わず応募企業ごとに内容を変える

志望動機を作ったら、「なぜこの会社なのか」が文章から伝わるか最後に確認しましょう。

よくある質問

SIerの志望動機は何を書けばいいですか?

「なぜIT業界なのか」「なぜSIerなのか」「なぜその企業なのか」「入社後に何をしたいのか」の4点を整理しましょう。自分の経験と企業の特徴をつなげることが重要です。

未経験でSIerを志望する場合は何をアピールしますか?

前職で培った顧客対応や業務改善、チームでの経験などを活用できます。加えて、現在取り組んでいるIT学習と入社後に目指したいキャリアを具体的に伝えましょう。

新卒のSIer志望動機はどう書けばいいですか?

大学での学習やアルバイト、ゼミなどの経験から、ITや課題解決に興味を持ったきっかけを整理しましょう。そのうえで、応募企業の事業や案件との接点を作ると具体的になります。

SIerの志望動機で「上流工程に関わりたい」は使えますか?

使えますが、それだけでは不十分です。なぜ上流工程を担当したいのか、現在の経験がどうつながるのか、応募企業でなぜ実現できるのかまで説明しましょう。

SIerの志望動機で年収について書いてもいいですか?

給与は企業選びの重要な条件ですが、志望動機の中心にすると仕事内容への意欲が伝わりにくい場合があります。業務内容やキャリアを中心に志望理由を作ることがおすすめです。

SIerの志望動機は何文字くらいがいいですか?

応募フォームや履歴書に指定がある場合は、その文字数に従いましょう。指定がない場合も、文字数だけを基準にせず、志望理由・経験・企業を選ぶ理由・入社後の目標が簡潔に伝わることが重要です。

SIerの志望動機は、例文を埋めるだけではなく自分の経験と応募企業をつなげて作ることが大切です。転職準備に役立つ情報はLINEでも確認できます。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。