プログラマーに資格は必要?役立つ資格12選と年収との関係を解説

プログラマーに資格は必要?役立つ資格12選と年収との関係を解説

「プログラマーになるには、資格を取った方がいいのだろうか」「資格が多すぎて、どれから取ればよいか分からない」と迷って検索した方も多いのではないでしょうか。

プログラマーの仕事に資格は必須ではありません。ただし、未経験の方は知識と学ぶ意欲の証明として、経験者は得意分野を示す材料として、資格が役立つ場面があります。大切なのは、目指す仕事や今のレベルに合わせて、取る資格を選ぶことです。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、プログラマーに役立つ資格を一覧で紹介し、レベル別・目的別のおすすめ、年収との関係、効率的な勉強法を解説します。

プログラマーに資格は必要?

プログラマーの仕事をするのに、資格は必須ではありません。医師や弁護士のように、資格がないとできない仕事ではないからです。実際に、資格を持たずに活躍しているプログラマーも多くいます。

ただし、資格が役立つ場面もあります。特に、次のような方にとっては、資格を取る意味が大きくなります。

・未経験からプログラマーを目指す方:知識の基礎と、学ぶ意欲を示せる
・経験の浅い若手の方:知識を体系的に整理し、仕事の理解を深められる
・特定の分野に進みたい方:データベースやクラウドなどの得意分野を示せる

選考の傾向として、未経験の採用では、実務の経験がない分、資格や学習の成果が意欲の証明として見られることがあります。一方で、経験者の採用では、資格よりも「どんなものを作ってきたか」が重視される傾向があります。

プログラマーに役立つ資格【一覧】

プログラマーに役立つ主な資格を、種類ごとに一覧で整理します。

資格名種類対象のレベル向いている人
ITパスポート試験国家試験入門ITの基礎から学びたい人
基本情報技術者試験国家試験初級未経験から目指す人、若手
応用情報技術者試験国家試験中級経験を積んだ若手〜中堅
データベーススペシャリスト試験国家試験(高度)上級データベースの専門性を高めたい人
情報処理安全確保支援士試験国家試験(高度)上級セキュリティの専門性を高めたい人
Python3エンジニア認定基礎試験民間資格初級Pythonを学ぶ人
Oracle認定Javaプログラマ民間資格初級〜中級Javaを使う開発を目指す人
PHP技術者認定試験民間資格初級〜中級Webサービスの開発を目指す人
Ruby技術者認定試験民間資格初級〜中級Webサービスの開発を目指す人
C言語プログラミング能力認定試験民間資格初級〜中級組込み開発などを目指す人
オラクルマスター民間資格初級〜上級データベースを扱う開発に関わる人
クラウドサービス各社の認定資格民間資格初級〜上級クラウドを使う開発に関わる人

出典:IPA「情報処理技術者試験」

最新の試験の内容や形式は、各試験の公式サイトで確認してください。

国家資格(情報処理技術者試験)

情報処理技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験です。ITの知識を体系的に学べるため、プログラマーの基礎を固めるのに向いています。

ITパスポート試験

ITを使う社会人に必要な基礎知識を問う、入門の試験です。プログラミングよりも、ITの全体像や企業での活用について学ぶ内容が中心です。ITの知識がまったくない方が、最初の一歩として取り組むのに向いています。

基本情報技術者試験

プログラマーやエンジニアを目指す人の登竜門とされる試験です。プログラムの考え方、データの構造、ネットワーク、セキュリティなど、開発に必要な基礎を幅広く学べます。未経験からプログラマーを目指す方に、特におすすめの資格です。

応用情報技術者試験

基本情報技術者試験の一段上の試験です。技術の知識に加えて、開発の進め方や管理についても問われます。経験を積んだ若手〜中堅のプログラマーが、知識を広げてシステムエンジニアなど上流の工程を目指す際に役立ちます。

高度試験・情報処理安全確保支援士

データベーススペシャリスト試験などの高度試験は、特定の分野の専門性を示せる上級の試験です。情報処理安全確保支援士は、セキュリティの専門家として登録できる国家資格です。いずれも難易度が高いため、経験を積んでから挑戦するのが一般的です。

プログラミング言語の資格

プログラミング言語の資格は、特定の言語の知識を示せる民間資格です。使いたい言語や、目指す開発の分野に合わせて選びましょう。

Python3エンジニア認定基礎試験

Pythonの文法の基礎を問う試験です。Pythonは、データ分析や人工知能の開発、業務の自動化など幅広く使われています。これからPythonを学ぶ方が、学習の目標として取り組むのに向いています。

Oracle認定Javaプログラマ

Javaの知識を、段階に分けて確認できる資格です。Javaは、企業の業務システムなど大規模な開発で多く使われています。業務システムの開発に関わりたい方に向いています。

PHP技術者認定試験・Ruby技術者認定試験

PHPやRubyは、Webサービスの開発でよく使われる言語です。Webサービスを提供する企業での自社開発を目指す方は、使われている言語に合わせて検討するとよいでしょう。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語の知識と、プログラムを作る力を確認できる試験です。C言語は、家電や自動車などの機器に組み込むソフトウェアの開発で使われることが多い言語です。組込み開発に興味がある方に向いています。

データベース・クラウドなど周辺分野の資格

プログラマーとして経験を積むと、プログラム以外の分野の知識も求められるようになります。周辺分野の資格は、得意分野を広げるのに役立ちます。

データベースの資格

多くのシステムでは、データを保存し管理するデータベースが使われています。オラクルマスターや、国家試験のデータベーススペシャリスト試験は、データベースの知識を示せる資格です。データを扱う開発に関わりたい方に向いています。

クラウドの資格

最近は、自社でサーバーを持たず、インターネット上のサービス(クラウド)を使ってシステムを作ることが増えています。クラウドサービスを提供する各社が、それぞれ認定資格を用意しています。自分が使うサービスや、志望する企業で使われているサービスに合わせて選びましょう。

資格を取る3つのメリット

プログラマーが資格を取るメリットは、主に次の3つです。

  1. 知識を体系的に身につけられる:独学では抜けやすい基礎の知識を、試験の範囲に沿って順番に学べる
  2. 知識と意欲を客観的に示せる:未経験や経験が浅い場合でも、学んできたことを選考で伝えやすくなる
  3. 社内での評価や手当につながることがある:資格の取得を評価や手当の対象にしている企業もある

資格の一番の価値は、合格そのものよりも、勉強の過程で知識を体系的に身につけられることにあります。合格を目標にしつつ、学んだ内容を実際のプログラム作りに活かすことを意識しましょう。

レベル別・目的別のおすすめ

どの資格から取ればよいかは、今のレベルや目指す仕事によって変わります。

未経験からプログラマーを目指す場合

まずは基本情報技術者試験を目標にするのがおすすめです。ITの知識がまったくない方は、ITパスポート試験から始めてもよいでしょう。あわせて、学びたい言語の入門の資格(Python3エンジニア認定基礎試験など)に挑戦すると、プログラミングの基礎も身につけられます。

経験1〜5年の若手・中堅プログラマーの場合

仕事で使っている言語の資格で知識を深めつつ、応用情報技術者試験に挑戦するのがおすすめです。応用情報技術者試験では開発の進め方も学べるため、設計などの上流の工程に進む準備にもなります。

キャリアアップを目指す場合

データベースやセキュリティ、クラウドなど、専門にしたい分野の資格を選びましょう。高度試験や情報処理安全確保支援士は難易度が高いものの、専門性を示す材料になります。

資格選びのチェックリスト

・□ 目指す仕事(業務システム、Webサービス、組込みなど)が決まっている
・□ 使いたい、または仕事で使っている言語がある
・□ 今のレベル(未経験、若手、中堅)を把握している
・□ 資格を取った後に、どう活かすかを考えている

当てはまる項目をもとに、上のレベル別のおすすめから選んでみてください。

どの資格から始めるか決めたら、学習と並行して仕事の情報も集めておくと、資格を活かしやすくなります。職種研究や資格選びに役立つ情報をLINEで配信しています。友だち追加だけで気軽に受け取れます。

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資格と年収の関係

資格を取ったからといって、それだけで年収が上がるわけではありません。年収は、担当する工程や経験、企業の規模などによって大きく変わります。ただし、資格で得た知識をもとに担当範囲を広げることで、年収が上がる可能性はあります。

プログラマーに限った年収の統計は、本記事のデータ集にはありません。そのため、参考として関連するIT職種であるシステムエンジニアの数値を紹介します。プログラマーとは職務が異なり、年収の水準も別である点に注意してください。

指標金額・数値(目安)
参考:システムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収約574万円
参考:システムエンジニア(基盤システム)の平均年収約684万円
給与所得者全体の平均年収約478万円

出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」「job tag/システムエンジニア(基盤システム)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく)

出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

システムエンジニアの年収は年代とともに上がる傾向があり、20代前半の約377万円から、40代後半の約760万円が最も高くなっています。プログラマーとして経験を積み、システムエンジニアなど上流の工程に進むことで、年収が上がっていく道もあります。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」(SEの年齢階級別賃金)

需要の面では、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.43倍で、職業計の1.12倍を上回っています。また、IT人材は2030年に最大約79万人不足するとの試算もあり、技術を持つ人材の需要は高い状況です。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)

出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)

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資格の活かし方は、目指す仕事や今の経験によって変わります。経験豊富なアドバイザーが、これまでのキャリアを丁寧にヒアリングし、市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。
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効率的な勉強法のポイント

資格の勉強を効率よく進めるには、次のポイントを意識しましょう。

・試験日から逆算して計画を立てる:毎週何をどこまで進めるかを決める
・過去問題を早めに解く:出題の傾向をつかみ、苦手な分野を見つける
・実際にプログラムを書く:言語の資格は、問題集だけでなく手を動かして確かめる
・学んだ内容を記録する:分かったことをまとめると、復習と選考での説明に役立つ
・一度に複数の資格を狙わない:まずは一つに集中し、合格してから次に進む

学習計画の例

期間内容目安
1か月目参考書を一通り読む試験の全体像をつかむ
2か月目分野ごとに問題を解く苦手な分野を見つける
3か月目過去問題を繰り返し解く時間内に解けるようにする

期間はあくまで例です。今の知識や使える時間に合わせて調整してください。

伸びない原因は自分か、機会のない環境か

資格を取ったのに、仕事で力を伸ばせていないと感じる方もいるでしょう。相談の場では、「資格を取って入社したが、客先常駐でテストの作業ばかりが続き、プログラムを書く機会がない」という声を聞くことがあります。

伸びない原因が「自分の学び方」にあるのか、「学んだことを使う機会のない環境」にあるのかを切り分けることが大切です。学び方が原因なら、勉強の方法や目標を見直すことで前に進めます。一方で、開発に関わる機会がない環境が原因なら、自社開発の企業など、プログラムを書く機会のある職場に移ることで、資格の知識を活かせるようになることがあります。私たちは、客先常駐から自社開発や社内SEへのキャリアチェンジの支援にも力を入れています。

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まとめ

・プログラマーに資格は必須ではないが、知識と意欲の証明や、得意分野を示す材料になる
・基礎を固めるなら国家試験の基本情報技術者試験、言語の知識を示すなら言語ごとの民間資格が向いている
・未経験は基本情報技術者、若手・中堅は応用情報技術者や言語の資格、キャリアアップは専門分野の資格がおすすめ
・資格だけで年収が上がるわけではないが、担当範囲を広げることで年収が上がる可能性がある
・伸びない原因が自分の学び方か、学んだことを使う機会のない環境かを切り分けて考える

よくある質問

プログラマーに資格は本当に必要ですか?

必須ではありません。資格がなくてもプログラマーとして働くことはでき、実際に資格を持たずに活躍している人も多くいます。ただし、未経験の方は知識と意欲を示す材料として、経験者は得意分野を示す材料として、資格が役立つ場面があります。

未経験からプログラマーを目指すなら、どの資格がおすすめですか?

基本情報技術者試験がおすすめです。プログラムの考え方からネットワーク、セキュリティまで、開発に必要な基礎を幅広く学べます。ITの知識がまったくない方は、ITパスポート試験から始め、あわせて学びたい言語の入門の資格に挑戦するのもよいでしょう。

資格がなくてもプログラマーになれますか?

なれます。特に経験者の採用では、資格よりも、どんなものを作ってきたかが重視される傾向があります。未経験の場合も、自分で作ったプログラムを公開して見せるなど、資格以外の方法で力を示すことができます。資格と成果物を組み合わせると、より伝わりやすくなります。

資格を取ると年収は上がりますか?

資格を取っただけで年収が上がるとは限りません。年収は、担当する工程や経験、企業の規模などによって変わります。ただし、資格を手当や評価の対象にしている企業もあり、資格で得た知識をもとに担当範囲を広げることで、年収が上がる可能性はあります。

基本情報技術者試験と言語の資格、どちらを先に取るべきですか?

未経験の方は、基本情報技術者試験を先に目標にするのがおすすめです。ITの基礎を幅広く学べるため、どの言語を学ぶ場合にも土台になります。すでに使いたい言語が決まっている方は、言語の入門の資格と並行して勉強を進めるのもよい方法です。

AIが普及すると、プログラマーの資格は意味がなくなりますか?

意味がなくなるとは考えにくいです。AIがプログラムの作成を手伝う場面は増えていますが、作られたプログラムが正しいか判断し、システム全体を考えるには、基礎の知識が欠かせません。資格の勉強で身につけた知識は、AIを上手に使いこなす土台にもなります。

プログラマーを目指す方や、資格の活かし方を考えている方に向けて、職種研究や資格選びに役立つ情報をLINEでお届けしています。転職を決めていない方も、情報を受け取る手段としてお使いください。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。