転職エージェントの面談で聞かれること7つと服装|回答例・準備を解説

転職エージェントの面談で聞かれること7つと服装|回答例・準備を解説

「面談で何を聞かれるのか」「服装は私服でよいのか」と検索したあなたは、初めてのエージェント面談に不安を感じているのではないでしょうか。

エージェントとの面談は選考ではないため、経歴と希望を整理し、清潔感のある服装で臨めば十分です。聞かれる内容はおおむね決まっているので、事前に準備しておけば、面談を自分のキャリアを見直す時間として活用できます。この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、面談で聞かれることと答え方、服装、事前準備のポイントを解説します。

そもそも転職エージェントの面談とは

転職エージェントの面談とは、キャリアアドバイザーが経歴や希望を聞き取り、合う求人や進め方を一緒に考える場です。企業の面接とは異なり、合否を判定する場ではありません。

面談の主な目的は、次の3つです。

  • 経歴やスキル、転職理由を把握する
  • 希望条件を整理し、市場の状況を共有する
  • 応募時期や書類準備など、今後の進め方を決める

形式は対面・オンライン・電話が一般的で、所要時間はエージェントによって異なります。私たちの場合、初回面談はWeb・電話で約20分です。

企業の面接との違い

企業の面接は、企業が応募者を評価する場です。一方でエージェントの面談は、アドバイザーがあなたの状況を理解し、味方として支援するための時間です。本音を話すほど、合う求人を提案しやすくなります。

相談現場では「まだ転職するか決めていないのに、面談を受けてもよいのか」という声をよく聞きます。結論から言えば問題ありません。情報収集を目的としたご相談も、私たちは歓迎しています。

転職エージェントの面談で聞かれること【一覧】

面談で聞かれることは、どのエージェントでも大きくは変わりません。中心となるのは「経歴」「転職理由」「希望条件」「転職時期」の4つです。加えて、活動状況や強み、不安なことを確認されるのが一般的です。

質問のカテゴリ主な質問例確認したいこと
経歴・現在の業務これまでどのような仕事をしてきましたか経験やスキルの棚卸し
転職理由なぜ転職を考え始めたのですか次の職場で解決したい課題
希望条件年収や勤務地、働き方の希望はありますか紹介する求人の範囲
転職時期いつ頃までに転職したいですか活動のスケジュール
活動状況ほかのエージェントや応募中の企業はありますか応募先の重複の有無
強み・得意なこと得意な技術や業務は何ですか書類で打ち出す材料
不安・悩み転職活動で不安なことはありますか支援で重視する点

すべてに完璧に答える必要はありません。「まだ決めていない」と正直に伝えれば、アドバイザーが一緒に整理します。

質問別の答え方と回答例

答え方の基本は、結論から話し、具体的な事実を添え、今後の希望につなげることです。一覧の7つの質問について、ポイントと回答例を紹介します。

1. これまでの経歴・現在の業務

経歴は直近の業務から時系列で話し、担当工程・役割・規模を具体的に伝えます。実績は「チームの人数」「製品やシステムの規模」「短縮した工数」など、数字を添えると伝わりやすくなります。

回答例:「現在は金融系システムの開発で、詳細設計から試験までを担当しています。5名のチームで進捗管理も任され、試験手順を見直して工数を約2割削減しました。」

2. 転職理由

転職理由は、ネガティブな内容でも正直に伝えて問題ありません。本音を聞いたうえで、面接での伝え方を一緒に考えるのがエージェントの役割です。

大切なのは、不満の原因が職種そのものにあるのか、職場環境にあるのかを切り分けることです。環境が原因なら同じ職種で体制の整った企業を、仕事内容が原因なら職種や領域を変える選択肢を検討できます。

SES(客先常駐で技術を提供する契約形態)の方からは、「常駐先が変わるたびにスキルがリセットされる」という声をよく聞きます。開発の仕事自体は好きな方も多く、自社開発企業や社内SEへ環境を変えることで解決できる可能性があります。

回答例:「開発は続けたいのですが、常駐先が短期間で変わり、技術を深められないことに悩んでいます。」

3. 希望条件(年収・勤務地・働き方)

希望条件は「譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」に分けて伝えると、求人を絞り込みやすくなります。

  • 年収:現在の年収と、希望額・最低ライン
  • 勤務地:通勤できる範囲、転居の可否
  • 働き方:リモート勤務、残業時間、休日
  • 仕事内容:挑戦したい技術や工程

フルリモートやリモート勤務の希望も、遠慮なく伝えてください。希望年収の目安は、後述の「データで見る」の章で紹介します。

4. 転職希望時期

「3か月以内に」「良い求人があれば」など、今の温度感をそのまま伝えましょう。在職中の方は、プロジェクトの区切りや繁忙期もあわせて伝えると、無理のない計画を立てられます。

5. ほかのエージェントの利用状況・応募状況

併用や応募中の企業があれば、正直に伝えましょう。同じ企業に複数の経路から応募すると、企業側の混乱を招くおそれがあるためです。

6. 強み・得意なこと

「強みと言えるものがない」という声もよく聞きますが、特別なスキルである必要はありません。手順の標準化や後輩の育成など、仕事の進め方も立派な強みです。

回答例:「障害対応の手順書を整備し、チームで共有しました。属人化した作業を減らす工夫が得意です。」

7. 不安や悩み

「面接が苦手」「ブランクがある」「年齢が気になる」など、不安は率直に伝えてください。事前に把握できれば、面接対策や求人選びで配慮できます。

エンジニアならではの質問|IT系・機電系で深掘りされること

エンジニアの面談では、技術や担当工程を具体的に確認されます。求人との相性は、職種名よりも「どの工程で、何を使い、どの規模で」働いてきたかで決まるためです。選考の傾向としても、経験年数より「何を任されていたか」が重視されやすいと私たちは感じています。

IT系エンジニアの場合

  • 担当工程:要件定義(システムに必要な機能を決める工程)から運用保守までのどこを担ったか
  • 開発環境:使用している言語、データベース、クラウドなど
  • 商流:プライム(発注元と直接契約する立場)か、二次請け以降か
  • 体制と学習:チームの人数と役割、資格や業務外の学習

商流や上流工程への関わり方は、SESからの転職で特に確認されやすいポイントです。

機電系エンジニアの場合

  • 担当製品:自動車部品、産業機械、半導体製造装置など
  • 設計範囲:構想設計、詳細設計、試作・評価のどこまでを担ったか
  • 使用ツール:CAD(設計用ソフトウェア)や解析ツール
  • 専門領域:EMC(電磁的な干渉を防ぐ性能)対策、PLC(機械を制御する専用装置)の開発など

守秘義務がある製品名や顧客名は伏せて構いません。「自動車向けの電装部品」のように、分野がわかる程度で十分です。

技術経験の伝え方に迷ったら

IT・機電の両領域に特化したアドバイザーが、これまでのキャリアを丁寧にヒアリングします。まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。

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面談の服装|対面・オンライン・電話別の目安

エージェントとの面談は、スーツでなくても問題ありません。大切なのは、清潔感があり、落ち着いて話せる服装であることです。

面談の形式おすすめの服装注意点
対面オフィスカジュアル(襟付きシャツ、ジャケットなど)仕事帰りなら職場の服装のままでも問題ないことが多い
オンライン上半身が整った清潔感のある服装背景・明るさ・通信環境も確認する
電話特に指定なし静かでメモを取れる場所を確保する

しわや汚れが目立つ服、部屋着に見えるラフすぎる服、香りの強い香水は避けましょう。迷ったときは、事前に担当者へ確認して構いません。

オンライン面談のポイント

オンラインでは、服装よりも映り方と環境が印象を左右します。

  • 背景:壁を背にするか、背景ぼかし機能を使う
  • 明るさ:正面から光が当たる位置に座る
  • 通信:途切れにくい場所を選び、事前に接続を試す
  • 音声:イヤホンやマイクで聞き取りやすくする

服装で評価が変わることはある?

私たちが面談時の服装を理由に、紹介する求人を変えることはありません。ただし、企業の面接では身だしなみも見られます。応募先の面接にふさわしい服装は、面談の場で確認しておくと安心です。

面談前にやっておく準備5ステップ【チェックリスト】

準備に長い時間をかける必要はありません。次の5ステップを押さえておけば、限られた面談時間を有効に使えます。

1. 経歴を時系列で書き出す

直近から順に、期間・担当工程・使用技術・規模・役割をメモします。職務経歴書が未完成でも、箇条書きで十分です。

2. 転職理由を「原因」と「実現したいこと」に分ける

「残業が多い」という不満だけでなく、「技術に向き合う時間がほしい」など、実現したいことまで言葉にしておきます。

3. 希望条件に優先順位を付ける

譲れない条件を1〜2つに絞ります。すべてを同じ重さで伝えると、紹介できる求人が極端に少なくなることがあります。

4. 聞きたいことをメモしておく

次の章の逆質問の例を参考に、3つほど用意しておくと安心です。

5. 当日の環境と服装を整える

形式・日時・接続方法を確認し、服装と背景を整えます。オンラインなら、開始数分前には接続を済ませておきましょう。

最終確認には、次のチェックリストを使ってください。

  • □ 職務経歴を時系列で書き出した
  • □ 担当工程・使用技術・規模・役割をメモした
  • □ 転職理由の原因を「職種」と「環境」に切り分けた
  • □ 希望条件に優先順位を付けた
  • □ 現在の年収と希望年収の目安を決めた
  • □ 聞きたいことを3つ以上メモした
  • □ 面談の形式・日時・接続方法を確認した
  • □ 服装と背景を整えた

面談の準備を進めるなかで、まずは情報を集めたいと感じた方もいるはずです。エンジニアの転職事例や求人の傾向をLINEでお届けしていますので、気軽に受け取ってみてください。

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面談で聞いておきたい逆質問の例

面談は、あなたがエージェントに質問できる場でもあります。聞きたいことを用意しておくと、求人選びや進め方を判断する材料が増えます。

  • 私の経歴だと、どのような求人が考えられますか
  • 希望年収は、今の市場で現実的な水準ですか
  • 転職理由は、企業にどう伝えるとよいですか
  • リモート勤務や残業時間の実態は、どう確認できますか
  • すぐに転職しない場合、今から何を準備しておくとよいですか

紹介された求人には「なぜ私に合うと考えたのか」を聞くのも有効です。また、私たちは労働条件・労働環境を独自に審査した求人のみを紹介しているため、働き方の実態も遠慮なく確認してください。

データで見るエンジニアの転職市場|希望年収を考える目安

希望年収は、感覚ではなく市場の水準を参考にすると、根拠をもって伝えられます。IT系エンジニアの有効求人倍率は全職業の平均を上回っており、経験を整理して伝える価値は大きい状況です。

指標金額・倍率(目安)
システムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収約574万円
システムエンジニア(基盤システム)の平均年収約684万円
給与所得者全体の平均年収約478万円
システムエンジニアの年代別賃金20代前半 約377万円から40代後半 約760万円(ピーク)
情報処理・通信技術者の有効求人倍率1.43倍(職業計は1.12倍)

出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」「job tag/システムエンジニア(基盤システム)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく)

出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)

上記はシステムエンジニアの数値で、職種や経験、地域によって水準は異なります。年代別賃金は調査年が異なるため、目安として捉えてください。

機電系エンジニアは別分野のため、上記のIT系の数値は当てはまりません。

相談現場では「今の年収が相場より高いのか低いのか、自分では判断できない」という声をよく聞きます。こうした疑問こそ、面談で聞いてほしい内容です。

面談でよくある失敗と注意点

失敗の多くは、準備不足よりも「よく見せようとしすぎること」から起こります。エージェントには本音を伝えるほど、自分に合う求人に出会いやすくなります。

1. 経歴やスキルを実際より大きく話す

実力と合わない求人につながり、選考や入社後に苦労する原因になります。できないことは「未経験」「勉強中」と伝えましょう。

2. 希望条件を曖昧なままにする

「何でもいいです」では求人を絞り込めません。「自社開発と社内SEで迷っている」のように、迷いごと伝えるのがおすすめです。

3. すすめられた求人に言われるまま応募する

納得できない求人は、理由を添えて断って構いません。理由を共有することで、次の提案の精度が上がります。

4. 合わないと感じても我慢して続ける

担当者との相性が合わない場合、担当の変更を相談できることもあります。一人で抱え込まず、率直に伝えましょう。

準備が途中でも、まずは話してみませんか

経歴の整理が途中でも、今の悩みの相談だけでもかまいません。市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。初回面談はWeb・電話で約20分です。
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まとめ

  • 転職エージェントの面談は選考ではなく、経歴と希望を共有する相談の場
  • 主に聞かれるのは経歴・転職理由・希望条件・転職時期の4つで、正直に答えれば十分
  • 転職理由は、職種の問題か職場環境の問題かを切り分けておくと、合う求人を探しやすい
  • 服装は清潔感のある普段着でよく、オンラインは背景と通信環境も整える
  • 経歴メモ・希望の優先順位・逆質問を準備すると、面談の時間を有効に使える

よくある質問

転職エージェントの面談は私服でも大丈夫ですか?

私服で問題ありません。エージェントとの面談は選考ではないため、スーツは必須ではありません。対面ならオフィスカジュアル、オンラインなら上半身が整った服装が目安です。清潔感を意識し、迷う場合は事前に担当者へ確認すると安心です。

転職エージェントの面談で落ちることはありますか?

面談そのものに合否はありません。ただし、希望条件や経歴によっては、すぐに紹介できる求人が限られる場合があります。その場合でも、条件の見直し方やスキルの積み方を相談してみましょう。面談は評価の場ではなく、判断材料を得る場と考えてください。

まだ転職するか決めていなくても面談を受けてよいですか?

受けて問題ありません。市場の状況や求人の傾向を聞いたうえで、転職するかを判断したいという方は少なくありません。話を聞いた結果、今の職場に残るのも一つの選択です。私たちも、情報収集を目的としたご相談を歓迎しています。

面談の時間はどれくらいかかりますか?

所要時間は、エージェントや相談内容によって異なります。私たちの場合、初回面談はWeb・電話で約20分です。短い時間でも要点を伝えられるよう、経歴のメモや聞きたいことを用意しておくと、面談の時間を有効に使えます。

面談の前に履歴書や職務経歴書は必要ですか?

扱いはエージェントによって異なるため、事前の案内を確認しましょう。書類が未完成でも、経歴を箇条書きにしたメモがあれば面談は進められます。応募書類は、面談で経歴を整理したあとに、アドバイザーの助言を受けながら仕上げることもできます。

面談の前に、ほかのエンジニアの動き方を知っておきたい方もいるでしょう。環境を変えた方の事例や求人の傾向をLINEで配信しているので、まずは情報を受け取るところから始めてみてください。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

人材紹介事業部 事業統括責任者 堀 凌也

関西学院大学卒業後、新卒で当社入社。入社直後よりリクルーティングアドバイザーとしてトップクラスの成績を収め、組織内最年少で拠点責任者に抜擢。
現在は求職者への価値提供と企業の採用課題解決を両立する事業統括責任者として、組織の急成長と人材育成を牽引。