セキュリティエンジニアにおすすめの資格7選|取得順も解説

セキュリティエンジニアにおすすめの資格7選|取得順も解説

「セキュリティエンジニアになるには資格が必要?」「どの資格から取ればいい?」と迷っている方もいるのではないでしょうか。

セキュリティエンジニアになるために必須の資格はありませんが、資格学習を使ってネットワーク・IT基礎・セキュリティ知識を体系的に身につけることは有効です。

ただし、資格を多く取得すれば転職できるわけではありません。現在の経験や目指すセキュリティ領域に合った資格を選ぶことが重要です。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、セキュリティエンジニアにおすすめの資格7選と、未経験・経験者別の選び方、取得順を解説します。

セキュリティエンジニアに資格は必要?

セキュリティエンジニアとして働くために、必ず取得しなければならない資格が一律に決まっているわけではありません。

実際の採用では、

・ネットワークの知識
・サーバーやOSの知識
・セキュリティ運用経験
・ログ分析経験
・クラウド経験
・インシデント対応経験

など、実務スキルも重視されます。

一方、未経験者の場合は実務経験がないため、資格学習によって基礎知識を身につけていることを示す材料になります。経験者の場合も、現在の専門領域から別のセキュリティ分野へキャリアを広げるために資格を活用できます。資格は「持っていること」より、「その資格を通じて何を学び、実務へどうつなげるか」が重要です。

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セキュリティエンジニアにおすすめの資格7選

代表的な資格・試験を整理すると以下のとおりです。

資格・試験向いている人主に学べる内容
情報処理安全確保支援士試験セキュリティ専門性を高めたい人セキュリティ全般
ネットワークスペシャリスト試験NW領域を深めたい人ネットワーク・セキュリティ
基本情報技術者試験IT未経験・初学者IT基礎全般
応用情報技術者試験IT基礎を一段深めたい人IT・マネジメント・セキュリティ
CCNAネットワーク基礎を学びたい人TCP/IP・NW機器など
CompTIA Security+セキュリティ基礎を学びたい人脅威・認証・リスクなど
CISSP実務経験を積んだセキュリティ人材セキュリティ管理・設計

1.情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は、IPAが実施するセキュリティ分野の国家試験です。

セキュリティに関する、

・リスク分析
・セキュリティ対策
・ネットワーク
・認証
・暗号
・インシデント対応
・組織的なセキュリティ管理

など幅広い知識が問われます。

セキュリティエンジニアとして専門性を高めたい人に適しています。

なお、試験に合格することと「情報処理安全確保支援士」として登録することは別です。登録者として名称を使用するには、所定の登録手続きが必要です。

2.ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験もIPAが実施する国家試験です。

主に、

・ネットワーク設計
・ルーティング
・通信プロトコル
・ネットワーク運用
・セキュリティ

などを扱います。セキュリティエンジニアにとってネットワーク知識は重要です。

特に、

・SOC
・ファイアウォール
・ネットワークセキュリティ
・インシデント分析

などへ進みたい人は、ネットワークへの理解を深めることで業務の幅を広げやすくなります。

3.基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアとして必要となる基礎知識を幅広く学べる国家試験です。

・コンピューター
・ネットワーク
・データベース
・セキュリティ
・アルゴリズム
・システム開発

などを学習します。

IT業界そのものが未経験の場合は、セキュリティだけを先に学ぶより、IT全体の仕組みを理解することが重要です。そのため、基礎から始めたい人の候補になります。

4.応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験よりも幅広く、実務に近い知識を問う試験です。

技術だけでなく、

・システム企画
・プロジェクト管理
・経営
・セキュリティ
・ネットワーク

なども扱います。将来的に設計やマネジメントまで担当したい人にも活用できます。

5.CCNA

CCNAはCiscoが提供するネットワーク分野の認定資格です。

学習内容には、

・ネットワーク基礎
・IPアドレス
・ルーティング
・ネットワークアクセス
・IPサービス
・セキュリティ基礎

などが含まれます。セキュリティ専門資格ではありませんが、ネットワークの仕組みを理解するための資格としてセキュリティ分野でも役立ちます。特にIT未経験者やネットワーク経験が浅い人は、セキュリティ資格だけでなくネットワーク基礎を固めることも重要です。

6.CompTIA Security+

CompTIA Security+は、セキュリティの基礎知識を幅広く学べる認定資格です。脅威や脆弱性、アクセス制御、セキュリティ運用、リスク管理などを学びます。「セキュリティについて体系的に勉強したいものの、高度な国家試験から始めるのは難しい」と感じる人の学習候補になります。海外資格のため、受験費用や試験制度などは受験前に最新情報を確認しましょう。

7.CISSP

CISSPは、セキュリティ分野で一定の実務経験を持つ人向けの資格です。

内容は技術だけではなく、

・セキュリティリスク管理
・資産保護
・セキュリティ設計
・ネットワークセキュリティ
・アイデンティティ管理
・セキュリティ運用

など幅広い領域を扱います。

未経験者が最初に目指す資格というより、セキュリティ実務を経験した後に専門性やマネジメント領域を広げたい人向けです。

どのセキュリティ資格を取るべきか迷っている方へ

必要な資格は、未経験か経験者か、SOC・インフラ・クラウド・設計のどこを目指すかによって変わります。現在の経験から優先して学ぶべき資格やスキルを一緒に整理できます。
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未経験者におすすめの資格取得順

IT未経験からセキュリティエンジニアを目指す場合、いきなり高度なセキュリティ資格だけを勉強する必要はありません。

おすすめの考え方は、

IT基礎
↓
ネットワーク・OS
↓
セキュリティ基礎
↓
専門領域

という順番です。

一例を示すと、

基本情報技術者試験
↓
CCNA
↓
CompTIA Security+など
↓
情報処理安全確保支援士試験

と段階的に学ぶ方法があります。

ただし、資格をすべて取得する必要はありません。たとえばネットワークの基礎をすでに理解しているなら、CCNAを飛ばしてセキュリティ学習へ進むこともできます。資格取得そのものを目的にせず、自分に不足している知識を補う順番で考えましょう。

経験者は現在のスキルに合わせて資格を選ぶ

すでにITエンジニアとして働いている場合は、これまでの経験によって優先する資格が変わります。

現在の経験資格の候補目指しやすい領域
ネットワークNW・セキュリティ系SOC・NWセキュリティ
サーバーセキュリティ系OS・認証・運用
クラウドクラウド系+セキュリティクラウドセキュリティ
開発セキュリティ系Webセキュリティ・診断
セキュリティ運用支援士・高度資格設計・専門領域

ネットワーク経験者なら、すでにCCNA相当の知識を持っている可能性があります。その場合は資格を取り直すより、情報処理安全確保支援士試験などへ進むほうが現在のキャリアに合う場合があります。転職支援の現場でも、資格一覧を見て難易度順に取得するのではなく、現在の実務経験で不足している部分から選ぶことをおすすめしています。

セキュリティエンジニアへの転職で資格はどのくらい評価される?

資格の評価は、未経験者と経験者で考え方が異なります。

未経験者の場合

実務経験がないため、

・IT基礎を学んでいる
・セキュリティに関心を持って学習している
・継続して勉強できる

ことを示す材料として活用できます。ただし、資格を持っているから採用されるとは限りません。

面接では、「なぜ取得したのか」「何を学んだのか」「今後どんな仕事をしたいのか」まで説明できるようにしましょう。

経験者の場合

実務経験と資格を組み合わせて評価されます。

たとえば、「情報処理安全確保支援士試験に合格」だけでなく、「ネットワーク設計経験があり、ファイアウォール設定やセキュリティ対策も担当した」と説明できれば、採用側が経験をイメージしやすくなります。経験者の場合は「資格名+実務で何をしたか」をセットで整理することが重要です。

資格と実務経験はどちらを優先するべき?

転職を考えている場合、資格だけを増やし続けるより実務経験を優先したほうがよいケースもあります。

たとえば、

・すでにネットワーク運用を経験している
・Linuxを実務で使っている
・セキュリティ監視を担当している

場合は、次の資格を取得するより、

・ログ分析へ担当範囲を広げる
・セキュリティ製品を触る
・インシデント対応を経験する
・構築・設計に参加する

などの経験がキャリアにつながることもあります。

反対に、「セキュリティへ移りたいが知識が不足している」場合は、資格学習で基礎を補う意味があります。資格と実務経験は二者択一ではなく、自分に不足しているものを補うために使い分けましょう。

資格を取るとセキュリティエンジニアの年収は上がる?

資格を取得しただけで年収が上がるとは限りません。

年収は、

・担当するセキュリティ領域
・担当工程
・実務経験
・専門スキル
・クラウド経験
・設計経験
・マネジメント経験

など複数の要素から決まります。

厚生労働省job tagのセキュリティエキスパート(オペレーション)では、スキルレベル別の給与範囲として以下が示されています。

ITSSレベル年収範囲
レベル1~2420万~700万円
レベル3450万~700万円
レベル4510万~800万円
レベル5以上667.5万~1,086万円

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag/セキュリティエキスパート(オペレーション)」2023年度委託調査

これは各レベルの第一四分位から第三四分位までの範囲であり、資格保有者の年収を示したデータではありません。

つまり、資格そのものよりも実際に担当できる業務やスキルレベルを高めることが年収アップにつながりやすいと考えましょう。

セキュリティ資格を選ぶときの4つのポイント

資格選びで迷ったら、以下の4点を確認しましょう。

1.現在のIT経験

まず自分が、

・完全未経験
・ネットワーク経験者
・サーバー経験者
・開発経験者
・セキュリティ経験者

のどこにいるか整理します。

2.目指す仕事内容

セキュリティといっても、

・SOC
・脆弱性診断
・インフラセキュリティ
・クラウドセキュリティ
・セキュリティ設計

などがあります。目指す仕事内容によって必要な知識は異なります。

3.資格の難易度

難しい資格から挑戦すればよいとは限りません。現在の知識から大きく離れた資格を選ぶと、暗記中心になり実務とのつながりを理解しにくくなる場合があります。

4.転職時期

転職するために資格取得を考えている場合は、「合格するまで求人を見ない」と決めつけないようにしましょう。現在の経験で応募できる求人がある可能性もあります。

転職エージェントの視点では、資格取得に時間を使うべきか、今の経験で転職活動を始めるべきかを先に確認することも重要です。

資格を取ってから転職するべきか迷っている方へ

資格取得が必要なケースもあれば、今あるネットワーク・サーバー・開発経験を活かしてセキュリティ職へ進めるケースもあります。現在の市場価値と求人を確認したうえで判断できます。
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まとめ

セキュリティエンジニアの資格について重要なポイントをまとめます。

・セキュリティエンジニアになるために必須の資格はない
・未経験者はIT基礎・ネットワーク・セキュリティの順に学ぶと理解しやすい
・情報処理安全確保支援士試験やCCNAなど、目的によって役立つ資格は異なる
・経験者は資格数を増やすより、現在の実務経験に不足している知識を補うことが重要
・資格取得だけで年収や転職成功が保証されるわけではなく、実務経験との組み合わせが重要

資格はセキュリティエンジニアになるためのゴールではなく、必要な知識を身につけるための手段です。

「有名だから」「難易度が高いから」という理由だけで選ばず、自分が目指すセキュリティ領域から逆算して資格を選びましょう。

よくある質問(FAQ)

セキュリティエンジニアになるには資格が必要ですか?

必須資格はありません。ただし、未経験者の場合は資格学習を通じてITやセキュリティの基礎を体系的に学べます。資格だけでなく、ネットワークやサーバーなどの知識も重要です。

未経験者におすすめのセキュリティ資格は何ですか?

IT自体が初めてなら基本情報技術者試験、ネットワークを学びたいならCCNA、セキュリティ基礎を深めたいならSecurity+などが候補です。現在の知識に合わせて選びましょう。

情報処理安全確保支援士は転職に役立ちますか?

セキュリティ知識を体系的に学んだことを示す材料になります。ただし、取得だけで転職が決まるわけではありません。実務経験や目指す仕事内容と組み合わせて活用することが重要です。

CCNAはセキュリティエンジニアにも役立ちますか?

役立つ場合があります。サイバー攻撃や不正アクセスを理解するにはネットワークの基礎が重要です。特にネットワーク未経験者がTCP/IPなどを学ぶ際に活用できます。

資格をたくさん取ればセキュリティエンジニアになれますか?

資格の数だけで採用が決まるわけではありません。資格取得と並行して、ネットワーク・Linux・ログ分析など実務につながるスキルを身につけることが重要です。

資格を取るとセキュリティエンジニアの年収は上がりますか?

資格だけで年収が上がるとは限りません。担当工程や専門性、実務経験などによって給与は変わります。資格を実務経験と組み合わせてキャリアアップにつなげましょう。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。