退職時の貸与品返却リスト|返し忘れを防ぐ確認手順と注意点

退職時の貸与品返却リスト|返し忘れを防ぐ確認手順と注意点

「退職するとき、会社に何を返せばいいの?」「パソコン以外に返し忘れているものはない?」と気になって、「退職 貸与品 返却 リスト」と検索した方もいるのではないでしょうか。

退職時の貸与品は原則すべて返却が必要で、最終出社日の1〜2週間前までに一覧で洗い出しておくと返し忘れを防げます。特にエンジニアは、検証用の端末や測定器、社外に持ち出している機器など、一般的な事務職より貸与品が多く、見落としが起きやすい傾向があります。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、退職時に返却する貸与品の一覧リスト、返却しない場合のリスク、状況別の返し方と確認手順を解説します。

結論:貸与品は原則すべて返却が必要

会社から貸し出された物品は、会社の所有物です。退職によって雇用関係が終わる以上、原則としてすべて返却する必要があります。まずは要点を押さえておきましょう。

  • 会社名義で支給・貸与された物はすべて返却対象
  • 紙の書類や電子データも「会社の情報資産」として返却・削除の対象
  • 返却日は最終出社日が基本で、有給消化に入る場合はその前に済ませる
  • 出社できない場合は郵送での返却を相談できる
  • 返却時は「何を・いつ・誰に返したか」を記録に残す

なお、消耗品(文具など)のように返却不要とされる物もあります。迷った物は自己判断で処分せず、総務や上司に確認してください。

退職時に返却する貸与品【一覧リスト】

主な貸与品を一覧にしました。自分の会社で該当する物に印を付けながら確認してください。

分類主な貸与品返却時の注意点
身分証明・入館社員証、入館証、名札最終日の退館時に返すことが多い
健康保険関係健康保険証または資格確認書家族分も含めて返却が必要とされる
名刺自分の名刺、受け取った名刺受け取った名刺も会社の情報とされる
情報機器パソコン、携帯電話、充電器付属品まで揃えて返す
記憶媒体外部記憶媒体、鍵付きの保管媒体私物と混在していないか確認する
書類・データ設計書、図面、顧客資料、業務データ自宅や私物端末に残っていないか確認する
鍵類ロッカー、机、車両の鍵合鍵を作っていないか確認する
制服・装備制服、作業着、安全靴、ヘルメット会社規定でクリーニングが必要な場合がある
法人カード類法人名義のクレジットカード、交通系カード精算が残っていないか確認する
その他社用車、定期券、書籍、工具購入費を会社負担した物も対象になりやすい

上記はあくまで一般的な例です。会社の就業規則や貸与品の管理台帳で、自分に貸与された物を確認しておくと確実です。

身分証明・入館に関わる貸与品

社員証・入館証

社員証や入館証は、最終出社日の退館時に返すのが一般的です。先に返してしまうと建物に入れなくなるため、返却のタイミングは総務と事前にすり合わせておきましょう。

健康保険証(または資格確認書)

会社の健康保険に加入している場合、退職日の翌日以降は資格を失うとされます。保険証または資格確認書は、扶養家族の分も含めて返却が必要とされます。制度は改正されることがあるため、最新の扱いは勤務先や加入している健康保険の窓口で確認してください。

名刺

自分の名刺だけでなく、業務で受け取った取引先の名刺も、会社の情報として返却を求められることがあります。転職後に前職の取引先へ連絡するために名刺を持ち帰る行為は、トラブルの原因になりやすいため避けましょう。

業務用機器・情報に関わる貸与品

パソコン・携帯電話

業務用のパソコンや携帯電話は、本体だけでなく充電器、変換アダプタ、ケースなどの付属品まで揃えて返却します。パスワードやロック解除の方法を引き継ぎ先に伝えておくと、後から問い合わせを受けずに済みます。

外部記憶媒体・紙の書類

会社から支給された外部記憶媒体や、印刷した設計書・図面・顧客資料も返却または破棄の対象です。自宅で作業していた方は、書類が家に残っていないか必ず確認してください。

私物端末や個人の保存場所に残ったデータ

見落とされやすいのが、私物のパソコンや個人で契約している保存領域に残った業務データです。会社の許可なく業務データを持ち出すことは、情報漏えいとみなされる可能性があります。退職前に削除し、必要に応じて削除したことを会社に報告しましょう。

エンジニア職で見落としやすい貸与品

エンジニアは職種柄、一般的な貸与品のほかにも返却すべき物が多くあります。

開発・情報系エンジニアの場合

  • 検証用のパソコンやスマートフォン、タブレット
  • 開発用の基板や評価用の機器
  • 業務用アカウントで購入した技術書
  • 認証用の機器(ワンタイムパスワードの発行機など)
  • 客先から貸与された入館証や端末(客先常駐の場合)

客先常駐(取引先の事業所で働く形態)の方は、自社の貸与品と客先の貸与品が混在しやすい点に注意が必要です。客先分は自社の担当者を通じて返却することが多いため、返却ルートを確認しておきましょう。

機電系エンジニアの場合

  • 測定器や工具、治具(加工や組立を補助する器具)
  • 作業着、安全靴、ヘルメット、保護眼鏡
  • 図面や仕様書の紙の控え
  • 試作品やサンプル部品
  • 設計用ソフトの使用権を管理する機器

試作品やサンプルを机に保管したままにしているケースは珍しくありません。「自分の作業場所にある会社の物」をすべて洗い出す意識で確認してください。

貸与品を返却しないと起きる3つのリスク

返却を後回しにすると、次のようなトラブルにつながることがあります。

1. 会社から返却や弁償を求められる

返却されない場合、会社から返却を催促されたり、弁償を求められたりすることがあるとされます。退職後も前職とのやり取りが続き、精神的な負担になります。

2. 書類の受け取りや手続きが遅れる

返却が済まないことを理由に、離職票などの書類の受け取りがスムーズに進まないケースもあります。転職先への入社手続きや失業給付の申請に影響が出る可能性があります。

3. 情報漏えいを疑われる

業務データや機器を持ち出したままだと、意図がなくても情報漏えいを疑われることがあります。業界内でのつながりが強い職種では、転職後の評判にも影響しかねません。

なお、未返却を理由に給与から一方的に差し引くことは、原則として認められないとされます。私たちはキャリアの専門家であり、法律の専門家ではありません。返却や弁償をめぐってトラブルになった場合は、総合労働相談コーナー、労働基準監督署、弁護士、社会保険労務士などの専門窓口にご相談ください。

状況別|貸与品の返し方

退職時の状況によって、返却の方法は変わります。

状況返却方法注意点
最終日まで出社する最終出社日に手渡し返却先の担当者を事前に確認する
有給消化に入る有給消化前の最終出社日に返却消化中に必要な物がないか確認する
体調不良などで出社できない郵送で返却追跡できる方法で送り、控えを保管する
退職代行を利用する代行業者を通じて郵送方法を確認送付先と期限を書面で確認する
客先常駐自社担当者を通じて客先へ返却客先分と自社分を分けて管理する

郵送で返却する場合は、送付状に返却物の一覧を記載し、配達記録が残る方法で送ると安心です。パソコンなどの精密機器は緩衝材で梱包し、送料をどちらが負担するかも事前に確認しておきましょう。

返却の段取りがつくと、次の職場について考える余裕も出てきます。同じタイミングで転職を考えている方に向けて、退職から入社までの進め方や求人の傾向をLINEでお届けしています。

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返却漏れを防ぐ確認手順とチェックリスト

返却漏れを防ぐには、最終出社日から逆算して準備を進めることが大切です。

  1. 退職日が決まったら、総務に貸与品の一覧(管理台帳)があるか確認する
  2. 最終出社日の2週間前までに、自分の貸与品を洗い出す
  3. 1週間前までに、私物と会社の物を分け、データを整理する
  4. 最終出社日に返却し、返却したことを記録に残す

以下のチェックリストを、印刷やメモにして活用してください。

□ 社員証・入館証を返す日を総務と決めた
□ 健康保険証(または資格確認書)を家族分も含めて準備した
□ 自分の名刺と受け取った名刺をまとめた
□ パソコン・携帯電話の付属品まで揃えた
□ 自宅に会社の書類や機器が残っていないか確認した
□ 私物端末から業務データを削除した
□ 鍵・法人カード・定期券を返却対象に入れた
□ 作業着や工具など職種特有の貸与品を確認した
□ 返却物の一覧と返却日を記録した

返却準備と一緒に考えたい次のキャリア

貸与品の返却準備をしている段階で、相談現場では「パソコンを返したら過去の実績を確認できなくなり、職務経歴書が書けなくなった」という声を聞きます。会社の資料を持ち出すことはできませんが、担当した案件の規模や期間、自分の役割、改善した数値などは、退職前に自分の言葉でメモしておくと転職活動で役立ちます。

また、求人の選考では、前職の情報をどう扱ったかが面接で話題になることもあります。前職の情報を適切に返却・削除している姿勢は、情報管理への意識として評価されやすい傾向があります。

退職を機に次の職場を探すなら、辞める理由が「職種そのもの」にあるのか、「職場環境」にあるのかを切り分けておきましょう。人間関係や働き方といった環境が理由なら、同じ職種で体制の整った企業を選ぶことで解決しやすくなります。一方で、仕事内容そのものが合わないなら、経験を活かせる別の領域を検討する価値があります。

退職後のキャリアを一人で決める前に

経験豊富なアドバイザーが、これまでのキャリアを丁寧にヒアリングし、納得のいく選択肢を一緒に考えます。まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。
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まとめ

  • 会社から貸与された物は、原則すべて退職時に返却が必要です
  • 社員証やパソコンだけでなく、名刺、書類、データ、鍵、作業着なども対象です
  • エンジニアは検証機器や工具、試作品など職種特有の貸与品に注意しましょう
  • 出社できない場合は郵送で返却でき、配達記録と一覧の控えを残すと安心です
  • 退職理由が職種か環境かを切り分けておくと、次の職場選びで迷いにくくなります

よくある質問

貸与品はいつまでに返却すればよいですか

最終出社日に返却するのが一般的です。有給消化に入る場合は、消化前の最終出社日までに返すのが基本です。社員証のように最終日まで必要な物もあるため、返却日は総務と事前にすり合わせておくと安心です。

退職後に貸与品が見つかった場合はどうすればよいですか

見つかった時点で、すぐに前職の総務や上司に連絡しましょう。返却方法を確認し、郵送の場合は配達記録が残る方法で送ります。自己判断で処分すると、後からトラブルになる可能性があるため避けてください。

貸与品を壊したりなくしたりした場合はどうなりますか

まずは正直に会社へ報告することが大切です。弁償を求められるかどうかは、会社の規定や状況によって異なるとされます。納得できない請求を受けた場合は、総合労働相談コーナーなどの専門窓口に相談してください。

郵送で返却する場合の送料は誰が負担しますか

会社によって扱いが異なります。会社の都合で郵送する場合は会社負担、本人の都合の場合は本人負担とすることもあります。トラブルを避けるため、送る前に負担先を確認しておきましょう。

受け取った名刺も返却しなければいけませんか

業務で受け取った名刺は、会社の情報として返却を求められることが多いです。取引先の連絡先を個人的に持ち帰ると、情報の持ち出しとみなされる可能性があるため、会社の指示に従って返却または破棄しましょう。

退職代行を使った場合でも貸与品は返却が必要ですか

必要です。退職代行を利用した場合も、会社の所有物は返却しなければなりません。代行業者を通じて送付先や期限を確認し、郵送で返却するのが一般的です。

同じように退職と転職を同時に進めている方は少なくありません。退職から入社までの段取りや、環境を変えた方の事例をLINEでもお届けしています。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

人材紹介事業部 事業統括責任者 堀 凌也

関西学院大学卒業後、新卒で当社入社。入社直後よりリクルーティングアドバイザーとしてトップクラスの成績を収め、組織内最年少で拠点責任者に抜擢。
現在は求職者への価値提供と企業の採用課題解決を両立する事業統括責任者として、組織の急成長と人材育成を牽引。