SIerホワイトランキング5選|残業・有給から働きやすさを比較

SIerホワイトランキング5選|残業・有給から働きやすさを比較

「ホワイトなSIerへ転職したい」「残業が少なく休みを取りやすい会社はどこなのか」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

SIerの働きやすさを比較するときは、口コミだけでなく、有給休暇取得率や残業時間など企業が公開している数値を見ることが重要です。

ただし、「ホワイト企業」を一律に決める公式な基準はありません。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、大手SIerの公開データをもとにホワイトランキングを紹介し、働きやすいSIerの見分け方まで解説します。

SIerホワイトランキングを見るときの基準

SIerには「この条件を満たせばホワイト企業」という統一された基準はありません。

そのため、本記事では企業が公表している働き方に関するデータを参考に比較します。

主に確認するのは次の項目です。

・年次有給休暇取得率
・平均残業時間
・年間労働時間
・育児休業制度
・リモートワークなどの働き方
・離職率
・健康経営への取り組み

今回は比較可能な企業が多い「有給休暇取得率」を軸にランキングを作成しています。

残業時間なども確認できる企業についてはあわせて掲載します。

なお、集計対象や年度は企業によって異なるため、順位だけで転職先としての優劣を判断するものではありません。

SIerホワイトランキング5選【有給取得率で比較】

大手SIer・ITサービス企業のうち、働き方に関するデータを公開している企業を比較すると次のとおりです。

順位企業有給休暇取得率公開されている残業・労働時間
1位SCSK89.4%平均月間残業22時間
2位BIPROGY85.67%平均月間残業16.6時間
3位NTTデータグループ等79.8%年間総労働時間1,997時間
4位野村総合研究所73.4%平均残業5.1時間/月
5位TIS66.0%平均月間総労働時間を開示

※数値は主に2024年度または2025年度の各社公表値です。集計対象や算出方法が異なるため、単純比較には注意してください。

※本ランキングは有給休暇取得率を基準とした参考順位であり、企業全体の働きやすさを保証するものではありません。

1位 SCSK

SCSKは、働き方改革に継続的に取り組んでいる大手SIerです。

2024年度実績では、平均月間残業時間が22時間、有給休暇取得率が89.4%と公表されています。

有給休暇取得率の高さが、今回比較した企業のなかでも特徴的です。

SCSKでは「スマートワーク・チャレンジ」として、残業時間の削減や有給休暇取得を促進する施策を進めています。

また、健康経営優良法人の「ホワイト500」に継続して認定されています。

ただし、平均残業時間は会社全体の数字です。

実際の忙しさは担当部署やプロジェクトによって異なる可能性があります。

2位 BIPROGY

BIPROGYも、働き方に関する数値を詳しく開示している企業です。

2024年度の有給休暇取得率は85.67%、従業員1人当たりの平均月間残業時間は16.6時間と公表されています。

有給取得率の高さと平均残業時間の双方から働き方を確認できる点が特徴です。

2024年度の従業員1人当たり平均年間労働時間は1,839時間となっています。

BIPROGYでは働き方改革や健康経営に関する取り組みも行っています。

ただし、こちらも全社員の平均値であり、プロジェクトごとの状況を示すものではありません。

3位 NTTデータグループ等

NTTデータグループ社、NTTデータ、NTT DATA, Inc.の国内社員について、2024年度の平均有給休暇取得実績は15.5日、有給休暇取得率は79.8%と公表されています。

また、2024年度の社員1人当たり総労働時間平均は1,997時間でした。

大規模な組織でありながら、労働時間管理や有給休暇取得の施策を全社的に進めています。

一方、NTTデータグループは国内外に多くの組織があります。

所属会社や部署によって仕事内容や勤務環境が異なる点には注意しましょう。

4位 野村総合研究所

野村総合研究所は、ITソリューションだけでなくコンサルティング領域でも事業を展開しています。

2025年度の有給休暇取得率は73.4%、労働者1人当たりの平均残業時間は月5.1時間と公表されています。

公表されている平均残業時間の低さは、働き方を見るうえで注目したい数値です。

一方、企業ごとに残業時間の定義や対象者が異なる場合があります。

ほかのSIerと数字だけを並べて「一番楽」と判断することは避けましょう。

仕事の難易度や責任、担当プロジェクトについても確認する必要があります。

5位 TIS

TISも、大手SIerの一つとして働き方に関するデータを公開しています。

公開されている非財務情報では、年次有給休暇取得率は66.0%とされています。

また、平均月間総労働時間などの指標も継続的に開示しています。

有給取得率だけではなく、育児休業や人的資本に関するデータも企業選びの参考になります。

実際に転職を検討するときは、募集部署や職種ごとの働き方まで確認しましょう。

ホワイトなSIerを探すならランキングだけで決めない

ホワイトランキングは企業を知るきっかけにはなりますが、順位だけで転職先を決めることはおすすめできません。

同じSIerでも、部署やプロジェクトによって働き方が大きく変わる場合があるからです。

例えば、会社全体の残業時間が少なくても、

・繁忙期のあるプロジェクト
・障害対応が必要なインフラ案件
・納期直前の開発案件

では一時的に忙しくなることがあります。

反対に、口コミでは「忙しい」と書かれている企業でも、自分が応募する部署では働き方が異なる可能性があります。

公開データと求人情報の両方を確認することが重要です。

働きやすい会社を探すときは、ランキングだけでなく実際の求人や部署単位の働き方まで見る必要があります。ITエンジニア向けの企業選びに関する情報はLINEでも確認できます。【要確認:LINE配信内容】

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ホワイトなSIerを見分ける7つのポイント

ホワイトなSIerを探すなら、会社全体のイメージだけではなく、複数の項目を確認しましょう。

1. 平均残業時間

まず確認したいのが平均残業時間です。

企業の採用ページや統合報告書、サステナビリティ情報などで公開されている場合があります。

ただし、

・一般社員だけか
・管理職を含むか
・裁量労働制の社員を含むか

など集計条件が異なる場合があります。

数字だけでなく算出条件も確認しましょう。

2. 有給休暇取得率

有給休暇取得率も働きやすさを見る一つの指標です。

取得率が高ければ、実際に休暇を利用している社員が多いことを確認できます。

一方、有給取得率だけでは仕事の忙しさまでは判断できません。

残業時間などと組み合わせて見ることが大切です。

3. 離職率

離職率を公開している企業であれば確認してみましょう。

ただし、離職率が低ければ必ず自分に合う会社というわけではありません。

会社の平均勤続年数や採用人数などもあわせて見ると判断しやすくなります。

4. リモートワーク制度

働く場所を重視する人は、リモートワーク制度も確認しましょう。

重要なのは「制度があるか」だけではありません。

・週何日利用できるか
・部署によって違いがあるか
・顧客先勤務でも利用できるか

まで確認する必要があります。

5. 案件の決まり方

SIerでは、担当プロジェクトによって仕事内容や働き方が変わります。

案件配属で本人の希望がどの程度反映されるか確認しましょう。

特に勤務地やリモート、技術領域を重視する人には重要です。

6. 商流と担当工程

元請けとして顧客と直接取引する企業と、下請けとして一部工程を担当する企業では仕事内容が異なります。

上流工程へ進みたい場合は、

・プライム案件の割合
・要件定義を担当できるか
・顧客との直接取引があるか

なども確認しましょう。

7. 実際の配属部署

企業全体の数字だけでなく、自分が応募する部署を見ることが重要です。

面接では、

「配属予定部署の残業時間はどの程度ですか」
「繁忙期はいつですか」
「休日対応はありますか」

など具体的に確認するとよいでしょう。

ホワイトなSIer=仕事が楽とは限らない

ホワイト企業と仕事が楽な会社は同じ意味ではありません。

残業が少なく休暇を取りやすくても、仕事そのものに難しさを感じる場合があります。

SIerでは、

・顧客との調整
・納期管理
・技術的な問題の解決
・複数企業とのプロジェクト進行

などが求められます。

「ホワイト=仕事が簡単」ではなく、適切な働き方をしながら仕事へ取り組める環境かを見ることが重要です。

自分が何を負担に感じるのかも整理しておきましょう。

大手SIerならホワイトとは限らない

大手SIerは、福利厚生や働き方に関する制度が整備されている場合があります。

一方で、「大手だから必ずホワイト」とは言えません。

大規模案件では、

・関係者が多い
・調整業務が多い
・納期の影響が大きい

場合があります。

また、同じ会社でも部署によって担当顧客や仕事内容は異なります。

企業規模だけではなく、応募する求人単位で働き方を確認しましょう。

ホワイトなSIerへ転職するための企業選び

転職活動では、求人票に書かれている条件だけで判断しないようにしましょう。

確認したい項目を整理すると次のとおりです。

確認項目チェックする内容
残業月平均だけでなく繁忙期も確認
有給取得率・取得日数
休日休日出勤・障害対応の有無
勤務地自社・客先・リモート
配属本人希望の反映度
案件プロジェクト期間・担当工程
評価評価制度・昇給の仕組み
キャリア異動やキャリアチェンジの実績

面接では条件だけでなく、

「現在のチームではどのような働き方をしていますか」

と具体的に確認することがおすすめです。

私たちが転職相談を受ける際も、会社名だけでなく実際の求人や部署まで確認します。

SIerの働き方に不満があるときの選択肢

現在SIerで働いていて、

「残業が多い」
「客先常駐を変えたい」
「もっと休みやすい会社へ行きたい」

と感じている場合も、SIerそのものを辞める必要があるとは限りません。

主な選択肢は次のとおりです。

選択肢向いているケース
別のSIerSIerの仕事自体は続けたい
自社開発一つのサービスへ継続的に関わりたい
社内SE事業会社側でITに関わりたい
ITコンサルより上流の課題解決を担当したい

職種そのものの問題か、職場環境の問題かを切り分けることが重要です。

例えば、SIerの仕事内容は好きでも残業だけが不満なら、働き方の異なるSIerへ転職することで改善できる場合があります。

SIerで働くSEの年収

働きやすさだけでなく、給与も転職先を選ぶ重要な条件です。

SIer勤務者だけを対象とした統一的な平均年収はないため、関連SE職種の公的データを参考に紹介します。

指標平均年収
システムエンジニア(ウェブサービス開発)約574万円
システムエンジニア(基盤システム)約684万円
給与所得者全体約478万円

SIer勤務者だけを示す数値ではありません。

実際の給与は会社や経験、担当工程、役職によって異なります。

出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」

出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(基盤システム)」

出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

年収と働きやすさのどちらか一方ではなく、自分が重視する条件に優先順位をつけましょう。

SIerホワイトランキングは転職先を知る入口として使おう

SIerの働きやすさを比較する際、有給休暇取得率や残業時間などの公開データは参考になります。

一方、それだけで自分に合う会社かどうかは判断できません。

企業選びでは、

・仕事内容
・担当工程
・働き方
・年収
・キャリアパス
・社風

まで確認する必要があります。

ランキングは候補企業を見つける入口として使い、最後は求人単位で比較することが大切です。

働きやすいSIerへ転職したい方へ

同じSIerでも、残業やリモート、担当工程、案件の決まり方は異なります。現在の経験や希望条件を整理し、自社開発や社内SEも含めて転職先を比較できます。

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まとめ

SIerのホワイト度を判断するときは、複数の公開データを確認することが大切です。

・ホワイト企業を決める統一的な公式基準はない
・有給取得率や平均残業時間は働き方を見る参考になる
・同じSIerでも部署やプロジェクトで働き方は異なる
・大手SIerだから必ずホワイトとは限らない
・ランキングだけでなく応募する求人単位で確認する

働きやすいSIerを探すなら、自分が何を重視するのかを決めて企業を比較しましょう。

よくある質問

一番ホワイトなSIerはどこですか?

一律に一番を決めることはできません。本記事では有給取得率を基準にするとSCSKが89.4%で最上位でした。ただし、残業時間や仕事内容なども含めて総合的に判断する必要があります。

SIerはホワイト企業が多いですか?

企業によって大きく異なります。大手を中心に残業削減や有給取得、リモートワークなどを進める企業もありますが、実際の働き方は部署やプロジェクトによって変わります。

残業が少ないSIerはどこですか?

一律に一番を決めることはできません。本記事では有給取得率を基準にするとSCSKが89.4%で最上位でした。ただし、残業時間や仕事内容なども含めて総合的に判断する必要があります。

ホワイトなSIerを見分ける方法はありますか?

残業時間、有給取得率、離職率、リモート制度、休日対応、配属方法などを確認しましょう。企業平均だけでなく、面接で応募部署の働き方を具体的に聞くことも重要です。

大手SIerなら残業は少ないですか?

大手だから必ず残業が少ないとは限りません。案件の規模や繁忙期、担当工程によって忙しさは異なります。会社全体の平均値に加えて、募集部署の実態を確認しましょう。

SIerからホワイトな会社へ転職できますか?

SIer経験を活かして別のSIer、自社開発企業、社内SEなどへ転職できる可能性があります。まず現在の不満が仕事内容なのか、残業や勤務場所などの環境なのかを整理しましょう。

ホワイトなSIerを探すときは、ランキングだけでなく自分が重視する働き方を明確にすることが大切です。ITエンジニア向けの転職情報はLINEでも確認できます。【要確認:LINE配信内容】

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。