未経験からセキュリティエンジニアになるには?転職方法・必要スキルを解説

未経験からセキュリティエンジニアになるには?転職方法・必要スキルを解説

「未経験からセキュリティエンジニアになれる?」「何から勉強すればいい?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

未経験からセキュリティエンジニアを目指すことは可能ですが、セキュリティだけでなくネットワーク・サーバー・OSなどIT基礎を身につけることが重要です。

また、未経験求人では最初に監視・運用などを担当するケースもあるため、入社後にどのような経験を積めるかまで確認する必要があります。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、未経験からセキュリティエンジニアになる方法や必要なスキル、資格、求人選び、キャリアの考え方まで解説します。

セキュリティエンジニアは未経験からでもなれる?

結論からいうと、未経験からセキュリティエンジニアを目指すことは可能です。

ただし、「未経験」の意味によって難易度は変わります。

たとえば、

・IT業界そのものが未経験
・ITエンジニア経験はあるがセキュリティは未経験
・ネットワーク経験はあるがセキュリティ専任経験はない

では、スタート地点が異なります。

特にネットワーク・サーバー・クラウド・開発などの経験がある人は、その経験をセキュリティ分野へ活かせる可能性があります。

一方、IT業界そのものが未経験の場合は、まずITインフラやWebの仕組みを理解するところから始めることが重要です。

セキュリティは「ITシステムを守る仕事」なので、守る対象の仕組みを理解する必要があります。

未経験からセキュリティエンジニアを目指せる理由

未経験からでも目指せる理由としては、主に以下があります。

IT基礎から学べる

セキュリティは専門性の高い分野ですが、基礎となる知識は段階的に学べます。

たとえば、

・IPアドレス
・TCP/IP
・DNS
・Linux
・認証
・アクセス権限
・ログ

などから学び始めることができます。

監視・運用から経験を積める求人もある

未経験求人では、SOCやセキュリティ運用などからスタートするケースがあります。

最初から高度な脆弱性診断や設計を任されるとは限りません。

監視や一次対応を通じて、攻撃やシステムの仕組みを学んでいく方法があります。

他のIT経験を活かせる

すでにIT経験がある場合は、

ネットワーク
↓
ネットワークセキュリティ

サーバー
↓
認証・ログ・OSセキュリティ

クラウド
↓
クラウドセキュリティ

開発
↓
Webセキュリティ・脆弱性診断

のように経験をつなげられます。

完全なゼロからではなく、現在の経験をセキュリティへ変換できないか考えることが重要です。

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未経験者が最初に身につけたい5つのスキル

未経験からセキュリティエンジニアを目指すなら、いきなり攻撃手法だけを勉強するのではなくIT基礎から始めましょう。

1.ネットワーク

まず身につけたいのがネットワークの基礎です。

・IPアドレス
・TCP/IP
・DNS
・HTTP・HTTPS
・ルーティング
・ファイアウォール

などを理解します。

サイバー攻撃や不正アクセスの多くはネットワークを通じて行われるため、通信の仕組みを理解することが重要です。

2.サーバー・OS

LinuxやWindowsなどのOSについても学びます。

・ユーザー
・権限
・プロセス
・ファイル
・ログ

などの基本操作を理解しておきましょう。

インシデント調査ではログを確認することもあります。

3.Webの基礎

Webセキュリティに関わる場合は、

・HTTP
・Cookie
・認証
・セッション
・データベース

などの仕組みも重要です。

Webアプリケーションがどのように動いているか理解することで、脆弱性への理解も深まります。

4.セキュリティの基礎

IT基礎と並行して、

・マルウェア
・脆弱性
・暗号
・認証
・アクセス制御
・ログ分析
・インシデント対応

などを学びます。

5.クラウド

近年はクラウド環境を扱うシステムも多いため、

・クラウド上のネットワーク
・権限管理
・認証
・ログ
・セキュリティ設定

なども学習候補になります。

未経験からセキュリティエンジニアになる5つのステップ

未経験から目指す場合は、以下の順番で進めると整理しやすくなります。

1.セキュリティエンジニアの仕事内容を知る

まず、セキュリティエンジニアがどんな仕事をするのか理解します。

代表的には、

・SOC
・セキュリティ運用
・脆弱性診断
・セキュリティ構築
・セキュリティ設計
・CSIRT

などがあります。

「セキュリティエンジニアになりたい」だけではなく、どの仕事に興味があるのか考えておきましょう。

2.IT基礎を学ぶ

ネットワーク・サーバー・OS・Webなどを学習します。

特に完全未経験の場合は、ここを飛ばさないことが重要です。

3.資格学習を活用する

資格は必須ではありませんが、未経験者が体系的に学ぶために活用できます。

候補としては、

・基本情報技術者試験
・CCNA
・CompTIA Security+
・情報処理安全確保支援士試験

などがあります。

すべて取る必要はありません。

現在の知識に合わせて選びましょう。

4.未経験求人を比較する

求人票では「未経験歓迎」だけを見ず、

・最初の仕事内容
・研修内容
・配属先
・夜勤の有無
・キャリアパス
・上位工程へ進めるか

まで確認します。

5.応募・面接で学習内容を伝える

未経験の場合は実務経験がないため、

「何を学んだか」
「なぜセキュリティを目指すのか」
「今後どの領域を目指すのか」

を具体的に説明できるようにしましょう。

資格名を並べるより、学んだ内容と仕事内容を結びつけて話せることが重要です。

未経験からセキュリティエンジニアを目指している方へ

IT未経験なのか、ネットワーク・サーバー経験があるのかによって、最短の進み方は異なります。現在の経験から応募できる求人と、先に身につけるべきスキルを一緒に整理できます。
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未経験者におすすめの資格

未経験者が資格を選ぶ場合は、難易度ではなく学ぶ目的から考えましょう。

資格・試験学べる内容向いている人
基本情報技術者試験IT基礎全般IT未経験者
CCNAネットワークインフラ基礎を学びたい人
Security+セキュリティ基礎セキュリティを体系的に学びたい人
情報処理安全確保支援士試験セキュリティ全般基礎習得後に専門性を高めたい人

IT業界そのものが未経験なら、

IT基礎
↓
ネットワーク
↓
セキュリティ

と進めると理解しやすくなります。

一方、すでにネットワークやサーバー業務を経験しているなら、基礎資格をすべて取る必要はありません。

資格取得そのものを目的にせず、不足している知識を補うために使いましょう。

未経験から応募する求人で見るべき7つのポイント

未経験者の場合、入社できるかだけでなく「入社後にどの経験を積めるか」が重要です。

1.最初に担当する業務

まず確認したいのが、入社後の仕事内容です。

「セキュリティエンジニア募集」と書かれていても、

・アラート確認
・監視
・ログ分析
・問い合わせ対応
・セキュリティ製品運用

など担当業務は異なります。

2.分析まで経験できるか

監視だけで終わるのか、

・原因調査
・詳細分析
・インシデント対応

まで担当できるのか確認しましょう。

3.構築・設計へ進めるか

将来的に、

運用
↓
分析
↓
構築
↓
設計

と経験を広げられる環境か確認します。必ずこの順番でなければならないわけではありませんが、キャリアパスが明確かは重要です。

4.研修内容

「研修あり」という言葉だけではなく、

・ネットワーク
・Linux
・クラウド
・セキュリティ

のどこまで学べるのか確認しましょう。

5.夜勤・シフト勤務

SOCなど24時間監視を行う現場では、夜勤やシフト勤務がある場合があります。働き方を重視する場合は、応募前に確認しましょう。

6.資格取得支援

資格補助や学習支援がある会社もあります。

ただし、資格制度だけでなく実務でスキルを伸ばせる環境かも確認してください。

7.配属後のキャリア

最も重要なのは、2〜3年後にどんな経験を持てるかです。

「未経験で入れる求人」ではなく、「未経験から成長できる求人」という視点で比較しましょう。

セキュリティエンジニア未経験者の年収は?

未経験者だけを対象にした統一的な平均年収はないため、「未経験なら年収○万円」と一律にはいえません。

参考として、厚生労働省job tagの「セキュリティエキスパート(オペレーション)」では、令和7年度の求人賃金が月額31.8万円、有効求人倍率が2.2倍となっています。

ただし、これは未経験者限定のデータではなく、ハローワークに掲載された当該職種の求人統計です。

そのため、未経験者の初年度給与としてそのまま考えることはできません。

また、実際の給与は、

・IT経験
・ネットワーク経験
・資格
・担当業務
・勤務形態
・企業

などによって異なります。未経験の場合は初年度年収だけでなく、数年後に市場価値につながる経験を積めるかまで確認しましょう。

未経験者が転職でアピールできるポイント

未経験者の場合、経験者と同じ実績をアピールする必要はありません。

採用側へ伝えたいのは、

・なぜセキュリティを目指すのか
・どんな学習をしているのか
・IT基礎をどの程度理解しているのか
・継続して学べるか
・どの領域を目指したいのか

です。

たとえば、

「CCNAを取得しました」

だけではなく、

「ネットワークセキュリティに必要な通信の基礎を理解するため、TCP/IPやルーティングを学びました」

と説明できるほうが、学習意図が伝わります。

転職エージェントの視点でも、資格の数より「学習内容と応募する仕事がつながっているか」を重視して整理します。

未経験から目指すときによくある失敗

未経験者は、次のような失敗に注意しましょう。

セキュリティだけ勉強する

攻撃手法や脆弱性だけを学んでも、ネットワークやOSの仕組みがわからなければ理解しにくくなります。まずIT基礎を固めましょう。

資格を取るまで転職活動を始めない

資格取得に時間をかけすぎて、応募できる求人を確認しないケースがあります。

資格がなくても応募できる求人はあるため、学習と並行して求人を見る方法もあります。

「未経験歓迎」だけで選ぶ

仕事内容を確認せず入社すると、

「思っていたセキュリティ業務ではなかった」

というミスマッチにつながる可能性があります。

いきなり高度な専門職だけを狙う

未経験から脆弱性診断や高度な設計だけに絞ると、求人の選択肢が狭くなることがあります。

関連する運用・インフラ業務から経験を積む方法も検討しましょう。

未経験からのキャリアパス

入社後は、経験を積みながら専門領域を広げていきます。

一例としては、

セキュリティ監視
↓
ログ分析
↓
インシデント対応
↓
セキュリティ構築
↓
セキュリティ設計

という流れがあります。

ほかにも、

ネットワーク
↓
ネットワークセキュリティ
↓
クラウドセキュリティ

や、

Web開発
↓
Webセキュリティ
↓
脆弱性診断

などのキャリアも考えられます。

どのルートが正解というわけではありません。

自分がすでに持っているIT経験と、将来やりたいセキュリティ領域をつなげることが大切です。

セキュリティが向いていないのか、環境が合わないのかを分けて考える

未経験で入社した後に「思っていた仕事と違う」と感じることもあります。

ただし、その原因がセキュリティという職種そのものとは限りません。

たとえば、

「夜勤がつらい」
→ 日勤中心のセキュリティ職を検討する

「監視だけで成長できない」
→ 分析・構築へ進める環境を探す

「技術自体に興味を持てない」
→ 他のIT職種も検討する

というように切り分けられます。

転職支援の現場でも、職種が合わないのか、現在の担当業務・会社・勤務体制が合わないのかを分けて考えることが重要です。

未経験からのキャリア選びに迷っている方へ

セキュリティへ直接進むべきか、まずネットワーク・サーバー経験を積むべきかは現在のスキルによって異なります。応募できる求人と今後のキャリアを比較しながら整理できます。
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まとめ

未経験からセキュリティエンジニアを目指す際のポイントをまとめます。

・未経験からセキュリティエンジニアを目指すことは可能
・IT未経験者はネットワーク・サーバー・OSなどの基礎から学ぶことが重要
・資格は必須ではないが、基礎知識を体系的に学ぶ手段として活用できる
・求人では「未経験歓迎」だけでなく、入社後の仕事内容とキャリアパスを確認する
・初年度の条件だけではなく、2〜3年後にどのスキルを身につけられるかで求人を比較する

未経験からセキュリティエンジニアになるために、最初からすべての知識を身につける必要はありません。

現在の知識を整理し、IT基礎から段階的に学びながら、自分に合う入口を探していきましょう。

よくある質問

セキュリティエンジニアは完全未経験でもなれますか?

完全未経験から応募できる求人もあります。ただし、セキュリティはITシステムを守る仕事なので、ネットワーク・サーバー・OSなどの基礎を先に学んでおくことをおすすめします。

セキュリティエンジニア未経験者は何から勉強すればいいですか?

まずネットワーク、LinuxなどのOS、Webの基礎から始めましょう。その後、認証・アクセス制御・ログ分析・脆弱性などセキュリティ知識を学ぶと理解しやすくなります。

未経験なら資格を取ってから転職するべきですか?

必ず資格取得後に転職活動を始める必要はありません。資格学習と並行して求人を確認し、現在の知識で応募できる求人があるか確認する方法もあります。

30代未経験でもセキュリティエンジニアを目指せますか?

年齢だけで一律に判断はできません。これまでのIT経験や業務経験、学習状況、応募する求人によって異なります。特に関連するインフラ・開発経験があれば活かせる可能性があります。

未経験セキュリティエンジニアは夜勤がありますか?

SOCなど24時間監視を行う仕事では夜勤・シフト勤務になる場合があります。ただし、すべてのセキュリティ職が夜勤ではありません。求人票で勤務形態を確認しましょう。

未経験からセキュリティエンジニアになるまで何年かかりますか?

一律の期間はありません。IT経験の有無や学習時間、応募先によって異なります。転職までの期間だけでなく、入社後にどのような実務経験を積めるかも重要です。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。