「プログラマーにはどんな種類があるの?」「同じプログラマーでも、分野によって仕事はどう違う?」と、目指す方向を考える中で疑問に感じて検索された方も多いのではないでしょうか。
プログラマーの種類は、作るものによって大きく7つに分けられ、さらに自社開発や受託開発などの働き方によっても仕事の中身が変わります。自分に合う種類を選ぶには、「何を作りたいか」と「どんな環境で働きたいか」の両方から考えることが大切です。
この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、プログラマーの種類と分野ごとの仕事内容、働き方の違い、自分に合う種類の選び方を解説します。
結論:プログラマーの種類は「作るもの」と「働き方」で選ぶ
プログラマーの種類を考えるときのポイントは、次の5つです。
・プログラマーは、作るものによって大きく7つの分野に分けられる
・同じ分野でも、自社開発・受託開発・客先常駐などの働き方で仕事の中身が変わる
・未経験から入りやすい分野と、専門知識が求められる分野がある
・プログラマーの経験は、分野を変えても活かせることが多い
・選ぶときは、作りたいもの・働き方・将来のキャリアの3つから考える
種類の名前だけで選ぶのではなく、「毎日どんな仕事をするのか」まで想像して選ぶことが、入社後のギャップを防ぐポイントです。
プログラマーの種類【一覧】
プログラマーの主な種類を、作るものと特徴で整理しました。
| 種類 | 主に作るもの | 特徴 | 未経験からの入りやすさ |
| 業務系プログラマー | 企業の業務を支えるシステム | 求人が多く、研修が整った企業も多い | 入りやすい |
| ウェブ系プログラマー | ウェブサイトやウェブサービス | 自社サービスの開発も多い | 入りやすい |
| スマートフォンアプリのプログラマー | スマートフォン向けのアプリ | 利用者の反応を直接感じやすい | 基礎を学べば目指せる |
| ゲームプログラマー | 家庭用やスマートフォンのゲーム | 表現や動きへのこだわりが求められる | 作品づくりが重視される |
| 組込・制御プログラマー | 家電・自動車・産業機械を動かすプログラム | 機械や電気の知識が活きる | 機電系の経験があると有利 |
| 人工知能・データ分析のプログラマー | 人工知能の仕組みや、データ分析の仕組み | 数学や統計の知識が求められる | 専門知識が必要 |
| 汎用機系プログラマー | 銀行や保険会社などの大型コンピューターのシステム | 長く使われる大規模なシステムを扱う | 研修で学べる企業もある |
それぞれの種類について、仕事の内容を詳しく見ていきましょう。
分野別に見るプログラマーの種類と仕事内容
1. 業務系プログラマー
企業の販売管理や在庫管理、会計、人事などの業務を支えるシステムを作るプログラマーです。求人の数が多く、未経験者を採用して研修で育てる企業も多いため、最初のキャリアとして選ばれやすい分野です。業務の流れを理解する力が求められます。
2. ウェブ系プログラマー
ウェブサイトや、インターネット上で使うサービスを作るプログラマーです。利用者が目にする画面を作る「フロントエンド」と、画面の裏側でデータを処理する「バックエンド」に分かれることもあります。自社でサービスを運営する企業も多く、改善を重ねながら開発を進めるのが特徴です。
3. スマートフォンアプリのプログラマー
スマートフォンで使うアプリを作るプログラマーです。使いやすさや画面の動きなど、利用者の体験を考えながら開発します。自分が作ったアプリを身近な人に使ってもらえるなど、成果を実感しやすい分野です。
4. ゲームプログラマー
家庭用ゲーム機やスマートフォン向けのゲームを作るプログラマーです。キャラクターの動きや画面の表現、操作の気持ちよさなどを形にします。物体の動きを計算するために、数学や物理の知識が役立つこともあります。選考では作品が重視される傾向があります。
5. 組込・制御プログラマー
家電や自動車、産業機械などに組み込まれ、機器を動かすプログラムを作るプログラマーです。限られた性能の中で、正確に動くプログラムを書く力が求められます。機械や電気電子の知識が活きる分野で、機電系のエンジニアからの転身も目指しやすいのが特徴です。
6. 人工知能・データ分析のプログラマー
人工知能の仕組みを作ったり、大量のデータを分析する仕組みを作ったりするプログラマーです。プログラミングに加えて、統計や線形代数などの数学の知識が求められることが多くなります。専門性の高い分野です。
7. 汎用機系プログラマー
銀行や保険会社、官公庁などで使われる大型のコンピューター(汎用機)のシステムを作るプログラマーです。長年使われている大規模なシステムを扱い、高い信頼性が求められます。古くから使われている言語を扱うことも多く、研修で学べる企業もあります。
働き方で見るプログラマーの種類
プログラマーは、作るものだけでなく、働き方によっても仕事の中身が変わります。
| 働き方 | 内容 | 特徴 |
| 自社開発 | 自社で企画・運営するサービスや製品を開発する | 一つのサービスに長く関わり、改善に携われる |
| 受託開発 | 顧客から依頼を受けて、システムを開発して納品する | さまざまな業界のシステムに関われる |
| 客先常駐(SES) | 顧客の会社に常駐し、技術を提供する(SESは技術者を派遣して技術を提供する契約の形) | 多くの現場を経験できる一方、配属先によって仕事が変わる |
| 社内SE | 事業会社の情報システム部門で、社内のシステムを担当する | 利用者に近い立場で働ける。プログラムを書く機会は会社による |
同じ「ウェブ系プログラマー」でも、自社開発の会社で働くか、客先常駐で働くかによって、関われる工程や働き方は大きく変わります。相談の現場でも、「分野は合っていたが、働き方が合わなかった」という声をよく聞きます。
担当する範囲で見る違い
プログラマーは、担当する範囲によっても仕事の内容が変わります。
・画面を担当する(フロントエンド):利用者が見て操作する画面を作る
・処理を担当する(バックエンド):データの保存や計算など、裏側の処理を作る
・設計にも関わる:プログラムを書く前の設計の工程から担当する
経験を積むと、プログラムを書くだけでなく、設計など上流の工程を任されるようになることが多くあります。将来はシステムエンジニアとして、要件定義(システムに必要な機能を決める工程)から関わる道もあります。
自分に合うプログラマーの種類を、一緒に考えませんか
経験豊富なアドバイザーが、これまでの経験や興味を丁寧にヒアリングし、分野と働き方の両面から自分に合う選択肢を一緒に考えます。まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。
自分に合うプログラマーの種類の選び方
自分に合う種類を選ぶときは、次の3つの観点から考えてみましょう。
・何を作りたいか:業務を支えるシステム、身近なサービス、機械を動かすプログラムなど
・どんな働き方をしたいか:一つのサービスに長く関わりたいか、さまざまな現場を経験したいか
・将来どうなりたいか:技術を深めたいか、設計や企画に進みたいか
志向ごとに選びやすい種類をまとめると、次のとおりです。
| 志向 | 選びやすい種類 | 理由 |
| 人の役に立つ仕組みを作りたい | 業務系、社内SE | 利用者の業務を直接支えられる |
| 身近なサービスを作りたい | ウェブ系、スマートフォンアプリ | 利用者の反応を感じやすい |
| ものづくりが好き | 組込・制御 | 機械や製品を動かす手応えがある |
| 表現にこだわりたい | ゲーム、ウェブ系の画面担当 | 動きや見た目を形にできる |
| 数学やデータが好き | 人工知能・データ分析 | 数学の知識を活かせる |
| 安定した大規模システムに関わりたい | 汎用機系、業務系 | 社会を支える基盤に関われる |
これはあくまで傾向です。実際に少しずつ触れてみる中で、興味が変わることもあります。
レベル別・目的別のおすすめの種類
今の段階や目的に合わせて、目指す種類を選ぶのもよい方法です。
| 段階・目的 | おすすめの種類 | ポイント |
| 未経験から目指す | 業務系、ウェブ系 | 求人が多く、研修が整った企業も多い |
| 現役プログラマーとして経験を広げたい | ウェブ系の自社開発、スマートフォンアプリ | これまでの経験を活かして、新しい分野に挑戦しやすい |
| 専門性を高めてキャリアアップしたい | 組込・制御、人工知能・データ分析 | 専門知識が評価されやすい |
未経験の方は、まず求人の多い分野で基礎を固め、経験を積んでから専門分野に進むのも一つの方法です。
プログラマーの種類を知ることは、自分に合うキャリアを考える第一歩です。職種研究や資格選びに役立つ情報を、LINEで配信しています。友だち追加だけで気軽に受け取れます。
プログラマーの種類と年収の関係
プログラマーの年収は、分野や働き方、担当する工程によって変わります。
参考として、関連するIT職種であるシステムエンジニアの水準を示します。プログラマーとは職務が異なり、年収の水準も別である点に注意してください。
| 指標(参考:関連するIT職種) | 金額(目安) |
| システムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収 | 約574万円 |
| システムエンジニア(基盤システム)の平均年収 | 約684万円 |
| 給与所得者全体の平均年収 | 約478万円 |
| システムエンジニアの年代別の推移 | 20代前半 約377万円→40代後半 約760万円(ピーク) |
出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」「job tag/システムエンジニア(基盤システム)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく)
出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」
出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」(システムエンジニアの年齢階級別賃金)
IT分野では人材の不足が続いており、どの種類のプログラマーも活躍の場は多くあります。
| 指標 | 数値 |
| 有効求人倍率(情報処理・通信技術者) | 1.43倍 |
| 有効求人倍率(職業計) | 1.12倍 |
| IT人材の需給の見通し | 2030年に最大約79万人不足 |
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)
出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)
なお、組込・制御プログラマーは機電系の分野と重なる部分があります。
プログラマーの種類を変えるときのポイント
今の分野が合わないと感じて、別の種類のプログラマーを目指す方もいます。そのときは、合わないと感じる原因が「分野(作るもの)」にあるのか、「働き方や職場の環境」にあるのかを切り分けることが大切です。
・分野が原因の場合:作るものそのものに興味が持てないなら、別の分野に移る
・働き方や環境が原因の場合:客先常駐で現場が変わり続ける、上流に関われないなどの不満なら、同じ分野のまま働き方を変える
私たちが支援してきた方の中にも、「業務系が合わない」と考えていたものの、話を伺うと客先常駐の働き方に不満があったケースがあります。この方は、同じ業務系のまま自社開発の会社に移ったことで、仕事にやりがいを感じられるようになりました。
分野を変える場合も、プログラムを書く基礎の力や、仕様を理解する力はそのまま活かせます。新しい分野で必要な知識を補いながら、少しずつ経験を広げていきましょう。
分野を変えるか、働き方を変えるか迷ったら
市場価値を客観的に評価したうえで、これまでの経験を活かせる分野や働き方を、納得のいく形で一緒に考えます。今の悩みの相談だけでもかまいません。
まとめ
・プログラマーは、業務系・ウェブ系・アプリ・ゲーム・組込・人工知能・汎用機系の7つに大きく分けられる
・同じ分野でも、自社開発・受託開発・客先常駐・社内SEなど働き方で仕事の中身が変わる
・未経験からは、求人が多く研修が整った業務系やウェブ系が入りやすい傾向がある
・選ぶときは、作りたいもの・働き方・将来のキャリアの3つから考える
・今の分野が合わないときは、原因が分野か働き方や環境かを切り分ける
よくある質問
プログラマーの種類はいくつありますか?
分け方によって異なりますが、作るものによって大きく分けると、業務系・ウェブ系・スマートフォンアプリ・ゲーム・組込・制御・人工知能・データ分析・汎用機系などがあります。さらに、自社開発や受託開発、客先常駐などの働き方によっても仕事の中身が変わります。
未経験におすすめのプログラマーの種類は何ですか?
求人の数が多く、研修が整った企業も多い業務系やウェブ系が、未経験から入りやすい傾向があります。まずはこうした分野で基礎を固め、経験を積んでから、興味のある専門分野に進む方法もあります。
ウェブ系と業務系のプログラマーは何が違いますか?
業務系は企業の業務を支えるシステムを作り、ウェブ系はインターネット上で使うサイトやサービスを作るのが主な違いです。業務系は受託開発が多く、ウェブ系は自社でサービスを運営する企業も多い傾向があります。ただし、会社によって働き方はさまざまです。
組込系プログラマーは機電系の経験が活かせますか?
活かせます。組込・制御プログラマーは、家電や自動車、産業機械を動かすプログラムを作るため、機械や電気電子の知識が役立ちます。機械設計や回路設計の経験がある方が、組込・制御の分野に進むケースもあります。
プログラマーの種類は途中で変えられますか?
変えられます。プログラムを書く基礎の力や、仕様を理解する力は、分野が変わっても活かせます。新しい分野で必要な知識を補いながら移ることが一般的です。変える前に、合わない原因が分野なのか働き方なのかを整理しておくと、選択を誤りにくくなります。
どの種類のプログラマーが年収が高いですか?
種類別の年収の統計は、調査によって定義が異なるため一概には言えません。一般的には、専門性の高い分野や、設計など上流の工程まで担当できる人ほど、年収が高くなる傾向があります。分野だけでなく、担当する工程や経験の幅も年収に影響します。
プログラマーの種類を知ったうえで、自分に合う道を少しずつ探していきましょう。エンジニアの職種研究や、キャリアの選び方に役立つ情報をLINEで配信しています。
この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部
主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。
この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢
近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。
