転職時のマイナンバー提出は必要?|必要書類・提出の流れ・注意点を解説

転職時のマイナンバー提出は必要?|必要書類・提出の流れ・注意点を解説

「転職 マイナンバー 提出」と検索されたあなたは、転職先から番号の提出を求められ、どこまで応じてよいのか判断に迷っているのではないでしょうか。

結論として、転職先へのマイナンバーの提出は法律にもとづく手続きであり、応じるのが原則です。ただし、その使い道は社会保障と税などの分野に限られているとされ、番号を通じて前職の年収や副業が転職先に伝わる仕組みではありません。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、提出が必要な理由と必要書類、手続きの流れを解説します。

結論:提出は必要。ただし使い道は法律で限定されている

まず押さえておきたい要点は、次の5つです。

・転職先は、税や社会保険の書類にマイナンバーを記載する必要があるとされます
・そのため、入社手続きの一環として番号の提出を求められるのが通常です
・提出には、番号を確認する書類と本人であることを確認する書類の2種類が必要とされます
・マイナンバーは決められた分野の手続きにしか使えないとされ、他社の所得や借入を調べる目的では使えません
・提出しないこと自体に本人への罰則はないとされますが、会社側の手続きが滞る要因になります

以下では、必要になる理由、書類、手続きの流れ、そして不安の中身の順に整理します。

そもそも転職でマイナンバーの提出が必要になる理由

会社は従業員に代わって、税や社会保険の書類を役所へ提出しています。その書類の様式にマイナンバーの記載欄があるため、会社は従業員から番号を集める立場に置かれているとされます。

会社は、こうした事務を行う立場として、番号を取得・保管・廃棄する際のルールに従う必要があるとされます。つまり、会社が個人的に番号を欲しがっているわけではなく、法定の書類を作るために必要になる、という構造です。

なお、マイナンバーの利用が認められているのは、社会保障、税、災害対策の3分野の手続きに限られるとされます。採用選考の合否判断や社内の従業員番号として使うことは想定されていません。

マイナンバーが使われる主な手続き【一覧表】

提出した番号がどこで使われるのかを知っておくと、不安は小さくなります。主な用途は次のとおりとされます。

分野主な書類提出先記載の目的
税給与所得者の扶養控除等申告書会社が保管所得税の源泉徴収に使う
税源泉徴収票、給与支払報告書税務署、市区町村所得税と住民税の計算に使う
社会保険健康保険・厚生年金保険の資格取得届年金事務所など加入手続きに使う
雇用保険雇用保険被保険者資格取得届ハローワーク加入手続きに使う

扶養している家族がいる場合、配偶者や子どもの番号もあわせて求められることがあります。これも扶養控除の手続きに使うためとされます。

提出に必要な書類【パターン別一覧】

提出時には、番号が正しいことの確認と、本人であることの確認の2つが求められるとされます。マイナンバーカードがあれば1枚で両方を満たせるため、手続きが最も簡単です。

手元にあるもの番号を確認する書類本人を確認する書類
マイナンバーカードカード1枚で両方を兼ねるとされる追加不要
カードなしマイナンバー記載の住民票の写し運転免許証、パスポートなど
カードなし・写真付き証明書なしマイナンバー記載の住民票の写し健康保険証と年金手帳など2点

住民票の写しは、請求時にマイナンバーを記載する旨を申し出ないと番号が印字されません。役所やコンビニ交付で取得する際は、必ず記載ありを選んでください。この一手間を忘れて取り直しになる方は少なくありません。

会社によっては、書類の写しを提出させず、原本を提示して番号だけを記録する運用を取る場合もあります。どの方法を取るかは会社の管理方針によります。

提出の5ステップ【ロードマップ】

実際の流れは次のとおりです。内定承諾の直後から準備を始めると、入社初日に慌てずに済みます。

ステップ1 提出方法と期限を確認する

内定後に届く案内で、提出物、提出方法、期限を確認します。紙の書類なのか、社内システムへの入力なのかで準備が変わります。案内が届かない場合は、人事の担当者に確認して構いません。

ステップ2 手元の書類を確認する

マイナンバーカードの有無を確認します。持っていない場合は、住民票の写しの取得に日数がかかることを見込んでおいてください。カードは申請から受け取りまでさらに時間を要するとされます。

ステップ3 家族分の番号も確認する

配偶者や子どもを扶養に入れる場合、家族の番号も必要になります。同居していない親族を扶養に入れる場合は、確認に時間がかかりがちです。早めに手元をそろえておくと安心です。

ステップ4 指定された方法で提出する

書類の郵送、対面での提示、専用システムへの入力など、指定された方法に従います。番号の入力ミスは後の手続きで差し戻しの原因になります。提出前に一度、数字を読み合わせて確認してください。

ステップ5 控えと管理方法を確認しておく

提出した日付と方法を控えておくと、後から照会が来たときに役立ちます。あわせて、会社がどのように番号を管理するのかを確認しても問題ありません。会社には安全管理のための措置が求められるとされ、説明を求めること自体は自然な行為です。

私たちが相談を受ける中でも、入社初日にマイナンバーの書類だけがそろわず、手続きだけが後日に持ち越されたという声を聞きます。手続き自体は難しくないぶん、準備の遅れがそのまま影響します。

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よくある3つの不安|副業・前職の年収・借入は伝わる?

提出をためらう理由の多くは、番号から何かが芋づる式に知られるのではないかという不安です。実際の仕組みを整理します。

1. 副業が転職先に知られるのではないか

マイナンバーを通じて、会社が他社での勤務状況を照会できる仕組みはないとされます。ただし、住民税を給与から天引きする仕組みでは、市区町村から会社へ税額の通知が届きます。副業分の所得が合算されて税額が変わった場合、金額の違いから気づかれる可能性はあるとされます。これはマイナンバーの提出とは別の話です。

2. 前職の年収が転職先に分かるのではないか

番号を提出したことによって、転職先が前職の年収を照会できるわけではないとされます。ただし、年内に転職した場合、年末調整のために前職の源泉徴収票の提出を求められるのが一般的です。この書類には前職の支払金額が記載されています。年収が伝わる経路があるとすれば、こちらです。

3. 借入や資産の状況が見られるのではないか

マイナンバーの利用範囲は限られており、会社が個人の借入や預金の状況を調べる目的で使うことは想定されていないとされます。不安を感じた場合は、会社にどの手続きで使うのかを確認してください。

不安の中身が、制度そのものへの疑問なのか、会社の説明不足による不透明さなのかを切り分けると、対処の方向が見えてきます。前者であれば公的な窓口の案内を確認する、後者であれば人事に一度質問する、という順序です。質問の仕方に迷う場合は、次の一文がそのまま使えます。

「提出したマイナンバーは、どの手続きに使用され、どのように保管されるのかを教えていただけますでしょうか」

提出を拒否することはできる?

提出を拒否した場合の扱いは、次のように整理されています。

・従業員が提出しないこと自体に、本人への罰則は定められていないとされます
・会社は、提出を求めた経緯を記録したうえで、番号を空欄のまま書類を提出する扱いになるとされます
・番号が未記載であることを理由に、行政側が書類を受理しないわけではないとされます

ただし、実務上は会社の担当者が繰り返し確認を行うことになり、双方に手間が残ります。制度上は拒否が可能でも、通常の入社手続きの一部として提出しておくほうが、結果的に負担は小さくなります。

なお、私たちはキャリアの専門家であり、法律や税務の専門家ではありません。制度の解釈や個別の判断が必要な場面では、税務署、年金事務所、社会保険労務士、弁護士などの専門窓口にご相談ください。

前職に提出したマイナンバーはどうなる?

退職後の扱いについても、押さえておきたい点があります。

会社は、保管の必要がなくなり、法令で定められた保存期間を過ぎた特定個人情報を、できるだけ速やかに廃棄または削除しなければならないとされます。つまり、退職したからといって即座に削除されるわけではなく、書類の保存期間が終わるまでは保管が続く形になります。

退職者側から特別な手続きを行う必要は、通常ありません。気になる場合は、前職の人事に保管方針を確認することはできます。

注意点・よくある失敗

最後に、実際に起こりやすい失敗を挙げます。

・住民票の写しを番号なしで取得してしまい、取り直しになる
・マイナンバーカードを申請していないまま入社日を迎え、手続きが後ろ倒しになる
・扶養家族分の番号が必要と気づかず、当日に片方だけ提出する
・番号を電子メールや業務チャットで送ってしまう
・カードの有効期限や、記載事項の変更手続きが済んでいない

特に注意したいのが、番号の送信手段です。会社が指定した方法以外で番号を送ることは避けてください。指定がない場合は、どの方法で提出すべきかを確認するのが安全です。

また、転職の時期によっては、前職の源泉徴収票、離職票、年金手帳など、他の書類も同時に必要になります。マイナンバーだけを個別に考えず、入社手続き全体の必要書類として一度に整理しておくと、やり取りの回数を減らせます。

手続きの先にある、働き方の選択について

入社手続きが落ち着いたら、次に考えたいのは職場や働き方そのものです。経験豊富なアドバイザーが、これまでのキャリアを丁寧にヒアリングし、市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。
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まとめ

・転職先へのマイナンバー提出は、税や社会保険の書類作成に必要な手続きとされます
・提出には、番号を確認する書類と本人を確認する書類の2種類が求められるとされます
・マイナンバーカードがあれば1枚で足り、ない場合は番号入りの住民票の写しを用意します
・番号を通じて副業や前職の年収が転職先に伝わる仕組みではないとされます
・提出しないこと自体に罰則はないとされますが、手続きが滞るため応じるのが現実的です

よくある質問

転職先へのマイナンバーの提出は拒否できますか

拒否したこと自体に本人への罰則はないとされます。会社は求めた経緯を記録し、番号を記載せずに書類を提出する扱いになるとされます。ただし確認のやり取りが繰り返される可能性が高く、通常は提出に応じるほうが負担は少なくて済みます。

マイナンバーカードを持っていない場合はどうすればよいですか

マイナンバーが記載された住民票の写しと、運転免許証などの本人確認書類を組み合わせて提出します。住民票は請求時に番号の記載を申し出る必要があります。カードの取得には日数がかかるとされるため、入社日から逆算して準備してください。

マイナンバーを提出すると副業が転職先に知られますか

番号を通じて会社が他社での勤務状況を照会できる仕組みはないとされます。ただし住民税の税額通知を通じて気づかれる可能性はあるとされ、これは提出の有無とは別の話です。心配な場合は住民税の納付方法を確認してください。

前職の年収は転職先に分かってしまいますか

マイナンバーの提出によって照会されるわけではないとされます。ただし年内に転職した場合、年末調整のために前職の源泉徴収票の提出を求められるのが一般的です。この書類に支払金額が記載されているため、そこから分かる形になります。

入社前にマイナンバーの提出を求められましたが問題ありませんか

雇用契約が確実に見込まれる段階であれば、入社前に取得することも認められるとされます。実務上も、入社日の手続きを円滑にするために事前提出を求める会社は珍しくありません。不安がある場合は、利用目的を確認したうえで応じてください。

番号を間違えて伝えてしまった場合はどうすればよいですか

気づいた時点ですぐに人事の担当部署へ連絡してください。誤った番号のままでは、税や社会保険の手続きで差し戻しが生じる可能性があります。訂正の連絡自体は珍しいことではないため、遠慮せず早めに伝えるほうが確実です。

派遣やフリーランスの場合も提出は必要ですか

派遣社員の場合は、雇用元である派遣会社へ提出するのが一般的です。業務委託で報酬を受け取る場合も、支払調書の作成のために取引先から番号を求められることがあるとされます。いずれも用途は限られた分野の手続きに限定されるとされます。

働き方が変わるタイミングは、キャリアそのものを見直す機会にもなります。同じ職種でどんな選択肢があるのか、求人の傾向や職場を変えた方の事例をLINEで配信しています。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

人材紹介事業部 事業統括責任者 堀 凌也

関西学院大学卒業後、新卒で当社入社。入社直後よりリクルーティングアドバイザーとしてトップクラスの成績を収め、組織内最年少で拠点責任者に抜擢。
現在は求職者への価値提供と企業の採用課題解決を両立する事業統括責任者として、組織の急成長と人材育成を牽引。