「ソフトウェア 企業」と検索したあなたは、ソフトウェア企業への転職に向けて、何から始めればよいか迷っているのではないでしょうか。
ソフトウェア企業への転職は、未経験からでも経験者からでも複数のルートがあり、自分の背景に合ったルートを選ぶことが成功の近道です。
この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、転職のルートからステップ、必要なスキル・資格までを詳しく解説します。
そもそもソフトウェア企業とは
ソフトウェア企業とは、業務システムやアプリケーション、Webサービスなどのソフトウェアを開発・提供する企業のことです。
同じ「ソフトウェア企業」という括りでも、事業の形態によって働き方や業務内容が大きく異なります。
・自社開発企業:自社で企画したサービス・システムを開発・運用する企業です
・SES企業:エンジニアを他社(クライアント企業)に派遣し、客先常駐で開発業務を行う企業です
・SIer(システムインテグレーター):顧客企業向けにシステムを設計・開発・導入する企業です
相談現場でも、「ソフトウェア企業への転職を考えているが、自社開発かSESかで働き方が全く違うと知らなかった」という声を聞くことがあります。転職先を選ぶ際は、この事業形態の違いを理解しておくことが出発点になります。
ソフトウェア企業に転職するには?4つのルート
転職のルートは、これまでの経験によって大きく4つに分かれます。
それぞれのメリットと注意点を押さえておきましょう。
| ルート | 向いている人 | 転職までの目安 |
| 未経験・第二新卒からの転職 | 研修制度が整った企業で一から学びたい人 | 数ヶ月〜半年程度 |
| SES・客先常駐からの転職 | 自社開発企業などへのキャリアチェンジを目指す人 | 比較的短期間 |
| 異業種(営業・企画など)からの転職 | これまでの経験を別の形で活かしたい人 | 短期間〜半年程度 |
| 現職エンジニアからのキャリアアップ転職 | 待遇や開発環境を変えて経験を活かしたい人 | 短期間 |
未経験・第二新卒からの転職
研修制度の充実度を必ず確認しましょう。学ぶ意欲があれば挑戦しやすいルートです。
選考では、技術知識の完成度よりも学ぶ姿勢や論理的思考力が重視される傾向があります。
SES・客先常駐からの転職
SES企業での客先常駐経験は、実務でのプログラミング経験として評価されやすい傾向があります。
自社開発企業への転職を目指す場合は、担当した工程(要件定義・設計・実装・テストなど)を具体的に整理しておくことが重要です。
異業種(営業・企画など)からの転職
営業や企画など、非エンジニア職からの転職では、業務理解力やコミュニケーション力を評価材料として伝えられます。
技術知識は入社後に学べる企業も多いため、学ぶ意欲を具体的に示すことが重要です。
現職エンジニアからのキャリアアップ転職
待遇や開発環境が整った企業へ移ることで、同じ経験を活かしながら状況を改善できます。
扱う技術領域を変えることで、新しいキャリアの方向性を模索することもできます。
未経験からソフトウェア企業に転職する5ステップ【ロードマップ】
未経験から目指す場合、以下の5ステップで進めると準備がしやすくなります。
ステップ1:興味のある分野を決める
Web開発・アプリ開発・インフラなど、興味のある分野を決めます。
分野によって学ぶべき言語や技術が異なるため、最初の方向づけが今後の学習の効率に影響します。
ステップ2:基礎知識を学ぶ
独学・スクール・職業訓練校などを活用して、プログラミングやIT全般の基礎知識を学びます。
学び方の選択については後述する比較を参考にしてください。
ステップ3:有利な資格の取得を検討する
必須ではなく、あくまで補助的な位置づけとして資格取得を検討します。
学習の指針として活用する視点で取り組むとよいでしょう。
ステップ4:自社開発・SES・SIerの違いを踏まえて求人を選ぶ
事業形態によって働き方が異なるため、自分が目指す環境に合った求人を選ぶことが重要です。
詳しくは後述する分野の選び方を参考にしてください。
ステップ5:面接で「学ぶ姿勢」と「作ったもの」を具体的に伝える
未経験の場合、独学で作成したポートフォリオや学習の記録を用意しておくと、学習意欲の証明として役立ちます。
私たちの相談現場でも、「未経験だが、独学で作ったアプリをどう面接でアピールすればよいかわからない」という声をよく聞きます。
作ったものの完成度だけでなく、学習過程で工夫した点を説明できると、評価につながりやすくなります。
自社開発・SES・SIer、どこを目指すべき?
事業形態によって、働き方や求められる経験は異なります。
| 観点 | 自社開発 | SES | SIer |
| 開発対象 | 自社サービス・システム | クライアント企業のシステム(常駐) | 顧客企業向けシステム |
| 働く場所 | 基本的に自社オフィス | クライアント先が中心 | 自社またはクライアント先 |
| キャリアの特徴 | 長期的にサービスを育てる経験 | 複数の現場・技術に触れやすい | 大規模プロジェクトの経験を積みやすい |
相談現場でも、「SESから自社開発企業へ転職したいが、何を準備すればいいか分からない」という声をよく聞きます。SESでの経験がある場合は、担当した開発工程や使用技術を整理し、自社開発企業が求める経験とどこが重なるかを確認することがポイントです。
ソフトウェア企業への転職、何から始めればいいか迷ったら
経験豊富なアドバイザーが、これまでの経験や希望を丁寧にヒアリングし、あなたに合ったルートを一緒に整理します。情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。
独学とスクール、どちらがよい?
基礎知識の習得方法として、独学とスクールのどちらを選ぶかは、目指す分野と現在の知識レベルによって変わります。
| 学び方 | 向いている人 | 留意点 |
| 独学 | すでにプログラミングの基礎知識がある人 | 学習計画を自分で組み立てる必要がある |
| スクール | 未経験からゼロベースで学ぶ人 | 費用やカリキュラムの内容を事前に確認する必要がある |
すでに基礎知識がある場合は独学でも十分ですが、未経験からゼロベースで学ぶ場合は、体系的に学べるスクールの活用も選択肢になります。費用や期間はスクールによって異なるため、複数の情報を比較検討するとよいでしょう。
必要なスキル
ソフトウェア企業で働くうえで求められる主なスキルは以下の通りです。
・プログラミングの基礎知識(志望する分野に応じた言語の習得)
・論理的思考力(要件を整理し、実装に落とし込む力)
・チームでの開発経験・コミュニケーション力
・継続的に新しい技術を学び続ける姿勢
・課題を切り分けて解決するデバッグ・トラブルシューティング能力
有利な資格
資格は必須ではありませんが、知識の証明や配属先の幅を広げる目的で取得を検討する価値があります。
「資格がなければなれない」というわけではなく、あくまで補助的な位置づけです。
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・情報処理安全確保支援士
出典:IPA「情報処理技術者試験」
文系・未経験・年代別に見る「なれる?」の答え
文系出身の場合
技術系の学歴がなくても、研修制度が整った企業であれば挑戦できます。
論理的思考力と学ぶ意欲が重視される傾向があります。
未経験の場合
20〜30代であれば未経験採用の間口は比較的広い傾向があります。
40代以降は、前職での業務経験や強みをどう活かせるかが重要になります。
第二新卒の場合
社会人経験そのものが評価されやすく、挑戦しやすい層といえます。
ソフトウェア企業への転職、何から始めればいいか迷ったら
経験や希望を整理するところから始めたい方は、一度キャリアを相談してみませんか。
市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。
ソフトウェア企業への転職の年収・将来性
ソフトウェア企業で働くエンジニアの年収は、担当領域や企業によって差がありますが、参考として関連するIT職種の指標を紹介します。
| 指標 | 数値 |
| 参考:SE(Webサービス開発)平均年収 | 約574万円 |
| 参考:SE(基盤システム)平均年収 | 約684万円 |
| 給与所得者全体の平均年収 | 約478万円 |
| 有効求人倍率(情報処理・通信技術者) | 1.43倍(職業計は1.12倍) |
出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく) 出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(基盤システム)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく) 出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)
上記のSEの年収は、ソフトウェア企業で働くエンジニア全般と職務が完全に一致するものではないため、あくまで関連するIT職種の参考値としてご覧ください。経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)では、2030年に最大約79万人のIT人材が不足すると指摘されており、ソフトウェア企業でのエンジニア需要は今後も高い水準が続くと考えられます。
注意点・よくある失敗
・「未経験歓迎」の求人でも、研修体制の実態は企業ごとに大きく異なるため、面接で必ず確認しましょう
・自社開発・SES・SIerの違いを理解せず応募し、想定していた働き方と異なるというケースがあります
・資格取得だけを目的化せず、実務でどう活かすかを面接で説明できるようにしておきましょう
・待遇面だけで転職先を決めると、環境が同じ課題を抱えている場合があります。仕事内容そのものへの不満か、職場環境への不満かを切り分けて転職先を選びましょう
ソフトウェア企業への転職、何から始めればいいか迷ったら
まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。今の悩みの相談だけでもかまいません。
まとめ
・ソフトウェア企業への転職ルートは、未経験・SES経験者・異業種・現職エンジニアの4つに大きく分かれる
・ソフトウェア企業には自社開発・SES・SIerがあり、働き方や求められる経験が異なる
・未経験の場合は、興味分野の選定から面接対策まで5ステップで準備を進めるとよい
・資格は必須ではなく、あくまで知識の証明としての位置づけ
・転職先を選ぶ際は、仕事内容への不満か環境への不満かを切り分けることが大切
よくある質問
ソフトウェア企業に未経験からなれますか?
企業によっては未経験採用を積極的に行っています。ただし研修体制は企業ごとに差があるため、面接で具体的な研修内容を確認することが大切です。
文系出身でもソフトウェア企業に転職できますか?
可能です。技術知識は入社後に学べる企業も多く、論理的思考力や学ぶ姿勢が評価されるケースが少なくありません。
SESから自社開発企業への転職は可能ですか?
可能です。SESでの実務経験(担当工程・使用技術)を具体的に整理し、自社開発企業が求める経験との共通点を伝えることがポイントです。
資格がないと転職は不利になりますか?
資格がなくても転職は可能です。資格は知識の証明として有利に働く場合がありますが、必須条件ではありません。
ソフトウェア企業の年収はどのくらいですか?
企業や担当領域によって差がありますが、関連するIT職種の参考値として、SE(Webサービス開発)で約574万円、SE(基盤システム)で約684万円というデータがあります。ただし職務が異なるため、あくまで参考値です。
自社開発とSES、どちらを選ぶべきですか?
長期的にサービスを育てる経験を積みたい場合は自社開発、複数の現場・技術に触れたい場合はSESが向いている傾向があります。どちらが優れているというものではなく、自分の志向によって選び方が変わります。
この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部
主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。
この記事の監修者

【機電部門統括責任者】キャリアアドバイザー 湯浅 空大
立命館大学卒業後、新卒で中堅アパレル企業へ入社。当社入社後は未経験圧倒的なスピードで実績を上げ、わずか2年半で機電部門統括責任者に就任。
圧倒的な求職者様目線を強みに、多くの機電エンジニアの転職成功。現在は、機電部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。
