研究職がやめとけと言われる7つの理由と対処法を解説

研究職がやめとけと言われる7つの理由と対処法を解説

「研究職 やめとけ」と検索したあなたは、この仕事に対する厳しい声を見かけて、実態が気になっているのではないでしょうか。

結論から言えば、研究職という職種自体が悪いわけではなく、成果が出るまでの時間の長さや、業務以外の負担の大きさなど、実在するいくつかの特性が「やめとけ」という評価につながっています。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、そう言われる理由の実態からデータ、後悔しないための選択肢までを解説します。

結論:研究職はやめとけなのか

研究職という職種そのものに優劣があるわけではなく、成果の見えにくさや評価の仕組みが「やめとけ」という印象につながっている面があります。

研究は本来、不確実性の高い活動であり、明確な答えが事前に分かっているわけではありません。

この不確実性そのものが、研究職の本質的な面白さでもある一方、成果を数値や期限で管理したい企業の論理との間に、ズレが生じやすい構造もあります。

主なポイントは以下の通りです。

・成果が出るまでの時間が長く、評価されにくいと感じやすい

 ・研究テーマが会社の方針で変わることがあり、キャリアの見通しが立てにくい 

・専門性を高めるための学習・活動が、業務時間外にも及ぶことがある 

・原因が環境にあるのか仕事内容にあるのかで、取るべき対策は変わる

なぜ「やめとけ」と言われるのか|7つの理由

1. 成果が出るまで時間がかかり、評価されにくい

研究は、すぐに結果が出るとは限らない仕事です。長期間成果が見えない状態が続くと、周囲からの評価も実感しにくくなります。

特に、事業への貢献度を短期間で求められる企業では、この特性が「評価されにくい」という不満につながりやすいとされます。

相談現場でも、「数年単位で取り組んできたテーマの成果が、事業側にうまく伝わらないもどかしさがある」という声を聞くことがあります。

2. 実験がうまくいかず、地道な作業が続く

実験が想定通りの結果につながらないことは多く、条件を変えながら繰り返し検証する地道な作業が続くことがあります。

根気を要する作業が長く続くと、精神的な疲労を感じやすくなります。

うまくいかない理由が分からないまま、試行錯誤を繰り返す期間が続くことも少なくありません。

3. 研究テーマが会社の方針で変わることがある

企業の研究職は、事業戦略の変化によって、研究テーマの方向転換や中止を求められることがあります。

長期間取り組んできたテーマが途中で終了してしまうと、モチベーションの維持が難しくなる場合があります。

それまでの努力が形にならないまま次のテーマに移ることへの割り切りが必要になる場面もあります。

4. 学位や専門性が重視され、キャリアの選択肢が狭まりやすいと感じる

特定の分野の学位や専門知識が求められる求人が多く、異分野への転職やキャリアチェンジが難しいと感じる人もいます。

専門性を深めることと、キャリアの柔軟性を保つことのバランスに悩む場面があります。

長年一つの分野を追求してきた結果、他分野の求人に応募しづらいと感じる人もいます。

5. 学会発表や論文執筆など、業務以外の負担が大きい

企業によっては、通常業務に加えて学会発表や論文執筆が求められることがあります。業務時間内で完結しない場合、プライベートの時間を使って準備することもあり、負担として感じられることがあります。発表資料や論文の準備には相応の時間がかかるため、通常業務との両立に苦労するケースもあります。

6. 専門性に比べて給与が低いと感じやすい企業がある

高度な専門知識や長い学習期間を経ているにもかかわらず、給与がその専門性に見合っていないと感じる場合があります。

ただし、これは企業や分野による差が大きく、一概にすべての企業に当てはまるものではありません。

大学院で長年学んできた専門性が、給与という形で十分に反映されていないと感じることが、不満の背景にあることもあります。

7. 閉鎖的な環境・人間関係のストレスを感じることがある

研究室や研究部門は、比較的少人数で固定的なメンバーで構成されることが多く、人間関係が固定化しやすい傾向があります。

相性の良くない相手と長期間同じチームで働くことになると、ストレスの原因になる場合があります。

異動の機会が少ない企業ほど、この傾向が強くなりやすいとされます。

これらは実在する課題として、否定せず受け止める必要があります。

研究職は企業の技術・製品の土台を支える重要な業務であるため、専門性を持つ人材の必要性は今後も維持されやすいと考えられます。

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研究分野別にみる大変さの違い

研究職の大変さの感じ方は、扱う分野によっても差があるとされます。

医薬品・バイオ分野では、臨床試験を含む長期的な研究プロセスが特徴で、成果が事業化されるまでの期間が特に長くなりやすい傾向があります。

材料・化学分野では、実験設備の制約や、量産化に向けた条件検討に時間がかかることが多くあります。

AI・データサイエンス分野では、比較的短いサイクルで成果を試せる一方、技術トレンドの変化が速く、継続的な学習が求められる負担があります。

自分がどの分野の特性に向いているかを考えることも、キャリアを検討する上での一つの視点になります。

研究職の仕事、続けるべきか一人で悩む前に

経験豊富なアドバイザーが、これまでのキャリアを丁寧にヒアリングします。市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。

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当てはまる人・当てはまらない人

タイプ特徴
きつさを強く感じやすい人すぐに成果を実感したい人、決まった環境で長く働くことにストレスを感じやすい人
やりがいを感じやすい人地道な検証作業に興味がある人、専門性を深めることに喜びを感じる人
環境次第で印象が変わりやすい人評価制度や研究の方向性が明確な環境では負担が軽く感じられるが、そうでない環境では大変さを強く感じる人

これらは傾向であり、決めつけは不要です。同じ研究職でも、企業の体制や研究分野によって、感じる大変さの度合いは大きく変わります。

「やめとけ」と感じたときの3つの選択肢

「研究職という仕事そのものが合わないのか」「今の職場の体制が合わないのか」を切り分けて考えることが重要です。

①現職で改善する

研究テーマの方向性や、評価制度について上司に相談し、改善の余地があるか確認します。学会発表や論文執筆の位置づけについても、業務時間内でどこまで対応できるかを確認するとよいでしょう。研究の進捗を定期的に共有する場を設けることで、成果が見えにくいという課題を緩和できる場合もあります。

②環境を変える転職

同じ研究職のまま、評価制度や研究環境が整った企業への転職を検討します。

研究テーマの継続性や、成果の評価基準を、面接で確認しておくとよいでしょう。

過去に研究テーマが頻繁に変更された経緯がないかを確認することも、環境を見極めるポイントになります。

③キャリアチェンジ

開発職や知財関連の業務など、これまでの知識を活かせる関連職種への転職を検討します。

研究職で得た「仮説検証の思考力」や「専門知識」は、他の職種でも活かせる場合があります。

成果がより早く形になる業務にやりがいを感じたい人にとっては、開発職への転換が有力な選択肢になります。

環境が理由なら体制の整った同領域の企業への転職を、仕事内容そのものに限界を感じるなら領域を変えるキャリアチェンジを検討するとよいでしょう。

研究職での経験を、次のキャリアに活かしたいなら

まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。今の悩みの相談だけでもかまいません。

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経験を活かせるキャリア

開発職:研究で得た知見を、実際の製品仕様に落とし込む立場へのキャリアチェンジです
知的財産・特許関連の業務:研究内容を権利化するための専門知識を活かせるキャリアです 
技術営業・コンサルティング:専門知識を活かして、顧客への技術的な提案や助言を行うキャリアです
研究部門のマネジメント職:チーム全体の研究テーマ設定や予算管理を担う立場へのキャリアアップです

研究職で得た「仮説検証の思考プロセス」や「専門知識を分かりやすく伝える力」は、多くの職種で応用できる汎用性の高いスキルとされます。

私たちの相談現場でも、「研究職での経験が、技術営業に転職した後も強みとして活かせている」という声を聞くことがあります。

研究職のきつさを軽減するために意識したいこと

・研究テーマの方向性が、事業戦略とどう結びついているかを理解できているか

 ・学会発表・論文執筆の位置づけが、業務として明確になっているか 

・成果の評価基準が、上司や周囲と共有されているか 

・チーム内の人間関係について、相談できる相手がいるか

こうした点を整理することで、「職種そのものの問題」か「仕組みの問題」かがより明確になり、今後の選択肢を判断しやすくなります。

まとめ

・研究職が「やめとけ」と言われる背景には、成果の見えにくさ・地道な作業・テーマの変更など7つの理由がある 

・これらは実在する課題であり、否定せず実態として受け止めることが大切

 ・大変さの感じ方は、職種そのものの特性と、職場の体制の両方に影響される 

・「現職で改善」「環境を変える転職」「キャリアチェンジ」の3つの選択肢がある

 ・研究職で得たスキルは、開発職・知財・技術営業など幅広い職種で活かせる

よくある質問

研究職は本当にやめとけですか?

職種自体が悪いというより、成果の見えにくさや評価の仕組みなど、実在する特性が「やめとけ」という評価につながっています。企業によって状況は大きく異なります。

研究職はどんな理由でストレスを感じやすいですか?

成果が出るまでの時間の長さ、地道な実験の繰り返し、研究テーマの変更などが理由として挙げられます。

未経験でも研究職はやっていけますか?

分野によって難易度は異なりますが、専門分野の学位や実務経験があると評価されやすい傾向があります。

研究職がストレスに感じる場合、転職すべきですか?

まずは職種そのものの問題か、職場環境の問題かを切り分けることが大切です。環境が理由であれば、同じ職種のまま転職先を変えることも選択肢になります。

研究職はAIに代替されますか?

データ分析の一部は自動化が進む可能性がありますが、仮説を立てる力や実験の設計・解釈は人の判断が求められる場面が多く残ると考えられます。

研究職からのキャリアチェンジはしやすいですか?

開発職や知的財産関連の業務、技術営業など、研究職で得た知識・思考力を活かせる関連職種への転職も選択肢の一つとされます。

研究職の年収を上げる方法はありますか?

学位取得や専門性を対外的に示す実績づくりなど、複数のアプローチがあります。詳しくは別記事「研究職 年収」をご参照ください。

研究テーマが頻繁に変わる企業を見分けるにはどうすればいいですか?

面接の過程で、過去にどのような研究テーマがあり、どのくらいの期間継続してきたかを確認することをおすすめします。事業戦略の変更頻度についても質問してみるとよいでしょう。

研究職の人間関係のストレスを減らすにはどうすればいいですか?

チーム内で相談できる相手を見つけることや、上司に人員配置の相談をすることが一つの方法です。改善が難しい場合は、異動や転職も選択肢になります。

学会発表や論文執筆の負担を減らすことはできますか?

企業によっては、業務時間内での対応を認めている場合もあります。負担が大きいと感じる場合は、上司と業務としての位置づけを相談してみることをおすすめします。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【機電部門統括責任者】キャリアアドバイザー 湯浅 空大

立命館大学卒業後、新卒で中堅アパレル企業へ入社。当社入社後は未経験圧倒的なスピードで実績を上げ、わずか2年半で機電部門統括責任者に就任。
圧倒的な求職者様目線を強みに、多くの機電エンジニアの転職成功。現在は、機電部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。