フリーランスのプログラマーになるには?必要な経験・収入・注意点を解説

フリーランスのプログラマーになるには?必要な経験・収入・注意点を解説

「いつかフリーランスのプログラマーとして独立したい」「今の経験で独立しても仕事を得られるのだろうか」と考えて検索した方も多いのではないでしょうか。

フリーランスのプログラマーとして働くには、一人で開発を任されるだけの実務の経験が欠かせません。働く時間や場所を選びやすい一方で、収入の安定や手続きはすべて自分で管理する必要があります。独立が自分に合うかどうかは、メリットだけでなく大変さも知ったうえで判断することが大切です。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、フリーランスのプログラマーの働き方、独立までのルートと5ステップ、必要な経験やスキル、収入の考え方、注意点を解説します。

そもそもフリーランスのプログラマーとは

フリーランスのプログラマーとは、会社に雇われずに、個人として企業から開発の仕事を受ける働き方です。仕事ごとに契約を結び、決められた内容のプログラムを作って報酬を受け取ります。

会社員との主な違いは、次のとおりです。

観点会社員のプログラマーフリーランスのプログラマー
仕事の得方会社から割り当てられる自分で探し、契約を結ぶ
収入毎月の給与で安定しやすい案件の数や単価によって変わる
働く時間・場所会社の決まりに従う案件によっては自分で選びやすい
手続き税金や社会保険は会社が手続きする確定申告や保険の手続きを自分で行う
学ぶ機会研修や先輩の指導がある自分で計画して学ぶ

フリーランスは「自由な働き方」である一方、「すべてを自分で決めて責任を持つ働き方」でもあります。この両面を理解しておくことが、独立を考える出発点です。

フリーランスのプログラマーになる4つのルート

フリーランスのプログラマーになるルートには、主に4つがあります。

1. 会社員として経験を積んでから独立する

メリット:実務の経験と実績があるため、案件を得やすくなります。会社員の間に、開発の進め方や関係者とのやり取りも身につけられます。

注意点:独立した直後は、案件が決まるまで収入がない期間が生まれることがあります。生活費の蓄えを用意してから独立しましょう。

2. 副業で小さな案件から始める

メリット:会社員の収入を保ちながら、フリーランスの働き方を試せます。自分に合うかどうかを、独立する前に確かめられます。

注意点:勤め先の就業規則で副業が認められているかを確認する必要があります。本業との両立で、働く時間が長くなりすぎないよう注意しましょう。

3. 案件紹介のサービスを使う

メリット:フリーランス向けに開発の案件を紹介するサービスを使うと、自分で営業をしなくても案件を探しやすくなります。

注意点:多くの案件で一定の実務の経験が求められます。契約の条件や手数料の仕組みは、サービスごとに確認しましょう。

4. 知人や以前の職場からの紹介を受ける

メリット:信頼関係がある相手から仕事を受けられるため、仕事を始めやすくなります。

注意点:仕事の範囲や報酬の取り決めがあいまいになりやすいため、契約の内容は書面で残しておきましょう。

フリーランスのプログラマーになる5ステップ【ロードマップ】

フリーランスのプログラマーとして独立するまでの流れを、5つのステップに整理します。

  1. 会社員として実務の経験を積む:設計からテストまで、一人で任される範囲を広げる
  2. 得意な分野と言語を決める:自分が案件を受けたい分野と、強みにする言語を絞る
  3. 実績を整理する:担当した開発の内容、使った技術、成果を説明できる形にまとめる
  4. 副業や紹介で小さな案件を受けてみる:契約や納品の流れを、独立前に経験しておく
  5. 生活費の蓄えと手続きの準備をして独立する:収入が不安定な期間に備え、必要な手続きを確認する

独立前のチェックリスト

・□ 一人で設計からテストまで担当した経験がある
・□ 得意な分野と言語を、具体的に説明できる
・□ 担当した開発の実績を、資料にまとめている
・□ 一つ以上、個人として仕事を受けて納品した経験がある
・□ 収入がない期間に備えた生活費の蓄えがある
・□ 確定申告や保険の手続きについて調べている

当てはまらない項目がある場合は、独立の前に準備を進めておくと安心です。

独立を考え始めた段階では、会社員を続けるか、フリーランスになるかで迷う方も多くいます。エンジニアのキャリアの事例や、働き方の選び方に役立つ情報をLINEでお届けしています。気になったときに読むだけでも大丈夫です。

公式LINEを追加する

分野・言語の選び方

フリーランスとして案件を得やすくするには、需要のある分野で、得意な言語を持つことが大切です。

分野よく使われる言語特徴
Webサービスの開発PHP、Ruby、JavaScript案件の種類が多く、リモートの案件も見られる
企業の業務システムJava大規模な開発が多く、長期の案件もある
スマートフォンのアプリSwift、Kotlinアプリの開発の経験が評価されやすい
データ分析・人工知能Python専門性が高く、経験者が求められる

案件の数や単価は、時期や地域によって変わります。言語の種類だけでなく、どんな開発の経験があるかが重視されるため、これまでの経験を活かせる分野を選ぶのがおすすめです。

必要なスキルと経験

フリーランスのプログラマーには、プログラムを書く力に加えて、一人で仕事を進めるための力が求められます。

・開発の実務の経験:設計からテストまで、一人で担当できる力
・見積もりの力:作業にかかる時間と費用を、根拠を持って示せる
・契約の知識:仕事の範囲、納期、報酬などの条件を確認できる
・やり取りの力:依頼主の要望を聞き取り、進み具合を報告できる
・自己管理の力:自分で予定を立て、体調や時間を管理できる
・学び続ける力:新しい技術を、自分で計画して学べる

資格は必須ではありませんが、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などは、知識を客観的に示す材料になります。

出典:IPA「情報処理技術者試験」

経験年数・年代別に見る「なれる?」の答え

フリーランスのプログラマーになれるかは、経験年数によって大きく変わります。ここで紹介するのはあくまで傾向で、当てはまらなくても可能性がないわけではありません。

未経験の場合

未経験からいきなりフリーランスとして案件を得るのは、難しいのが実情です。多くの案件では実務の経験が求められるためです。まずは会社員として経験を積むことをおすすめします。

経験1〜2年の場合

案件によっては応募できるものもありますが、選べる案件は限られる傾向があります。副業で小さな案件を受けながら、会社員として経験を積み、一人で任される範囲を広げていくのが現実的です。

経験3年以上の場合

一人で開発を進めた経験があれば、案件を得やすくなる傾向があります。得意な分野と実績を整理し、副業で働き方を試してから独立を判断するとよいでしょう。

40代以降の場合

開発の経験に加えて、設計や管理の経験があると、上流の工程の案件を任されることもあります。一方で、新しい技術を学び続ける姿勢も求められます。

収入と将来性

フリーランスのプログラマーの収入は、案件の数や単価、働く時間によって大きく変わります。会社員と違い、毎月の収入が一定とは限りません。フリーランスのプログラマーの収入は、信頼できる統計を確認したうえで掲載します。

指標金額・数値(目安)
参考:システムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収約574万円
参考:システムエンジニア(基盤システム)の平均年収約684万円
給与所得者全体の平均年収約478万円

出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」「job tag/システムエンジニア(基盤システム)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく)

出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

システムエンジニアの数値は、会社員として働く関連職種の参考です。フリーランスのプログラマーとは働き方も職務も異なり、収入の水準は別である点に注意してください。また、フリーランスの収入からは、税金や保険料、仕事に使う道具の費用などを自分で支払う必要があります。

需要の面では、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.43倍で、職業計の1.12倍を上回っています。IT人材は2030年に最大約79万人不足するとの試算もあり、経験のある技術者の需要は高い状況です。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)

出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)

会社員とフリーランス、どちらが合う?

会社員とフリーランスのどちらが合うかは、何を大切にしたいかによって変わります。ここで紹介するのはあくまで傾向で、決めつける必要はありません。

フリーランスが合いやすい傾向がある人

・働く時間や場所を、自分で決めたい
・自分で仕事を選び、得意な分野を伸ばしたい
・収入が変わることを受け入れ、計画的にお金を管理できる
・営業や手続きも含めて、自分で進めることが苦にならない

会社員が合いやすい傾向がある人

・毎月の収入を安定させたい
・研修や先輩の指導を受けながら成長したい
・チームで大きなシステムを作ることにやりがいを感じる
・手続きや営業よりも、開発そのものに集中したい

相談の場では、「フリーランスになりたいと考えていたが、話を整理すると、本当の悩みは客先常駐で働き方を選べないことだった」という声を聞くことがあります。この場合、リモートワークができる自社開発の企業など、会社員のまま働き方を変える選択肢もあります。

独立か転職か、一人で決める前に相談してみませんか

フリーランスと会社員のどちらが合うかは、今の悩みの原因によって変わります。経験豊富なアドバイザーが、これまでのキャリアを丁寧にヒアリングし、市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。
無料で相談する

注意点・よくある失敗

フリーランスのプログラマーとして独立する際には、次のような失敗に注意しましょう。

・経験が少ないまま独立し、案件がなかなか決まらない
・一つの依頼主に頼りきり、契約が終わると収入がなくなる
・見積もりが甘く、作業時間に見合わない報酬で引き受けてしまう
・税金の支払いを考えずに使ってしまい、後で困る
・新しい技術を学ぶ時間が取れず、受けられる案件が減っていく

独立したい理由は働き方か、今の職場か

独立を決める前に、フリーランスになりたい理由を整理しましょう。理由が「会社員という働き方そのもの」にあるのか、「今の職場の環境」にあるのかを切り分けることが大切です。働く場所や評価への不満など、今の職場の環境が理由なら、リモートワークができる企業や、自社開発の企業に転職することで解決できる場合もあります。一方で、自分で仕事を選びたい、働き方そのものを自分で決めたいという理由なら、フリーランスを目指す意味は大きいと考えられます。私たちは、フルリモートやリモートワークができる求人を扱っており、客先常駐から自社開発への転職の支援にも力を入れています。

税金・保険・契約についての注意

フリーランスとして働く場合、確定申告や国民健康保険、国民年金などの手続きを自分で行う必要があるとされます。また、フリーランスと発注する企業との取引を適正にするための法律もあるとされます。私たちはキャリアの専門家であり、法律や税金の専門家ではありません。手続きや契約に不安がある場合は、税務署や税理士、年金事務所、弁護士などの専門窓口に相談してください。

プログラマーとしての働き方を、一緒に考えてみませんか

独立するかどうか決めていない段階でも、今の悩みの相談だけでもかまいません。まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。初回の面談はWebや電話で20分ほどです。
無料で相談する

まとめ

・フリーランスのプログラマーは働く時間や場所を選びやすい一方、収入や手続きを自分で管理する必要がある
・独立には、一人で開発を任されるだけの実務の経験が欠かせず、未経験からいきなり目指すのは難しい
・会社員として経験を積み、副業で小さな案件を試してから独立を判断すると安心
・技術だけでなく、見積もり、契約、自己管理の力も求められる
・独立したい理由が働き方そのものか、今の職場の環境かを切り分け、転職という選択肢も含めて考える

よくある質問

未経験でもフリーランスのプログラマーになれますか?

未経験からいきなりフリーランスとして案件を得るのは難しいのが実情です。多くの案件では、一人で開発を進められるだけの実務の経験が求められます。まずは会社員として経験を積み、実績を作ってから独立を考えることをおすすめします。

フリーランスのプログラマーには何年の経験が必要ですか?

決まった年数はありませんが、一人で設計からテストまで担当できる経験があると、案件を得やすくなる傾向があります。年数よりも、どんな開発を、どの範囲で担当してきたかが重視されます。実績を説明できるよう整理しておきましょう。

フリーランスのプログラマーの収入は会社員より高いですか?

一概には言えません。案件の単価によっては会社員より高くなることもありますが、案件がない期間や、税金・保険料・道具の費用を自分で支払う必要があります。手元に残る金額や、収入の安定性も含めて比べることが大切です。

副業からフリーランスを始めることはできますか?

できます。副業で小さな案件を受けると、会社員の収入を保ちながら、契約や納品の流れを経験できます。ただし、勤め先の就業規則で副業が認められているかを、事前に確認してください。本業との両立で、働く時間が長くなりすぎないよう注意しましょう。

フリーランスから会社員に戻ることはできますか?

戻ることはできます。フリーランスとして担当した開発の経験は、転職の選考でも評価されることがあります。どんな案件を、どんな技術で、どの範囲まで担当したかを具体的に説明できるよう、日ごろから実績を記録しておくと安心です。

AIの普及でフリーランスのプログラマーの仕事は減りますか?

すぐに大きく減るとは考えにくいです。AIがプログラムの作成を手伝う場面は増えていますが、依頼主の要望を聞き取り、何を作るかを決め、品質に責任を持つのは人の役割です。AIを上手に使いこなし、効率よく開発できる人は、むしろ強みを発揮しやすくなります。

フリーランスと会社員のどちらの働き方を選ぶか考えている方に向けて、エンジニアのキャリアの事例や、働き方の選び方に役立つ情報をLINEで配信しています。転職や独立を決めていない方も、気になったときに読んでいただけます。

公式LINEを追加する

この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。