プログラマーの仕事がなくなると言われる理由|今からできる3つの選択肢

プログラマーの仕事がなくなると言われる理由|今からできる3つの選択肢

「プログラマーの仕事はなくなるのではないか」「人工知能がコードを書けるなら、このまま続けて大丈夫なのか」と不安になって検索した方も多いのではないでしょうか。人工知能の急速な進化を目にして、自分のキャリアに危機感を持つのは自然なことです。

結論から言うと、プログラマーの仕事が完全になくなる可能性は低いと考えられます。ただし、指示どおりにコードを書くだけの仕事は減っていき、プログラマーに求められる役割は大きく変わりつつあります。 大切なのは、「なくなるかどうか」を心配することより、「どのような仕事が残り、自分は何を身につけるべきか」を知ることです。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、プログラマーの仕事がなくなると言われる7つの理由、データで見る実態、なくなる仕事と残る仕事の違い、そして不安を感じたときの選択肢までを解説します。

結論:プログラマーの仕事は「なくなる」より「変わる」

最初に、この記事の結論を整理します。

・プログラマーの仕事が完全になくなる可能性は低い
・一方で、単純なコーディングやテストなど、定型的な作業は自動化が進む
・課題を整理し、何を作るべきかを考える力の価値は高まっていく
・IT人材の需要は高く、役割を変えながら活躍できる余地は大きい
・不安の原因が職種そのものか、成長しにくい職場環境かを切り分けることが大切

「仕事がなくなる」という不安は、決して大げさなものではありません。 実際に、仕事の進め方は変わり始めています。だからこそ、変化を正しく理解して備えることが重要です。

なぜプログラマーの仕事はなくなると言われるのか|7つの理由

プログラマーの仕事がなくなると言われる背景には、実際に起きている変化があります。主な理由を7つ紹介します。

1. 人工知能がコードを書けるようになった

文章で指示を出すと、人工知能がコードを自動で作る技術が急速に広がっています。簡単な処理であれば、人が一から書かなくても動くコードが得られるようになりました。この変化を目の当たりにして、不安を感じる方が増えています。

2. プログラミングをしなくても作れる仕組みが広がった

画面上の部品を組み合わせるだけで、アプリや業務の仕組みを作れる開発の手法も普及しています。こうした手法はノーコードやローコードと呼ばれ、簡単なシステムであれば、プログラマー以外の人でも作れるようになってきました。

3. 定型的な作業の自動化が進んでいる

テストの実行や、決まった形式のコードの作成など、繰り返しの多い作業は自動化しやすい領域です。これまでプログラマーが時間をかけていた作業の一部は、道具に置き換わりつつあります。

4. 海外への開発の委託が続いている

開発費用を抑えるために、海外の企業に開発を委託する動きもあります。仕様が決まっていて、指示どおりに作ればよい仕事ほど、委託の対象になりやすい傾向があります。

5. 下流の工程ほど影響を受けやすい

IT業界には、元請けから下請けへと仕事が流れる多重下請け構造があります。指示を受けてコードを書く下流の工程は、自動化や委託の影響を最初に受けやすい立場にあります。

6. 技術の入れ替わりが速い

プログラミング言語や開発の手法は、常に新しいものが登場しています。特定の古い技術だけに頼っていると、その技術が使われなくなったときに仕事が減るおそれがあります。

7. 将来予測や報道で不安が広がっている

「人工知能に奪われる仕事」といった将来予測や報道を目にする機会が増えています。こうした情報が、実態以上に不安を大きくしている面もあります。

相談の現場では、「人工知能が書いたコードを見て、自分の存在意義が分からなくなった」という声を聞くことが増えました。この不安は、決してあなただけが感じているものではありません。同じ悩みから環境を変えた方の事例や、求人の傾向をLINEでもお届けしています。まずは情報収集からでもお気軽にどうぞ。

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データで見る実態|年収・需要・将来性

不安な情報が多い一方で、データを見ると、IT人材の需要は依然として高い状況です。人工知能の進化と同時に、それを活用してシステムを作る人材は不足し続けています。

IT人材は、2030年に最大で約79万人不足すると試算されています。

出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)

また、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.43倍で、職業全体の1.12倍を上回っています。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)

今後の動向は、継続して確認していく必要があります。

年収面では、プログラマー固有の統計に加えて、キャリアアップの先として代表的なシステムエンジニアの水準が参考になります。ただし、職務が異なるため、プログラマーの水準とは別である点に注意してください。

指標金額(目安)
参考:システムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収約574万円
参考:システムエンジニア(基盤システム)の平均年収約684万円
給与所得者全体の平均年収約478万円

出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」「job tag/システムエンジニア(基盤システム)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく)、国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

参考として、システムエンジニアの年収は、20代前半の約377万円から40代後半の約760万円まで、経験とともに上がる傾向があります。上流の工程に関わるほど、評価されやすくなることがうかがえます。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

なくなる可能性がある仕事・なくならない仕事

プログラマーの仕事は一括りにできません。自動化しやすい作業と、人にしかできない作業を分けて考えることが大切です。

区分主な仕事の例理由
減っていく可能性がある仕事仕様どおりの単純なコーディング、定型的なテストの実行、決まった形式の画面の作成手順が決まっており、自動化や委託がしやすい
形を変えて残る仕事人工知能が作ったコードの確認と修正、不具合の原因調査、既存システムの改修正しさの判断や、複雑な事情の理解が必要
価値が高まる仕事要件定義(システムに必要な機能を決める工程)、設計、利用者との調整、新しい技術の導入課題を整理し、何を作るべきかを決める判断が必要

人工知能はコードを作ることは得意ですが、「そもそも何を作るべきか」「作ったものが本当に正しいか」を判断することは、依然として人の役割です。また、企業の業務や利用者の事情を理解し、関係者と調整しながらシステムを形にする力は、簡単には置き換えられません。

仕事がなくなりやすい人・なくなりにくい人

同じプログラマーでも、働き方や姿勢によって、変化の影響を受けやすいかどうかは異なります。

仕事がなくなりやすい傾向がある人は、次のとおりです。

・指示されたとおりにコードを書く作業だけを続けている
・特定の古い技術にしか対応できない
・新しい道具や技術を学ぶことに消極的
・自分の担当範囲の外にある業務や利用者の事情に関心がない

一方で、仕事がなくなりにくい傾向がある人は、次のとおりです。

・なぜその機能が必要なのかを考え、提案できる
・人工知能などの新しい道具を、自分の仕事に積極的に取り入れている
・設計やテスト、運用など、担当範囲を広げている
・利用者や関係者と円滑にやり取りできる

ただし、これはあくまで傾向です。今「なくなりやすい側」に当てはまっていても、意識と行動を変えれば十分に挽回できます。

「仕事がなくなるかも」と感じたときの3つの選択肢

将来に不安を感じたときに取れる選択肢は、大きく3つあります。どれを選ぶかを決める前に、不安の原因が、プログラマーという職種そのものにあるのか、成長の機会が限られた職場環境にあるのかを切り分けて考えることが大切です。

1. 現職で担当範囲を広げる

今の職場で、設計やレビュー(ほかの人が書いたコードの確認)、新しい道具の導入など、担当範囲を広げられないか上司に相談してみましょう。人工知能を使った作業の効率化を自ら提案するのも、価値を高める方法の1つです。

2. 成長できる環境に移る

相談の現場では、「客先常駐で、指示どおりにテストやコーディングをする作業ばかり。このままでは人工知能に置き換えられてしまうのではないか」という声をよく聞きます。この場合、問題はプログラマーという職種ではなく、上流の経験を積めない働き方の構造にあることが少なくありません。設計から関われる自社開発企業や、利用者と近い距離で働ける社内SEなどに移ることで、将来の不安を和らげられる場合があります。

3. 関連する職種にキャリアチェンジする

プログラミングの経験は、システムエンジニアやインフラエンジニア、データを扱う職種など、関連する職種でも活かせます。コードを書く作業そのものより、仕組みを考えることや人と調整することにやりがいを感じる方は、職種の幅を広げることも選択肢です。

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プログラマーの経験を活かせるキャリア

プログラマーとして培った経験は、さまざまな職種で活かせます。代表的なキャリアの例を紹介します。

職種主な仕事プログラマー経験の活かし方
システムエンジニア要件定義や設計など、システムの上流の工程を担うコードの書き方を知っているため、実現しやすい設計ができる
プロジェクトマネージャー開発の計画や進み具合、品質を管理する開発現場の実情を理解したうえで、計画を立てられる
インフラエンジニアサーバーやネットワークなど、システムの土台を作る自動化の知識を、土台の構築や運用に活かせる
社内SE自社のシステムの企画や運用、改善を担う利用者の声を聞きながら、仕組みで課題を解決できる
データを扱う職種データを分析し、業務の改善や予測に活かすプログラミングの知識を、分析や仕組みづくりに活かせる
ITコンサルタント企業の課題を整理し、ITを使った解決策を提案する技術の実現性を踏まえた提案ができる

私たちが扱う求人を見ても、プログラミングの経験に加えて、設計や利用者との調整の経験がある方は、職種の選択肢が広がりやすい傾向があります。また、人工知能などの新しい道具を開発に取り入れた経験を、歓迎条件として挙げる求人も見られるようになりました。

今から身につけたいスキル

変化の時代にプログラマーとして価値を発揮し続けるには、次のようなスキルを意識して伸ばすことが大切です。

・課題を整理し、何を作るべきかを考える力
・設計やテストなど、コーディング以外の工程の知識
・人工知能などの新しい道具を使いこなす力
・作られたコードの正しさを判断し、品質を確かめる力
・利用者やチームと円滑にやり取りするコミュニケーション力
・特定の業界の業務に関する知識

すぐに使えるものとして、自分の現状を確認するチェックリストを紹介します。当てはまらない項目が、これから伸ばすべきポイントです。

・この1年で、新しい技術や道具を1つ以上業務に取り入れた
・担当している機能が、なぜ必要なのかを説明できる
・設計やレビューなど、コーディング以外の作業にも関わっている
・人工知能が作ったコードの誤りに気づき、修正できる
・利用者や他部署の人と、直接やり取りする機会がある
・自分の強みを、職務経歴書に具体的に書ける

職務経歴書では、担当した作業を並べるだけでなく、「テストの手順を自動化し、作業時間を約○%削減した」「人工知能を活用した開発の手順を導入し、チームの作業時間を○時間短縮した」のように、成果を数値で示すと説得力が増します。

変化の時代に合ったキャリアを一緒に考えませんか

市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。
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まとめ

・プログラマーの仕事が完全になくなる可能性は低いが、求められる役割は大きく変わりつつある
・人工知能や自動化の進化により、単純なコーディングや定型的な作業は減っていく可能性がある
・IT人材の需要は高く、課題を整理して何を作るべきかを考える仕事の価値は高まっている
・不安の原因が職種そのものか、上流の経験を積めない職場環境かを切り分けることが大切
・設計や新しい道具の活用など、コーディング以外の力を伸ばすことで将来の選択肢が広がる

よくある質問

プログラマーは本当に人工知能に仕事を奪われますか?

すべての仕事が奪われる可能性は低いと考えられます。人工知能はコードを作ることは得意ですが、何を作るべきかを決めたり、作ったものの正しさを判断したりするのは人の役割です。ただし、単純な作業は減る可能性があるため、役割を広げていくことが大切です。

これからプログラマーを目指すのはやめたほうがいいですか?

やめる必要はありません。IT人材の需要は高く、プログラミングの経験はさまざまな職種の土台になります。ただし、コードを書くことだけをゴールにせず、設計や利用者との調整など、幅広い力を身につける意識を持って目指すことが大切です。

何年後にプログラマーの仕事はなくなりますか?

具体的な時期を予測することはできません。技術の進化の速さや企業の導入状況によって、変化のスピードは大きく異なります。時期を気にするより、今の仕事のうち自動化されやすい部分はどこかを見極め、価値の高い仕事に少しずつ移っていくことが現実的です。

人工知能を使えるプログラマーは評価されますか?

評価されやすくなっています。人工知能を活用して開発の効率を高めた経験を、歓迎条件として挙げる求人も見られます。ただし、人工知能が作ったコードをそのまま使うのではなく、正しさを判断し、品質を確かめられる力があってこそ評価される点に注意が必要です。

30代のプログラマーは今から何をすべきですか?

これまでの開発経験を整理し、設計やレビュー、後輩の指導など、担当範囲を広げることが大切です。あわせて、人工知能などの新しい道具を業務に取り入れる経験を積んでおくと、市場価値を高めやすくなります。今の職場で難しい場合は、環境を変えることも選択肢の1つです。

プログラマーの将来や自分に合うキャリアについて、もう少し情報を集めてから考えたい方もいるのではないでしょうか。同じ悩みから環境を変えた方の事例や、求人の傾向をLINEでもお届けしています。まずは情報を受け取るところから始めてみてください。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。