ネットワークエンジニアの求人はどう選ぶ?見るべき7つのポイントを解説

ネットワークエンジニアの求人はどう選ぶ?見るべき7つのポイントを解説

「ネットワークエンジニアの求人は何を見て選べばいい?」「未経験から応募できる求人はある?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

ネットワークエンジニアの求人は、給与や「未経験歓迎」という表記だけでなく、監視・運用・構築・設計のどこを担当できるかまで確認して選ぶことが重要です。

同じネットワークエンジニアでも、24時間監視を担当する仕事と、企業ネットワークを設計・構築する仕事では、働き方も身につくスキルも異なります。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、ネットワークエンジニアの求人事情や求められるスキル、未経験・経験者別の選び方、求人票で見るべきポイントを解説します。

ネットワークエンジニアの求人事情

ネットワークエンジニアは、企業やサービスの通信環境を設計・構築・運用する職種です。

ネットワークエンジニアだけに限定した公的な求人統計は限られていますが、関連職種である厚生労働省job tagの「システムエンジニア(基盤システム)」では、令和7年度の有効求人倍率は2.24倍、求人賃金は月額35.3万円となっています。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag/システムエンジニア(基盤システム)」

これはネットワークエンジニアだけではなく、サーバーやクラウドなどのIT基盤を扱う関連職種を含むデータです。

ただし、同職種についてjob tagでは、ITインフラの設計・開発においてネットワーク設定も担当業務として挙げられています。

そのため、ネットワークエンジニアの転職市場を見る際の参考指標として利用できます。

求人を探す際は「求人数があるか」だけではなく、その求人でどの工程を経験できるかを見ることが重要です。

ネットワークエンジニア求人の主な種類

ネットワークエンジニアの求人は、担当工程や勤務先によって仕事内容が異なります。

代表的な求人を整理すると以下のとおりです。

求人の種類主な仕事内容確認したいポイント
監視稼働状況・アラート確認夜勤・シフトの有無
運用・保守設定変更・障害対応構築へ進めるか
構築機器設定・導入・テスト設計経験につながるか
設計ネットワーク構成の検討要件定義まで担当するか
社内ネットワーク自社IT環境の管理業務範囲の広さ
クラウドネットワーククラウド上のNW構築クラウド経験の要件

職種名だけを見ても、具体的な業務内容までは判断できません。

たとえば「ネットワークエンジニア募集」と書かれていても、実際には監視業務が中心というケースもあれば、設計・構築を担当する求人もあります。

監視・運用の求人

ネットワークが正常に稼働しているか確認し、異常があれば対応する仕事です。

具体的には、

・監視ツールの確認
・アラート対応
・障害の一次切り分け
・ネットワーク機器の設定変更
・関係部署への連絡

などを担当します。

未経験者がネットワーク業務の基礎を身につける機会になる一方、求人によっては24時間365日の監視体制があり、夜勤やシフト勤務が発生する場合があります。

構築の求人

設計書をもとに、ルーターやスイッチなどを設定してネットワークを構築します。

機器設定だけでなく、

・構築手順書の作成
・機器の設置
・設定
・通信テスト
・導入作業

などを担当する場合があります。

監視・運用経験からキャリアアップしたい人にとって、構築経験を積めるかは重要なポイントです。

設計の求人

顧客や社内の要件をもとに、ネットワーク構成を考える仕事です。

具体的には、

・ネットワーク構成の検討
・機器選定
・IPアドレス設計
・冗長化設計
・セキュリティ設計
・設計書の作成

などを担当します。

経験者向け求人では、設計だけでなく顧客との要件調整まで求められることがあります。

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ネットワークエンジニア求人で求められるスキル

求人によって必要なスキルは異なりますが、ネットワークエンジニアでは以下の知識が基本になります。

ネットワークの基礎知識

まず必要になるのが、

・TCP/IP
・IPアドレス
・サブネット
・ルーティング
・DNS
・LAN・WAN
・VPN

などの知識です。

未経験の場合も、これらの用語を暗記するだけではなく「データがどのように相手へ届くのか」を理解しておきましょう。

ネットワーク機器の知識

求人では、使用するネットワーク機器や製品が記載されていることがあります。

経験者の場合は、

・どの製品を扱ったか
・設定変更まで担当したか
・構築経験があるか
・設計したことがあるか

まで確認される可能性があります。

単に「Cisco経験あり」だけではなく、どのような業務で使用したのか整理しておくことが重要です。

サーバー・Linuxの知識

ネットワークはサーバーと接続して利用します。

そのため、LinuxなどのOSやサーバーについて基礎知識があると、障害発生時の原因を切り分けやすくなります。

クラウドの知識

現在は、物理的なネットワーク機器だけではなく、クラウド上にネットワークを構築する仕事もあります。

AWSなどのクラウドサービスでネットワークを扱う経験があれば、応募できる求人を広げられる可能性があります。

セキュリティの知識

ファイアウォール、VPN、アクセス制御など、ネットワークとセキュリティは密接に関係しています。

セキュリティまで理解することで、担当できる業務の幅を広げやすくなります。

未経験向けネットワークエンジニア求人の選び方

未経験からネットワークエンジニアを目指すことは可能ですが、「未経験歓迎」だけを基準に求人を選ぶのはおすすめできません。

特に確認したいのは、入社後に何を担当し、その後どの工程へ進めるのかです。

研修内容を確認する

求人票に「研修あり」と記載されていても、具体的な内容は企業によって異なります。

確認したいのは、

・ネットワークの基礎を学べるか
・実機や演習環境を使うか
・研修後の配属先はどのように決まるか
・OJTの体制はあるか

などです。

「研修があるか」ではなく「何を学び、その後何を担当するか」まで確認しましょう。

最初に担当する業務を確認する

未経験者の場合、監視・運用などから実務経験を積む求人があります。

そのこと自体が悪いわけではありません。

注意したいのは、監視業務から先へ進める仕組みがあるかどうかです。

たとえば面接では、

「未経験で入社した方は、どのような業務からスタートしていますか」

「運用から構築へ進んだ実績はありますか」

などを確認するとよいでしょう。

夜勤・シフトの有無を確認する

24時間稼働するネットワークの監視では、夜勤や交代勤務が発生する場合があります。

生活リズムを重視する人は必ず確認してください。

「ネットワークエンジニアだから夜勤」と決めつける必要はありませんが、求人ごとの確認が必要です。

資格だけで求人を判断しない

ネットワークエンジニアを目指す際、CCNAなどを学習する人もいます。

資格は基礎知識を体系的に学ぶ方法として有効ですが、資格取得だけで希望求人へ必ず転職できるわけではありません。

未経験者の場合も、

・なぜネットワークを選んだのか
・どのような学習をしているか
・今後どの工程を目指したいか

まで説明できるようにしましょう。

未経験からネットワークエンジニアを目指している方へ

「未経験歓迎」だけでは、入社後の仕事内容まではわかりません。研修・配属先・夜勤・構築へのキャリアパスまで確認しながら、今後につながる求人を一緒に整理できます。
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経験者がネットワークエンジニア求人を選ぶポイント

経験者の場合は、現在より条件がよい求人を探すだけではなく、「次にどの経験を積めるか」が重要です。

監視経験者は運用・構築へ進めるかを見る

監視業務が中心の場合は、

監視
↓
運用
↓
構築

と担当範囲を広げられる求人を確認します。

「ネットワーク経験○年」だけではなく、具体的に担当できる工程を増やすことがキャリアにつながります。

運用経験者は構築経験を積めるかを見る

運用や設定変更、障害対応を経験している場合は、構築へ進むことを検討しましょう。

求人票では、

・機器導入
・コンフィグ設定
・構築
・試験
・移行

などの業務が含まれているか確認します。

構築経験者は設計・要件定義を確認する

すでに構築経験があるなら、

・詳細設計
・基本設計
・機器選定
・顧客折衝
・要件定義

など、より上流の工程へ進める求人が候補になります。

転職支援の現場でも、経験者の場合は単純な経験年数より「どこまで自分で判断して担当できるか」を確認します。

転職先でも同じ工程を繰り返すのか、一段上の仕事を経験できるのかを確認しましょう。

ネットワークエンジニア求人で見るべき7つのポイント

求人票を比較するときは、給与だけでなく以下の7項目を確認してください。

チェック項目確認する内容
1.担当工程監視・運用・構築・設計のどこか
2.使用技術機器・クラウド・セキュリティ
3.勤務時間夜勤・シフト・休日対応
4.障害対応対応範囲・オンコールの有無
5.キャリア次の工程へ進めるか
6.勤務地自社・客先・データセンターなど
7.給与・評価昇給条件・評価基準

1.担当工程

最も重要なのが担当工程です。

「ネットワークの運用・構築」と書かれていても、実際にどちらをどの程度担当するのか確認しましょう。

2.使用する技術・環境

ルーターやスイッチだけでなく、

・クラウド
・ファイアウォール
・ロードバランサー
・Linux
・自動化ツール

など、どこまで扱えるのか確認します。

3.勤務時間

夜勤、交代勤務、休日作業などがあるか確認してください。

ネットワーク切り替え作業などを利用者の少ない時間帯に行う求人もあります。

4.障害対応の体制

障害発生時に、

・誰が一次対応するのか
・夜間対応があるのか
・オンコールがあるのか

なども働き方を左右します。

5.キャリアパス

「将来的に上流工程へ挑戦可能」といった抽象的な記載だけではなく、実際にどのようなキャリア事例があるか確認しましょう。

6.勤務地・働く場所

ネットワークエンジニアでは、

・自社
・顧客先
・データセンター

など勤務場所が異なります。

リモートワークを希望する場合も、実際にどの業務なら利用できるのか確認が必要です。

ネットワーク機器を物理的に扱う仕事では、出社が必要になることもあります。

7.給与・評価制度

月給だけでなく、

・賞与
・残業代
・資格手当
・昇給制度
・評価基準

まで確認しましょう。

「資格を取れば評価されるのか」「構築や設計へ進むと給与が変わるのか」など、キャリアと評価制度が連動しているかを見ることも重要です。

ネットワークエンジニア求人の年収・待遇

ネットワークエンジニアだけに限定した統一的な公的平均年収は限られています。

関連職種である厚生労働省job tag「システムエンジニア(基盤システム)」の令和7年度ハローワーク求人統計では、求人賃金は月額35.3万円です。また、令和8年6月の求人賃金は月額35.7万円となっています。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag/システムエンジニア(基盤システム)」

これもネットワークエンジニア単独の求人賃金ではありません。

実際の給与は、

・担当工程
・実務経験
・ネットワーク規模
・クラウド経験
・セキュリティ経験
・リーダー経験

などによって異なります。

同じネットワークエンジニア求人でも条件に差があるため、単純な平均値だけで判断しないようにしましょう。

関連する基盤システム職では、設計・構築のITSSレベル1~2で年収420万~620万円、レベル5以上では600万~950万円という給与レンジも示されています。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag/システムエンジニア(基盤システム)」2023年度委託調査

これは第一四分位から第三四分位の範囲であり、ネットワークエンジニアのみを対象としたデータではありません。

給与アップを目指すなら、金額だけでなく次のスキル・工程を経験できる求人かも確認しましょう。

ネットワークエンジニア求人の探し方

求人を探す方法は一つではありません。

複数の方法を使いながら比較することをおすすめします。

転職サイトで探す

自分で求人を検索し、複数の企業を比較できます。

検索するときは「ネットワークエンジニア」だけでなく、

・ネットワーク構築
・ネットワーク設計
・インフラエンジニア
・クラウドエンジニア

なども確認してみましょう。

企業によって職種名が異なるためです。

企業の採用ページから探す

応募したい企業が決まっている場合は、企業の採用ページから直接確認する方法があります。

仕事内容や技術環境について、転職サイトより詳しく説明されている場合もあります。

転職エージェントを利用する

求人票だけではわかりにくい、

・具体的な担当工程
・配属予定案件
・夜勤の有無
・キャリアパス
・求められる経験

などを確認したい場合は、転職エージェントを利用する方法もあります。

特にネットワーク求人では、職種名だけでは仕事内容を判断しづらいため、希望する工程と実際の業務内容を照らし合わせることが重要です。

ネットワークエンジニアへの転職を成功させるには

ネットワークエンジニアへの転職では、自分の経験と求人の条件を正しく合わせることが重要です。

経験を具体的に整理する

経験者は職務経歴書に、

・担当工程
・使用製品
・ネットワーク規模
・担当業務
・障害対応経験
・クラウド経験
・チームでの役割

などを整理しましょう。

「ネットワーク運用3年」だけでは、具体的なスキルが伝わりません。

応募求人から必要なスキルを逆算する

希望する求人が構築経験を求めているなら、現在の職場で構築を経験してから転職する選択肢もあります。

一方、現在の環境では新しい業務を経験できないなら、転職して環境を変えることも候補です。

「仕事」と「環境」を切り分ける

現在ネットワークエンジニアとして働いていて、

「夜勤がつらい」
「給料が上がらない」
「仕事が単調」

と感じている場合、ネットワークという職種そのものが原因とは限りません。

たとえば、

夜勤がつらい
→ 日勤中心の設計・構築求人を探す

監視が単調
→ 運用・構築へ進める求人を探す

給与が上がらない
→ 評価制度や担当工程を見直す

という選択肢があります。

職種を変える前に、現在の会社・案件・担当工程を変えることで解決できないか確認しましょう。

私たちが転職相談を受ける際も、まず「何が嫌なのか」と「次にどんな経験を積みたいのか」を分けて整理します。

自分に合うネットワークエンジニア求人を探している方へ

同じネットワークエンジニア求人でも、監視・運用・構築・設計によって仕事内容は大きく異なります。現在の経験と希望する働き方を整理し、次のキャリアにつながる求人を一緒に確認できます。
無料で相談する

まとめ

ネットワークエンジニアの求人選びについて重要なポイントをまとめます。

・ネットワークエンジニア求人は監視・運用・構築・設計によって仕事内容が大きく異なる
・未経験者は「未経験歓迎」だけでなく研修後の配属先やキャリアパスまで確認する
・経験者は現在と同じ工程だけでなく、一段上の業務を経験できる求人かを見る
・夜勤・障害対応・勤務地・使用技術・評価制度まで確認して求人を比較する
・給与だけでなく「その会社で次に何を経験できるか」まで考えて転職先を選ぶ

ネットワークエンジニアの求人は、職種名や給与だけを見ても自分に合っているか判断できません。

現在の経験と今後目指したいキャリアを整理し、「次にどの工程を経験できる求人なのか」という視点で比較しましょう。

よくある質問

ネットワークエンジニアの求人は未経験でも応募できますか?

未経験者を対象とする求人もあります。ただし、入社後は監視・運用などから始めるケースもあるため、具体的な業務内容や研修後の配属、構築・設計へのキャリアパスまで確認しましょう。

ネットワークエンジニアの求人で見るべきポイントは何ですか?

担当工程、使用技術、勤務時間、障害対応体制、キャリアパス、勤務地、給与・評価制度を確認しましょう。特に「何を担当できるか」は今後のキャリアに大きく関係します。

ネットワークエンジニア求人には夜勤がありますか?

24時間稼働するネットワークの監視・運用では夜勤やシフト勤務が発生する場合があります。すべての求人に夜勤があるわけではないため、勤務時間と担当工程を確認してください。

未経験ならCCNAを取得してから応募したほうがいいですか?

CCNAはネットワークの基礎を体系的に学ぶ方法の一つですが、取得が必須とは限りません。求人条件を確認し、資格学習と並行して応募を進める方法もあります。

ネットワークエンジニアの求人はどのようなキーワードで探せばいいですか?

「ネットワークエンジニア」だけでなく、「ネットワーク構築」「ネットワーク設計」「インフラエンジニア」などでも探しましょう。企業によって職種名が異なる場合があります。

ネットワークエンジニアからクラウド系求人へ転職できますか?

ネットワークの基礎知識はクラウド環境でも活用できます。実務経験に加えてクラウド上のネットワークやサーバー、セキュリティなどを学ぶことで、応募先を広げられる可能性があります。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。