ネットワークエンジニアへ転職するには?進め方と成功のポイントを解説

ネットワークエンジニアへ転職するには?進め方と成功のポイントを解説

「ネットワークエンジニアへ転職するには何から始めればいい?」「今のネットワーク経験を活かして、もっと上流の仕事へ転職したい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

ネットワークエンジニアへの転職では、経験年数だけでなく、監視・運用・構築・設計のどこまで担当できるかを整理することが重要です。

未経験者の場合も、ネットワークの基礎知識を身につけ、入社後にどの工程を経験できる求人なのかを確認する必要があります。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、ネットワークエンジニアへ転職する方法を未経験者・経験者別に解説します。求人の選び方や職務経歴書、面接で評価されるポイントまで見ていきましょう。

ネットワークエンジニアへの転職は可能?

ネットワークエンジニアは、企業やサービスを利用するためのネットワークを設計・構築・運用するエンジニアです。

転職では、

・IT未経験からネットワークエンジニアを目指す
・運用・監視から構築へ進む
・構築から設計へ進む
・ネットワークからクラウドへ領域を広げる

など、現在の経験によってさまざまなルートがあります。

関連職種である厚生労働省job tag「システムエンジニア(基盤システム)」では、令和7年度の有効求人倍率は2.24倍、求人賃金は月額35.3万円となっています。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag/システムエンジニア(基盤システム)」

これはネットワークエンジニアだけを対象とした数字ではなく、インフラエンジニアや基盤システムエンジニアなどを含む関連職種のデータです。

ただし、job tagでも基盤システムの業務としてネットワーク設定や、専門のネットワークエンジニアが分担するケースが紹介されています。

転職先を探す際は「ネットワークエンジニア」という職種名だけに限定せず、インフラエンジニアやクラウド関連求人まで確認すると選択肢を広げやすいでしょう。

ネットワークエンジニアの主な転職パターン

ネットワークエンジニアへの転職は、現在の経験によって目指す求人が異なります。

現在の状況主な転職先転職時のポイント
IT未経験監視・運用など基礎知識・研修・キャリアパス
監視経験あり運用・構築設定変更・障害対応経験
運用経験あり構築機器設定・手順書・障害対応
構築経験あり設計設計書・構成検討・顧客調整
NW経験ありクラウドクラウドNW・Linuxなど

重要なのは、現在よりも「できる仕事」が増える転職になっているかです。

給与や会社名だけで転職先を決めると、転職後も同じ業務を繰り返し、キャリアが広がらない場合があります。

未経験からネットワークエンジニアへ転職する方法

IT業界未経験からネットワークエンジニアを目指す場合は、以下の流れで進めましょう。

1.ネットワークの仕事内容を理解する

まず、

・監視
・運用
・保守
・構築
・設計

の違いを理解しましょう。

「ITエンジニアになりたい」という理由だけでは、入社後に仕事内容とのギャップが生まれる可能性があります。

たとえば監視では、ネットワークが正常に動いているか確認し、異常が発生した際に決められた手順で対応します。

一方、構築ではルーターやスイッチを設定し、実際にネットワークを作ります。

仕事内容を理解したうえで、自分がどの工程を目指したいのか考えてみましょう。

2.ネットワークの基礎を学ぶ

未経験者は、最低限以下の基礎知識を学んでおくと転職活動を進めやすくなります。

・TCP/IP
・IPアドレス
・サブネット
・LAN・WAN
・ルーター
・スイッチ
・DNS
・ルーティング

用語を暗記するだけでなく、パソコンからWebサービスへアクセスするときにデータがどう流れるのかを理解することが重要です。

3.資格学習を活用する

ネットワークエンジニアになるために必須の資格はありません。

ただし、未経験者の場合はCCNAなどを利用してネットワークの基礎を体系的に学ぶ方法があります。

資格取得そのものが目的ではありません。

転職で重要なのは、「資格を持っている」だけではなく「何を理解し、どのような仕事をしたいのか」を説明できることです。

4.未経験求人を比較する

「未経験歓迎」だけで応募先を決めないようにしましょう。

以下を確認してください。

□ 研修内容は具体的か
□ 最初に何の業務を担当するか
□ 夜勤・シフト勤務はあるか
□ 監視から運用・構築へ進めるか
□ どのようなネットワークを扱うか
□ 評価制度やキャリアパスは明確か

未経験から監視・運用でスタートすること自体が問題なのではありません。

重要なのは、その経験が次の仕事につながる環境かどうかです。

未経験からネットワークエンジニアを目指している方へ

「未経験歓迎」という条件だけでは、入社後にどのようなキャリアを歩めるかまではわかりません。研修内容や配属予定業務、構築・設計へのキャリアパスまで確認しながら求人を整理できます。
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経験者がネットワークエンジニアへ転職する方法

すでにネットワーク業務を経験している場合は、「今まで何年働いたか」ではなく「どの工程まで担当できるか」を整理します。

監視経験者は運用・構築を目指す

現在監視が中心なら、

・障害一次切り分け
・設定確認
・設定変更
・運用手順作成

など、次の工程につながる経験があるか整理しましょう。

転職先では、運用や構築を経験できる求人を探します。

運用経験者は構築を目指す

運用経験がある場合は、

・ルーターやスイッチの設定
・コンフィグ変更
・障害対応
・作業手順書作成
・ネットワーク変更作業

などを具体的に説明できるようにしましょう。

構築求人では、「指示された設定変更ができる」だけではなく、設計書をもとに環境を作れるかが評価される場合があります。

構築経験者は設計を目指す

構築まで経験しているなら、

・基本設計
・詳細設計
・ネットワーク構成図作成
・IPアドレス設計
・冗長化
・機器選定
・顧客との要件調整

などへ経験を広げられる求人が候補です。

厚生労働省job tagの関連職種では、設計・構築人材のスキルレベル別給与レンジとして、ITSSレベル1~2で420万~620万円、レベル5以上では600万~950万円とされています。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag/システムエンジニア(基盤システム)」2023年度委託調査

これはネットワークエンジニアだけを対象とした年収データではありません。

ただし、関連するIT基盤職では、担当できる業務やスキルレベルによって給与レンジにも差があることがわかります。

キャリアアップ転職では、現在と同じ仕事を繰り返すのではなく、一段上の工程を経験できるかを確認しましょう。

ネットワークエンジニア転職で求められるスキル

転職で求められるスキルは求人によって異なります。主なものを整理すると以下のとおりです。

ネットワークの基礎知識

TCP/IPやIPアドレス、ルーティングなどは基本となります。障害対応でも、ネットワークがどのようにつながっているのか理解していなければ原因を切り分けられません。

ネットワーク機器の実務経験

経験者の場合は、

・使用した製品
・設定した機器
・担当した工程
・ネットワーク規模

などを確認されます。「Ciscoを使用した経験があります」だけでなく、具体的な業務まで説明しましょう。

Linux・サーバーの知識

ネットワークとサーバーは密接に関係します。LinuxなどのOSやサーバーの基礎を理解していると、インフラエンジニアとして対応範囲を広げやすくなります。

クラウドの知識

job tagでも、基盤システムの業務としてクラウド上でITインフラを構築する仕事が紹介されています。AWSなどの環境でもIPアドレスや通信経路、アクセス制御などネットワークの知識は必要です。

コミュニケーション力

設計や構築へ進むほど、

・顧客の要望を確認する
・他のエンジニアと調整する
・作業内容を説明する
・障害状況を報告する

といった場面が増えます。技術力だけではなく、相手の要望を整理して伝える力も必要です。

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ネットワークエンジニア転職で職務経歴書に書くべき内容

経験者の転職では、職務経歴書の具体性が重要です。

「ネットワーク運用を担当」とだけ書いても、採用担当者には経験レベルが伝わりません。

以下を整理しましょう。

項目書く内容の例
担当工程監視・運用・構築・設計
ネットワーク機器ルーター・スイッチなど
担当業務設定変更・障害対応・構築など
技術TCP/IP・VPN・クラウドなど
環境オンプレミス・クラウド
役割メンバー・リーダーなど

具体的な機器名や製品名を書ける場合は記載します。

また、

・自分で対応した業務
・先輩の指示を受けながら対応した業務
・チームとして経験した業務

を分けて説明できるようにしましょう。転職支援の現場でも、「経験したこと」と「一人で任せられること」を分けて確認します。できることを過大に見せるより、現在のスキルを正確に伝えるほうが求人とのミスマッチを防げます。

ネットワークエンジニア転職の面接で聞かれやすいこと

面接では、志望動機だけでなく実務経験について具体的に質問されることがあります。

経験者なら、

・どの工程を担当していましたか
・どのような機器を扱いましたか
・障害対応では何をしましたか
・構築時にどの部分を担当しましたか
・今後どの工程へ進みたいですか

などを整理しておきましょう。

未経験者なら、

・なぜネットワークエンジニアを選んだのか
・どのような勉強をしているか
・ネットワークのどこに興味があるか
・今後どのようなエンジニアになりたいか

を説明できることが重要です。

「IT業界は将来性がありそうだから」だけではなく、ネットワークという仕事を選んだ理由まで考えておきましょう。

ネットワークエンジニアの転職先を選ぶ7つのポイント

転職では、給与や会社名だけではなく仕事内容を確認する必要があります。

1.担当工程

監視・運用・構築・設計のどこを担当する求人なのか確認します。「ネットワークエンジニア」と書かれていても仕事内容は企業によって異なります。

2.次の工程へ進めるか

現在監視なら運用・構築、現在構築なら設計など、キャリアアップにつながる環境か確認しましょう。

3.夜勤・シフト勤務

24時間監視を行う求人では夜勤やシフト勤務がある場合があります。働き方を重視する場合は必ず確認してください。

4.使用する技術

ネットワーク機器だけでなく、

・クラウド
・セキュリティ
・Linux
・自動化

などを経験できるか確認します。

5.案件・ネットワーク規模

同じ構築経験でも、扱うネットワークの規模や難易度によって身につく経験は異なります。

6.評価制度

どのようなスキル・成果が給与や昇格につながるのか確認しましょう。

7.キャリア事例

「将来は設計へ進めます」と書かれているだけではなく、実際に運用から構築、構築から設計へ進んだ社員がいるか確認すると判断しやすくなります。

ネットワークエンジニアの転職で失敗しやすいポイント

転職先を選ぶ際には、以下のような失敗に注意しましょう。

年収だけで求人を選ぶ

給与が上がっても、現在と同じ工程しか経験できない場合があります。短期的な年収と中長期的なキャリアの両方を確認しましょう。

「未経験歓迎」だけで選ぶ

未経験者の場合、入社後に何を担当するかまで確認することが重要です。研修内容や配属先、将来的なキャリアを確認してください。

職種名だけで判断する

「ネットワークエンジニア」という名称でも、

・監視
・運用
・構築
・設計
・クラウド

など仕事内容は異なります。必ず業務内容を確認しましょう。

資格取得だけに時間を使う

資格は知識を学ぶ手段ですが、経験者の場合は実務経験も重要です。CCNAを持っていて運用経験もあるなら、さらに資格を増やすより構築を経験したほうがキャリアにつながる場合があります。

転職するべきか迷ったら「職種」と「環境」を切り分ける

現在ネットワークエンジニアとして働いていて、

「夜勤がつらい」
「給料が上がらない」
「監視業務しかできない」
「将来が不安」

と感じている場合、ネットワークエンジニアという職種自体が原因とは限りません。

たとえば、

悩み考えられる原因選択肢
夜勤がつらい監視体制日勤中心の求人
単調に感じる監視中心構築へ進む
年収が上がらない工程・評価制度上流求人を探す
将来が不安スキル固定クラウドへ広げる

ネットワークの技術自体は好きでも、現在の案件や会社が合っていないケースがあります。「ネットワークをやめたい」のか、「今の働き方を変えたい」のかを分けて考えましょう。職種を変えなくても、会社や担当工程を変えることで悩みを解消できる可能性があります。

ネットワークエンジニアの転職市場と将来性

ネットワークはオンプレミスだけではなく、クラウド環境でも必要です。

厚生労働省job tagでも、関連する基盤システム職について、クラウド上でITインフラを構築する業務が増えていることが説明されています。

また、関連職種の令和7年度有効求人倍率は2.24倍となっています。ネットワークエンジニア単独の数字ではありませんが、IT基盤系職種の求人市場を見る参考になります。

さらに、経済産業省のIT人材需給調査では、生産性上昇率を0.7%とした場合、2030年のIT人材需給ギャップは需要の伸びによって16.4万人~78.7万人になると試算されています。

これはネットワークエンジニアのみの不足数ではありません。

今後ネットワークエンジニアとしてキャリアを伸ばすなら、

・クラウド
・セキュリティ
・自動化
・サーバー
・設計・要件定義

などへ知識や経験を広げることが重要です。

ネットワーク経験を活かして転職したい方へ

監視・運用・構築・設計のどこまで経験しているかによって、狙える求人は変わります。今転職するべきか、もう一段経験を積んでから動くべきかも含めて、今後のキャリアを整理できます。
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まとめ

ネットワークエンジニアへの転職で重要なポイントをまとめます。

・未経験者はネットワークの基礎を学び、入社後の担当工程まで確認して求人を選ぶ
・経験者は経験年数だけでなく、監視・運用・構築・設計のどこまで担当できるかを整理する
・職務経歴書では使用技術・担当工程・具体的な業務内容まで記載する
・転職先は給与だけでなく、次にどの工程・技術を経験できるかまで確認する
・今の仕事がつらい場合は、職種そのものと会社・案件・勤務環境を切り分けて考える

ネットワークエンジニアへの転職では、単に別の会社へ移ることではなく、次のキャリアにつながる経験を選ぶことが重要です。

現在のスキルを整理し、「次の転職で何ができるようになりたいのか」から応募先を考えましょう。

よくある質問(FAQ)

未経験からネットワークエンジニアへ転職できますか?

未経験者を対象とした求人もあります。まずTCP/IPやIPアドレスなどの基礎を学び、求人では研修内容や最初の担当業務、構築・設計へ進めるキャリアパスを確認しましょう。

ネットワークエンジニアへの転職に資格は必要ですか?

必須資格はありません。ただし、未経験者はCCNAなどの資格学習を通じて基礎知識を身につける方法があります。経験者では資格だけでなく、担当工程や実務経験も重要です。

ネットワークエンジニアの転職で評価される経験は何ですか?

監視・運用・構築・設計の担当工程、機器設定、障害対応、クラウドやセキュリティ経験などが評価材料になります。具体的に何を任されていたか整理して伝えましょう。

ネットワーク運用から設計へ転職できますか?

可能性はありますが、運用から直接設計ではなく、まず構築を経験してから設計へ進むケースもあります。現在の経験と応募求人の要件を比較して、必要なステップを確認しましょう。

ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアへ転職できますか?

ネットワークの基礎知識はクラウド環境でも活用できます。AWSなどのクラウド、Linux、セキュリティなどの知識を加えることで、クラウド系求人へ応募できる可能性を広げられます。

ネットワークエンジニアをやめるべきか迷ったらどうすればいいですか?

まず、ネットワークという仕事自体が合わないのか、夜勤・案件・担当工程など現在の環境が合わないのかを整理しましょう。後者なら、経験を活かした転職で改善できる場合があります。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。