クラウドエンジニアへの転職は難しい?経験別の進め方と後悔しない注意点

クラウドエンジニアへの転職は難しい?経験別の進め方と後悔しない注意点

「クラウドエンジニアに転職したいけれど、今の経験で通用するのだろうか」「何から準備すればいいのかわからない」と悩み、転職の進め方を調べている方も多いのではないでしょうか。

クラウドエンジニアへの転職は、インフラや開発の経験がある方なら十分に目指せます。大切なのは、今の経験とクラウドの仕事の共通点を整理し、学習の成果とあわせて書類や面接で具体的に伝えることです。 経験に合ったパターンを選べば、転職の成功に近づけます。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、クラウドエンジニアへの転職の進め方や、書類・面接の対策、年収アップのポイントを解説します。

クラウドエンジニアへの転職は可能?

結論として、クラウドエンジニアへの転職は、これまでの経験によって難易度が大きく変わります。 インフラの構築経験がある方は比較的転職しやすく、未経験の方は段階を踏む必要があります。

これまでの経験転職のしやすさの傾向狙いやすい求人
インフラの構築経験がある比較的転職しやすいクラウドの設計・構築、クラウドへの移行
開発の経験がある学習次第で目指しやすいクラウド上の開発、自動化を担う仕事
運用・監視の経験がある構築経験を補えば目指しやすいクラウドの運用・構築の補助
未経験段階を踏む必要がある運用・保守、研修のある企業

※上表は、私たちが転職支援を行う中で感じている傾向です。個人の経験やスキルによって異なります。

私たちのもとにも、「インフラの経験はあるけれど、クラウドの実務経験がないので不安」という相談がよく寄せられます。実際には、サーバーやネットワークの構築経験は、クラウドの仕事でもそのまま活かせる部分が多くあります。

クラウドエンジニアへの転職パターン4つ

クラウドエンジニアへの転職には、主に4つのパターンがあります。

1. インフラエンジニアからの転職

自社でサーバーを持つ環境での構築経験を活かし、クラウドの設計・構築に移るパターンです。

メリット: サーバーやネットワークの知識をそのまま活かせ、即戦力として評価されやすいです。
注意点: クラウド特有の設計の考え方や、設定をコードで管理する方法を学ぶ必要があります。

2. 開発エンジニアからの転職

プログラムの開発経験を活かし、クラウド上での開発や、インフラの自動化に関わるパターンです。

メリット: プログラミングの力は、インフラの自動化の分野で強みになります。
注意点: サーバーやネットワークの基礎知識を補う必要があります。

3. 運用・監視の担当からの転職

インフラの運用や監視の経験を活かし、構築まで担当できる仕事に移るパターンです。

メリット: システムの安定稼働に関する知識は、クラウドの運用でも評価されます。
注意点: 構築の経験が少ない場合は、学習や資格で補う必要があります。

4. 未経験からの転職

研修制度のある企業や、運用・保守の仕事から入るパターンです。未経験から目指す具体的なルートは、別の記事で詳しく解説しています。

クラウドエンジニアへ転職する5ステップ

クラウドエンジニアへの転職は、次の5つのステップで進めるとスムーズです。

1. 転職の目的を明確にする

設計に関わりたい、在宅勤務で働きたい、年収を上げたいなど、転職で実現したいことを決めます。目的によって、選ぶべき企業の種類が変わります。

2. 経験とスキルを棚卸しする

これまでに担当した工程、扱ったシステムの規模、使った技術を書き出します。クラウドの仕事と共通する経験を見つけることがポイントです。

3. 足りないスキルを学習・資格で補う

クラウドの実務経験が少ない場合は、無料の利用枠などで実際に環境を作ってみましょう。クラウドサービス各社の認定資格も、知識を示す材料になります。

4. 職務経歴書を作成する

クラウドの仕事に活かせる経験を中心に、職務経歴書をまとめます。書き方のポイントは、次の章で解説します。

5. 面接で経験と意欲を伝える

面接では、これまでの経験がクラウドの仕事でどう活きるのか、具体的に説明できるよう準備しましょう。

5つのステップで準備を進めれば、転職活動の見通しが立てやすくなります。未経験からの転職事例と、はじめの一歩の進め方をLINEでお届けしています。まずは情報だけ受け取りたい方も、気軽にご利用ください。

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職務経歴書の書き方のポイント

クラウドエンジニアへの転職では、クラウドの仕事に活かせる経験を、プロジェクト単位で具体的に書くことが大切です。

職務経歴書では、次の項目を整理して書きましょう。

・プロジェクトの概要(どんなシステムか、利用者の規模)
・担当した工程(設計、構築、運用、移行など)
・使った技術やクラウドサービス
・チームの規模と自分の役割
・成果や工夫したこと

記入例は、次のとおりです。

○○年○月〜○○年○月 社内業務システムの基盤更新
担当工程:設計・構築・運用
内容:自社で保有していたサーバーの更新にあわせ、構成を見直して設計・構築を担当
成果:構成の見直しにより、障害時の復旧手順を簡素化した

クラウドの実務経験がない場合は、学習の成果として、どのような環境を作ったのかを書き添えるのも効果的です。

面接でよく聞かれる質問と答え方

クラウドエンジニアの面接では、技術的な理解と、転職の動機の両方を確認されることが多いです。

よく聞かれる質問面接官の意図答え方のポイント
なぜクラウドエンジニアを目指すのですか動機の明確さこれまでの経験と、クラウドで実現したいことをつなげる
これまでどのようなシステムを担当しましたか経験の範囲と深さ工程・規模・役割を具体的に伝える
クラウドを使うメリットと注意点は何ですか基本的な理解費用や柔軟性だけでなく、セキュリティなどの注意点も伝える
障害が起きたとき、どのように対応しましたか問題解決の力原因の切り分けから再発防止までの流れを話す
入社後に学びたいことは何ですか成長意欲具体的な技術や資格と、その活かし方を伝える

私たちが企業の採用担当者と話す中でも、「クラウドの知識だけでなく、障害対応などの経験から問題を解決する力を見たい」という声をよく聞きます。技術の知識とあわせて、実際の経験にもとづく話を準備しておきましょう。

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これまでの経験をクラウドの仕事にどうつなげて伝えるか、経験豊富なアドバイザーがキャリアを丁寧にヒアリングしたうえで一緒に考えます。今の悩みの相談だけでもかまいません。
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転職理由・志望動機の伝え方

転職理由を考えるときは、今の不満が「職場の環境」にあるのか、「仕事内容」にあるのかを切り分けることが大切です。この切り分けができると、転職理由に一貫性が生まれ、志望動機も伝えやすくなります。

たとえば、運用の監視業務だけが続き、構築に関われないことが不満であれば、仕事内容を変えたいという理由になります。一方で、技術には満足しているものの、長時間労働や客先常駐の働き方が合わない場合は、環境を変えたいという理由になります。

転職理由は、次のように前向きな表現で伝えましょう。

例:現職ではサーバーの運用を担当してきましたが、設計・構築の段階から関わり、より安定した基盤づくりに貢献したいと考えるようになりました。御社では自社サービスの基盤をクラウドで構築されており、これまでの運用経験を活かしながら構築の経験を積めると考え、志望しました。

前職への不満をそのまま伝えるのではなく、次の職場で実現したいことを中心に伝えると、前向きな印象になります。

年収アップを目指すときのポイント

クラウドエンジニアへの転職で年収アップを目指すなら、担当できる工程の範囲を広げることが大切です。 一般的に、運用より構築、構築より設計と、上流の工程を担当できるほど評価されやすい傾向があります。

クラウドエンジニアに特化した公的な年収データはないため、ここでは関連するIT職種のデータを参考として紹介します。

指標金額(目安)
システムエンジニア(基盤システム)の平均年収(参考:関連するIT職種)約684万円
システムエンジニア(ウェブサービス開発)の平均年収(参考:関連するIT職種)約574万円
システムエンジニアの年収(20代前半)約377万円
システムエンジニアの年収(40代後半・ピーク)約760万円
給与所得者全体の平均年収約478万円

出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(基盤システム)」「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく)
出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」(システムエンジニアの年齢階級別賃金)
出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

※システムエンジニアの年収は参考値です。クラウドエンジニアとは職務が異なり、年収の水準も別であることに注意してください。

需要の面では、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.43倍で、職業全体の1.12倍を上回っています。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)

年収の交渉では、これまでの経験と、入社後に担当できる範囲を具体的に示すことが大切です。転職エージェントを利用すると、企業との条件交渉を代わりに行ってもらえます。

転職で後悔しないための注意点

クラウドエンジニアへの転職では、次のような後悔がよく見られます。

・クラウドの求人に転職したのに、実際は監視業務ばかりだった
・客先常駐で、常駐先によって仕事内容が大きく変わった
・在宅勤務ができると思っていたが、出社が必要だった
・年収は上がったが、夜間・休日の障害対応が多かった

こうした後悔を防ぐために、面接では次の点を確認しておきましょう。

□ 入社後に担当する工程は何か
□ 勤務形態は自社勤務か、客先常駐か
□ 在宅勤務の頻度と条件はどうか
□ 夜間・休日の障害対応はどのような体制か
□ 資格取得や研修を支援する制度はあるか

私たちは、労働条件・労働環境を独自に審査した求人のみを紹介しています。客先常駐から自社サービスの企業や情報システム部門への転職、在宅勤務ができる求人を探したい方の転職も支援しています。

クラウドエンジニアへの転職を、一緒に進めませんか

今の経験がどんな企業で評価されるのか、市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。
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まとめ

・クラウドエンジニアへの転職は、経験によって難易度が変わり、インフラ経験者は比較的目指しやすい
・転職パターンは、インフラ・開発・運用からの転職と、未経験からの転職の4つ
・職務経歴書では、クラウドに活かせる経験をプロジェクト単位で具体的に書く
・転職理由は、不満が環境か仕事内容かを切り分けて、前向きに伝える
・年収アップには、担当できる工程の範囲を広げることが大切

よくある質問

クラウドの実務経験がなくても、クラウドエンジニアに転職できますか?

インフラや開発の経験があれば、転職できる可能性はあります。サーバーやネットワークの構築経験は、クラウドの仕事でも活かせる部分が多いためです。学習や資格でクラウドの知識を補い、実際に環境を作った経験をあわせて伝えると、評価されやすくなります。

30代からクラウドエンジニアに転職するのは遅いですか?

遅くはありません。30代の場合は、これまでの経験がクラウドの仕事でどう活かせるかが問われる傾向があります。インフラの構築経験や、チームをまとめた経験などは、評価されやすいポイントです。経験を具体的に整理して伝えましょう。

クラウドエンジニアに転職すると、年収は上がりますか?

担当する工程や企業によって異なるため、必ず上がるとは限りません。一般的に、設計や構築など上流の工程を担当できるほど、評価されやすい傾向があります。転職時には、担当できる範囲と年収の条件を、あわせて確認することが大切です。

客先常駐からクラウドエンジニアに転職できますか?

できます。客先常駐で積んだインフラや運用の経験は、転職の際に評価される場合があります。自社サービスの企業や情報システム部門など、働き方を変えられる求人を選ぶと、構築に長く関われる環境を得やすくなります。

転職活動では、どのくらいの準備が必要ですか?

経験や学習の状況によって異なります。クラウドの知識を補う必要がある場合は、学習や資格の取得にある程度の時間がかかります。働きながら準備を進め、職務経歴書や面接の対策は、転職エージェントに相談しながら進めると効率的です。

転職の準備は、情報を集めるところから始まります。今すぐ転職を考えていない方も、未経験からの転職事例と、はじめの一歩の進め方をLINEで受け取れます。

この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。