未経験からプログラマーを目指す方法|言語の選び方・年代別の答え

未経験からプログラマーを目指す方法|言語の選び方・年代別の答え

「未経験からでもプログラマーになれるのだろうか」「何から学べば、就職や転職につながるのか分からない」と不安を感じて検索した方も多いのではないでしょうか。

未経験からでもプログラマーになることはできます。ただし、学んだ知識を「自分で作った作品」として形にし、学ぶ姿勢を具体的に示すことが、採用につなげるうえで大切です。闇雲に学ぶのではなく、目指す分野を決めて順番に進めることで、遠回りを防げます。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、未経験からプログラマーになる4つのルート、5ステップのロードマップ、言語の選び方、年代別の考え方、よくある失敗を解説します。

そもそもプログラマーとは

プログラマーとは、設計書をもとにプログラムを作り、正しく動くかを確かめる仕事です。実際には、プログラムを作るだけでなく、テストや不具合の修正、簡単な設計を担当することもあります。

似た職種にシステムエンジニアがあります。システムエンジニアは、顧客の要望を聞いてシステムの仕様を決める設計などの上流の工程を担うことが多い職種です。未経験の場合は、まずプログラマーとして経験を積み、その後システムエンジニアに進むという道が一般的です。

未経験からプログラマーになる4つのルート

未経験からプログラマーを目指すルートには、主に4つがあります。自分の状況に合わせて選びましょう。

ルート内容向いている人
独学してから就職する書籍や学習サイトで学び、作品を作って応募する費用を抑えたい人、自分で計画を立てられる人
スクールで学んでから就職する講座で体系的に学び、作品を作って応募する一人では続けにくい人、早く基礎を固めたい人
研修のある企業に入る未経験採用の企業に入社し、研修で学ぶ早く実務の環境に入りたい人
公的な職業訓練で学ぶ職業訓練の講座で学んでから応募する離職中で、学ぶ時間を確保できる人

1. 独学してから就職する

メリット:費用を抑えて、自分のペースで学べます。自分で調べて解決する力は、プログラマーの仕事でもそのまま役立ちます。

注意点:学ぶ順番を自分で決める必要があり、つまずいたときに止まりやすい面があります。分からない点を質問できる場を持っておくと安心です。

2. スクールで学んでから就職する

メリット:学ぶ内容と順番が整理されており、質問できる環境があります。作品づくりの指導を受けられる講座もあります。

注意点:費用がかかります。講座によって内容や水準が異なるため、何を学べるか、卒業後にどんな支援があるかを事前に確認しましょう。

3. 研修のある企業に入る

メリット:入社後の研修で基礎を学びながら、早く実務の環境に入れます。給与を受け取りながら学べるのも利点です。

注意点:研修後に担当する仕事は企業によって異なり、プログラムを書く仕事に関われない場合もあります。配属先の仕事内容を確認することが大切です。求人の見極め方は、プログラマー求人の記事で詳しく解説しています。

4. 公的な職業訓練で学ぶ

メリット:プログラミングの基礎を学べる講座が実施されている場合があり、費用を抑えて学べることがあります。

注意点:受講には条件や期間の決まりがあります。内容や条件は、ハローワークなど実施している機関に確認してください。

未経験からプログラマーになる5ステップ【ロードマップ】

未経験からプログラマーになるまでの流れを、5つのステップに整理します。

  1. 目指す分野を決める:Webサービス、業務システム、データ分析など、作りたいものの方向性を決める
  2. 言語の基礎を学ぶ:分野に合った言語を一つ選び、文法の基礎を身につける
  3. 小さなものを作る:計算機や簡単な記録のアプリなど、学んだ内容で小さなプログラムを作る
  4. 作品を作って公開する:自分で考えた機能を持つ作品を作り、ソースコードを公開できる共有サービスなどで見せられるようにする
  5. 応募の準備をして就職・転職活動を始める:学んだ内容と作品を整理し、研修のある企業や未経験可の求人に応募する

学習にかかる期間は、使える時間や目指す水準によって大きく異なります。

作品をまとめるときの記入表

選考では、作品そのものだけでなく、なぜ作ったのか、何を工夫したのかも見られます。作品ごとに、次の項目を整理しておきましょう。

項目記入例
作品名家計の記録アプリ
作った目的毎月の出費を簡単に記録したかった
使った言語・技術言語名、データの保存方法など
工夫した点入力を少なくするため、よく使う項目を選べるようにした
苦労した点と解決方法保存したデータが消える不具合を、原因を調べて直した
今後の改善点グラフで出費の推移を見られるようにしたい

「苦労した点と解決方法」は特に大切です。プログラマーの仕事では、分からないことを自分で調べて解決する場面が多いため、その力を示す材料になります。

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分野・言語の選び方

最初に学ぶ言語は、作りたいものや目指す分野から選ぶのがおすすめです。言語ごとに得意な分野が異なるためです。

分野よく使われる言語特徴
Webサービスの開発PHP、Ruby、JavaScript作ったものを画面ですぐに確認でき、学びやすい
企業の業務システムJava大規模な開発で多く使われ、求人も多い傾向がある
データ分析・人工知能Python文法が読みやすく、初心者にも学びやすい
機器に組み込むソフトC言語家電や自動車など、機器を動かす開発で使われる

迷った場合は、作ったものを画面ですぐに確認できるWebサービスの分野から始めると、学ぶ楽しさを感じやすく、続けやすくなります。最初の言語で基礎の考え方を身につければ、二つ目以降の言語は覚えやすくなります。

独学とスクール、どちらがよい?

独学とスクールのどちらがよいかは、今の状況や学び方の好みによって変わります。次の表を目安にして考えてみてください。

状況向いている学び方
費用を抑えたい独学、公的な職業訓練
自分で調べながら進めるのが得意独学
一人では続けられるか不安スクール
作品について経験者の意見がほしいスクール
働きながら学ぶ時間が限られている独学、または通える時間に合うスクール

独学を基本にしつつ、つまずいたところだけ質問できるサービスを使うなど、組み合わせる方法もあります。スクールの中には、公的な支援制度の対象となる講座もあるとされます。制度の条件は、ハローワークなどで確認してください。

必要なスキルと有利な資格

未経験からプログラマーを目指す場合、求められるのは高度な技術よりも、基礎の理解と学び続ける姿勢です。

・一つの言語の基礎:変数、条件分岐、繰り返し、関数などを使ってプログラムを書ける
・調べて解決する力:分からないことを、自分で調べて解決できる
・ITの基礎知識:ネットワークやデータベースなど、システムの仕組みを大まかに理解している
・伝える力:作ったものや考えたことを、相手に分かりやすく説明できる

資格は必須ではありませんが、未経験の場合は知識と意欲を示す材料になります。特に、基本情報技術者試験は開発に必要な基礎を幅広く学べるため、おすすめです。プログラマーに役立つ資格は、プログラマーの資格の記事で詳しく紹介しています。

出典:IPA「情報処理技術者試験」

文系・未経験・年代別に見る「なれる?」の答え

未経験からプログラマーになれるかは、学んできたことや年代によって進め方が変わります。ここで紹介するのはあくまで傾向で、当てはまらなくても可能性がないわけではありません。

文系出身の場合

プログラマーとして働いている文系出身の方は多くいます。プログラミングで使うのは、数学の難しい知識よりも、物事を順番に整理して考える力です。文章を読み解く力や、相手に伝える力は、設計書を読んだり、チームで仕事を進めたりする場面で活かせます。

20代の場合

未経験の採用は、若手を研修から育てることを前提にしたものが多い傾向があります。学ぶ姿勢と作品を示せれば、選択肢は比較的広くなります。

30代の場合

20代に比べると未経験の求人の選択肢は少なくなる傾向がありますが、これまでの仕事の経験を評価する企業もあります。たとえば、製造業での経験がある方は製造業向けのシステム開発、接客や営業の経験がある方は顧客と話す機会の多い開発など、経験を活かせる分野を選ぶと、選考で強みを伝えやすくなります。

選考の傾向として、30代の未経験の採用では、前職で身につけた仕事の進め方や調整の力も見られることがあります。プログラミングの学習と合わせて、これまでの経験を整理しておきましょう。

目指すメリット|年収と将来性

プログラマーは、経験を積むほど担当できる範囲が広がり、年収も上がりやすい仕事です。プログラマーに限った年収の統計はデータ集にないため、参考として関連するIT職種であるシステムエンジニアの数値を紹介します。プログラマーとは職務が異なり、年収の水準も別である点に注意してください。

指標金額・数値(目安)
参考:システムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収約574万円
参考:システムエンジニア(基盤システム)の平均年収約684万円
給与所得者全体の平均年収約478万円

出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」「job tag/システムエンジニア(基盤システム)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく)

出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

システムエンジニアの年収は、20代前半の約377万円から、40代後半の約760万円が最も高くなっています。プログラマーとして経験を積み、上流の工程に進むことで、年収が上がっていく道があります。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」(SEの年齢階級別賃金)

需要の面では、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.43倍で、職業計の1.12倍を上回っています。IT人材は2030年に最大約79万人不足するとの試算もあります。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)

出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)

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学んだことや作った作品は、伝え方しだいで選考での評価が変わります。経験豊富なアドバイザーが、これまでのキャリアを丁寧にヒアリングし、市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。
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注意点・よくある失敗

未経験からプログラマーを目指す際には、次のような失敗に注意しましょう。

・教材を読むだけで、自分でプログラムを書かない
・複数の言語に手を出し、どれも基礎が身につかない
・作品を作らないまま応募し、学んだことを示せない
・「未経験歓迎」の言葉だけで求人を選び、入社後の仕事内容を確認しない

相談の場では、「スクールを卒業して応募したが、書類がなかなか通らない」という声を聞くことがあります。多くの場合、学んだ内容は十分でも、作品の工夫や苦労した点が伝わっていないことが原因です。また、「未経験可の求人で入社したら、テストの作業ばかりでプログラムを書く機会がない」という声もあります。

伸びない原因は自分か、機会のない環境か

入社後に力が伸びないと感じたときは、原因を切り分けて考えることが大切です。伸びない原因が「自分の学び方」にあるのか、「プログラムを書く機会のない環境」にあるのかで、取るべき行動は変わります。学び方が原因なら、学ぶ目標や方法を見直すことで前に進めます。一方で、開発に関わる機会がない環境が原因なら、自社開発の企業など、プログラムを書く機会のある職場に移ることで、力を伸ばせることがあります。私たちは、客先常駐から自社開発や社内SEへのキャリアチェンジの支援にも力を入れています。

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まとめ

・未経験からでもプログラマーになることはでき、主なルートは独学、スクール、研修のある企業、公的な職業訓練の4つ
・目指す分野を決め、言語の基礎を学び、作品を作って公開する順番で進めると遠回りを防げる
・最初の言語は作りたいものから選び、迷ったら画面ですぐに確認できるWebサービスの分野がおすすめ
・選考では、作品の工夫や苦労した点、学び続ける姿勢が見られる
・伸びない原因が自分の学び方か、プログラムを書く機会のない環境かを切り分けて考える

よくある質問

未経験から本当にプログラマーになれますか?

なれます。未経験からプログラマーになった人は多くいます。ただし、学んだ知識を作品として形にし、学ぶ姿勢を具体的に示すことが大切です。目指す分野を決め、一つの言語の基礎を身につけてから作品づくりに進むと、採用につなげやすくなります。

未経験からプログラマーになるには、どのくらいの期間がかかりますか?

使える時間や目指す水準によって大きく異なります。働きながら学ぶ場合と、離職して学ぶ場合でも期間は変わります。期間を気にしすぎるより、毎週どれだけ学ぶかの計画を立て、小さな作品を完成させることを目標にすると、着実に進められます。

文系の未経験でもプログラマーになれますか?

なれます。プログラミングで使うのは、数学の難しい知識よりも、物事を順番に整理して考える力です。文系出身のプログラマーも多くいます。文章を読み解く力や伝える力は、設計書を読んだり、チームで仕事を進めたりする場面で活かせます。

30代未経験でもプログラマーになれますか?

可能性はあります。20代に比べると未経験の求人は少なくなる傾向がありますが、前職の経験を評価する企業もあります。経験を活かせる分野を選び、学んだ内容と作品に加えて、これまでの仕事で身につけた力を整理して伝えることが大切です。

独学とスクール、どちらがおすすめですか?

状況によって異なります。費用を抑えたい方や、自分で調べながら進めるのが得意な方は独学、一人では続けにくい方や作品について意見がほしい方はスクールが向いています。独学を基本にしつつ、つまずいたところだけ質問できるサービスを使う方法もあります。

AIの普及で、未経験からプログラマーを目指す意味はなくなりますか?

なくなるとは考えにくいです。AIがプログラムの作成を手伝う場面は増えていますが、何を作るかを考え、作られたプログラムが正しいか判断するのは人の役割です。基礎を身につけておくことで、AIを上手に使いこなせるプログラマーを目指せます。

未経験からプログラマーを目指す方に向けて、はじめの一歩の進め方や、未経験からの転職事例をLINEでお届けしています。転職を決めていない方も、情報を受け取る手段としてお使いください。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。