労働条件通知書はいつもらえる?内定から入社までの時期と催促の方法を解説

労働条件通知書はいつもらえる?内定から入社までの時期と催促の方法を解説

「内定をもらったのに、まだ労働条件通知書が届かない」「入社日までに受け取れるのだろうか」と不安になり、「労働条件通知書 いつ もらえる」と検索した方も多いのではないでしょうか。

労働条件通知書は、労働契約を結ぶときに受け取るのが基本とされ、転職では内定の連絡から入社日までの間に届くのが一般的です。 ただし、内定を承諾する前に条件を確認したい場合は、届くのを待つだけでなく、自分から送付を依頼することが大切です。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、労働条件通知書を受け取る時期のパターンや内定から入社までの確認手順、届かないときの催促の方法を解説します。

結論:労働条件通知書はいつもらえる?

労働条件通知書は、法律上、労働契約を結ぶときに明示することが会社に義務づけられているとされます。転職の場合、内定の段階で労働契約が成立していると考えられるケースが多いため、内定通知と同時か、遅くとも入社前に受け取れるのが望ましいとされます。

・受け取る時期の基本:労働契約を結ぶとき(転職では内定後〜入社前)
・実務で多いのは「内定通知と同時」または「内定承諾後〜入社前」
・入社日当日に渡される企業もある
・承諾前に確認したい場合は、自分から書面の送付を依頼してよい
・届かない場合は、記録が残る方法で採用担当者に確認する

なお、私たちはキャリアの専門家であり、法律の専門家ではありません。本記事の法令に関する説明は一般的な内容です。個別の判断が必要な場合は、労働基準監督署や弁護士、社会保険労務士などの専門窓口にご相談ください。

そもそも労働条件通知書とは

労働条件通知書とは、会社が働く人に対して、給与や勤務時間、勤務地などの労働条件を書面で知らせるための書類です。入社後に「聞いていた条件と違う」というトラブルを防ぐ役割があります。

会社から一方的に交付する書面のため、働く人の署名や押印は必要ありません。雇用契約書と1枚にまとめた「労働条件通知書兼雇用契約書」として渡されることもあります。また、働く人が希望した場合は、メールなどの電子データで受け取ることもできるとされています。

労働条件通知書を受け取るタイミング4パターン

実際に労働条件通知書を受け取る時期は、企業によって異なります。転職でよく見られるのは、次の4つのパターンです。

パターン受け取る時期承諾前に確認できるか
1. 内定通知と同時内定の連絡と一緒に届くできる
2. 条件面談で提示内定後の面談で説明・受け取りできる
3. 内定承諾後〜入社前入社手続きの書類と一緒に届く別途、条件の提示が必要
4. 入社日当日入社日の手続きで受け取る別途、条件の提示が必要

パターン1:内定通知と同時に受け取る

メリット: 内定を承諾する前に、すべての条件を落ち着いて確認できます。
注意点: 承諾の回答期限が設けられていることが多いため、届いたらすぐに内容を確認しましょう。

パターン2:条件面談で提示される

メリット: 年収や働き方について、その場で質問しながら確認できます。
注意点: 口頭の説明だけで終わらないよう、書面やメールでも条件を受け取っておくことが大切です。

パターン3:内定承諾後に入社書類と一緒に届く

メリット: 入社に必要な手続きと合わせて、条件を一度に確認できます。
注意点: 承諾前に条件の書面がない場合は、承諾前に別途送付を依頼しておくと安心です。

パターン4:入社日当日に渡される

メリット: 特にありません。手続き上の都合でこの形をとる企業もあります。
注意点: 前職を退職した後に条件の違いに気づいても、対応の選択肢が限られます。入社前の受け取りを依頼しましょう。

内定から入社までの流れと確認の5ステップ

労働条件通知書をきちんと受け取り、納得して入社するためには、次の順番で進めるのがおすすめです。

ステップ1:内定時に「条件の書面をいつもらえるか」を確認する

内定の連絡を受けたら、条件を書面でいつ受け取れるかを確認します。承諾の回答期限より前に受け取れるかどうかが、最も重要なポイントです。

ステップ2:書面を受け取り、手元に保管する

郵送でも電子データでも、受け取った書面はそのまま保管します。電子データの場合は、印刷するか、すぐに見られる場所に保存しておきましょう。

ステップ3:求人票や面接メモと照らし合わせる

年収の内訳、勤務地、業務内容、残業の扱いなどを、求人票や面接で聞いた内容と見比べます。食い違いがあれば、項目ごとに書き出しておきます。

ステップ4:疑問点は記録が残る方法で問い合わせる

気になる点があれば、メールなど記録が残る方法で採用担当者に確認します。電話で聞いた場合も、後から内容をメールで送ってもらうと安心です。

ステップ5:納得してから承諾・署名する

疑問がすべて解消してから、内定承諾や雇用契約書への署名を行います。承諾後は、退職手続きや入社準備を計画的に進めましょう。

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新卒・中途・契約更新・派遣で異なる受け取り時期

労働条件通知書を受け取る時期は、雇用の形や状況によっても異なります。主なケースを整理しました。

ケース受け取る時期の目安注意したいこと
中途採用(転職)内定後〜入社前承諾前の受け取りを依頼する
新卒採用内定後〜入社前(入社直前が多い)入社前研修の条件も確認する
有期契約の更新契約を更新するたび更新の上限や基準を確認する
派遣派遣元との契約時派遣元から示される条件を確認する

有期契約の場合は、契約を更新するたびに労働条件の明示が必要とされます。2024年4月からは、更新の上限や、無期契約への転換に関する事項も明示の対象になったとされています。

労働条件通知書がもらえない・遅いときの対処法

労働条件通知書がなかなか届かない場合でも、慌てる必要はありません。単に手続きが遅れているだけのことも多いため、まずは丁寧に確認してみましょう。

相談の現場では、「内定承諾の回答期限が迫っているのに、条件の書面が届かない」という声をよく聞きます。こうした場合は、承諾の前に書面を確認したい旨を、早めに採用担当者へ伝えることをおすすめします。

問い合わせの際は、次のような文面が使えます。

件名:労働条件に関する書面のご送付について(氏名)
本文:○○株式会社 採用ご担当 ○○様
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。内定承諾のご回答にあたり、労働条件を正確に理解したうえで判断したいと考えております。お手数ですが、労働条件通知書、または条件を記載した書面をお送りいただくことは可能でしょうか。ご多忙のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

依頼しても書面が交付されない場合や、説明と内容が大きく異なる場合は、次の専門窓口に相談することができます。

・労働基準監督署
・総合労働相談コーナー(各都道府県の労働局など)
・弁護士・社会保険労務士

私たちはキャリアの専門家であり、法律の専門家ではありません。違法性の判断や会社との交渉が必要な場合は、必ず専門窓口にご相談ください。

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受け取ったら確認したい項目

労働条件通知書を受け取ったら、特に次の項目を確認しましょう。エンジニアの転職では、求人票の表現と書面の記載が食い違いやすい項目があります。

項目確認ポイント
賃金基本給と手当の内訳、固定残業代の時間数と金額
就業場所入社直後の勤務地と、客先常駐や転勤などの変更の範囲
業務内容入社直後の業務と、将来の変更の範囲
労働時間始業・終業時刻、残業の有無、裁量労働制などの適用
休日・休暇年間休日、有給休暇、リモート勤務の可否
契約期間期間の定めの有無、試用期間の長さと条件

私たちのもとにも、「入社日に初めて書面を受け取り、試用期間中の給与が説明と違っていた」という相談が寄せられることがあります。また、SES(客先に常駐して技術を提供する働き方)を中心とする企業では、就業場所の記載が「会社の指定する場所」となっていることもあるため、面接で聞いた内容と合っているかを確認しましょう。

注意点・よくある失敗

労働条件通知書の受け取りでは、次のような失敗がよく見られます。事前に知っておくことで防げるものばかりです。

・書面を確認する前に内定を承諾する: 承諾後に条件の違いに気づいても、交渉しにくくなります
・書面が届く前に退職届を出す: 条件が合わなかった場合に、引き返すことが難しくなります
・口頭の説明だけで納得してしまう: 言った・言わないのトラブルを防ぐため、書面で受け取りましょう
・受け取った書面を保管していない: 入社後に条件を確認したいとき、手元にないと困ります
・疑問を遠慮して聞かない: 確認は正当な行為であり、遠慮する必要はありません

条件を書面で確認しておくことには、入社後に役立つ面もあります。入社後に「思っていたのと違う」と感じたとき、それが仕事内容そのものの問題なのか、確認しきれなかった労働条件や環境の問題なのかを切り分けやすくなるのです。

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今の悩みの相談だけでもかまいません。市場価値を客観的に評価したうえで、条件面も含めて納得のいく選択肢を一緒に考えます。
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まとめ

・労働条件通知書は、労働契約を結ぶときに受け取るのが基本とされる
・転職では、内定通知と同時か、内定承諾後〜入社前に受け取るのが一般的
・内定承諾の前に条件を確認したい場合は、自分から書面の送付を依頼してよい
・届かないときは、記録が残る方法で丁寧に問い合わせる
・書面を確認してから承諾・退職手続きを進め、法的な判断は専門窓口に相談する

よくある質問

労働条件通知書は内定承諾の前にもらえますか?

企業によって異なりますが、依頼すれば承諾前に送ってもらえることが多い傾向があります。条件を確認してから判断したいという姿勢は、慎重に考えている表れとして受け止められやすいため、遠慮せずに依頼してみましょう。

入社日に労働条件通知書を渡されるのは問題ありませんか?

法律上は、労働契約を結ぶときに明示することが求められるとされています。入社日当日の交付が問題になるかは状況によって異なるため、気になる場合は専門窓口に相談しましょう。トラブルを避けるには、入社前の受け取りを依頼するのが安心です。

労働条件通知書を催促しても失礼になりませんか?

失礼にはあたりません。「条件を正確に理解したうえで判断したい」と丁寧に伝えれば、多くの場合は好意的に受け止められます。電話よりも、記録が残るメールで依頼すると、行き違いを防げます。

労働条件通知書はメールで受け取っても大丈夫ですか?

働く人が希望した場合は、メールなどの電子データで受け取ることもできるとされています。受け取った後は、印刷するか、いつでも確認できる場所に保存しておきましょう。内容に疑問があれば、早めに問い合わせることが大切です。

契約更新のときも労働条件通知書はもらえますか?

有期契約を更新する場合は、更新のたびに労働条件の明示が必要とされています。更新の上限や基準、無期契約への転換に関する事項なども確認しておきましょう。不明な点は、担当部署や専門窓口に相談することをおすすめします。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

人材紹介事業部 事業統括責任者 堀 凌也

関西学院大学卒業後、新卒で当社入社。入社直後よりリクルーティングアドバイザーとしてトップクラスの成績を収め、組織内最年少で拠点責任者に抜擢。
現在は求職者への価値提供と企業の採用課題解決を両立する事業統括責任者として、組織の急成長と人材育成を牽引。