選考辞退は電話で伝えるべき?伝え方・例文・メールとの使い分けを解説

選考辞退は電話で伝えるべき?伝え方・例文・メールとの使い分けを解説

「選考を辞退したいけれど、電話でどう伝えればいい?」「気まずくて、なかなか電話をかけられない」と悩み、選考辞退の伝え方を調べている方も多いのではないでしょうか。

選考辞退は、面接日が近い場合や内定後なら電話で、それ以外ならメールで伝えても問題ありません。電話では「お礼→辞退の意思→簡潔な理由→お詫び」の順に、1〜2分で伝えるのが基本です。 決まった型を押さえておけば、緊張していても落ち着いて伝えられます。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、電話で選考辞退を伝える手順や状況別の例文、気をつけたいポイントを解説します。

選考辞退は電話で伝えるべき?メールとの使い分け

結論から言うと、選考辞退は必ず電話で伝えなければいけないわけではありません。急ぎで確実に届ける必要があるときは電話、時間に余裕があるときはメールと、状況で使い分けるのが基本です。

選考の状況おすすめの連絡手段理由
書類選考中メール急ぎではなく、記録も残せるため
面接日まで数日以上あるメール(返信がなければ電話)担当者が都合のよいときに確認できるため
面接の前日・当日電話メールでは確認が間に合わない可能性があるため
最終面接後〜内定通知前電話+メール企業が入社に向けた準備を始めている可能性があるため
内定後・内定承諾後電話+メール影響が大きく、直接お詫びするのが望ましいため

※「数日以上」はあくまで目安です。企業から連絡手段の指定がある場合は、それに従ってください。

電話で伝えた場合も、あとからメールを送っておくと記録が残り、伝え漏れを防げます。

相談の現場では、「電話が怖くて連絡を後回しにしていたら、面接当日になってしまった」という声を聞くことがあります。連絡が遅れるほど伝えにくくなり、企業側の負担も大きくなります。辞退を決めたら、手段で迷うより先に、できるだけ早く連絡することを優先しましょう。

選考辞退の電話をかける前に準備すること

電話をかける前に、辞退の意思を最終的に固めておくことが何より大切です。 一度伝えた辞退を取り消すのは難しく、迷ったまま電話をすると、引き止められたときに曖昧な返事をしてしまいがちです。

そのうえで、次の準備をしておきましょう。

・応募職種、面接日時、担当者の氏名と部署を手元に用意する
・伝える内容(お礼・辞退の意思・理由・お詫び)を短くメモしておく
・周囲の音が入らない、電波の安定した場所を確保する
・企業の営業時間内にかける(始業直後・昼休み・終業間際は避ける)

かける時間帯は、一般的に午前10〜12時か午後2〜5時ごろが目安とされます。会議や来客が重なりやすい月曜の朝などは、可能であれば避けると担当者につながりやすくなります。

選考辞退を電話で伝える5つのステップ

電話は、次の5つの流れで進めるとスムーズです。全体で1〜2分を目安に、要点を簡潔に伝えましょう。

1. 名乗ってから担当者につないでもらう

最初に電話に出るのは、受付や別の社員であることが多いです。氏名と用件を伝え、採用担当者につないでもらいます。

「お世話になっております。○月○日に(職種名)の面接をお約束しております、○○と申します。採用ご担当の○○様はいらっしゃいますでしょうか。」

この段階では、辞退の用件を詳しく話す必要はありません。

2. 話す時間をもらえるか確認する

担当者につながったら、改めて名乗り、今話してよいかを確認します。

「お忙しいところ恐れ入ります。選考の件でご連絡いたしました。今、少々お時間をいただいてもよろしいでしょうか。」

都合が悪いと言われた場合は、かけ直してよい時間を確認しましょう。

3. 選考へのお礼と辞退の意思を伝える

まずは、選考の機会をもらったことへのお礼を伝えます。そのあとで、辞退の意思をはっきりと伝えます。

「このたびは選考の機会をいただき、誠にありがとうございます。大変申し訳ございませんが、検討の結果、選考を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。」

「辞退しようかと考えておりまして」のような言い方は、相談と受け取られることがあります。意思が決まっていることが伝わる言い方を選びましょう。

4. 理由を簡潔に伝える

辞退理由を詳しく話す義務はありません。ただし、聞かれた場合に備えて、一言で答えられるようにしておくと安心です。

「他社からの内定をいただき、検討した結果、そちらへの入社を決めました。」

具体的な言い方は、後述の「辞退理由の伝え方」を参考にしてください。

5. お詫びとお礼で締め、相手が切ってから電話を切る

最後に、時間を割いてもらったことへのお詫びとお礼を伝えます。

「貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、申し訳ございません。最後までご丁寧に対応いただき、ありがとうございました。失礼いたします。」

電話は、相手が切ったのを確認してから静かに切るのがマナーです。

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【状況別】選考辞退を電話で伝える例文

ここでは、よくある状況ごとに例文を紹介します。基本の流れは同じで、状況に合わせてお詫びの言葉を調整します。

書類選考中・面接日まで余裕がある場合

あなた:「○○職に応募しております、○○と申します。大変恐縮ですが、一身上の都合により、選考を辞退させていただきたくご連絡いたしました。ご検討いただいている中、申し訳ございません。」

面接の前日・当日の場合

面接直前の辞退は、企業が面接官の予定を確保している可能性が高いため、お詫びの言葉を丁寧に添えます。

あなた:「本日○時から面接のお時間をいただいております、○○と申します。直前のご連絡となり大変申し訳ございませんが、選考を辞退させていただきたく、お電話いたしました。お時間をご調整いただいたにもかかわらず、ご迷惑をおかけし申し訳ございません。」

最終面接後・内定後(承諾前)の場合

内定後の辞退は、企業にとって影響が大きいため、まず内定へのお礼を伝えます。

あなた:「先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変ありがたいお話でしたが、慎重に検討した結果、辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。高く評価していただいたにもかかわらず、申し訳ございません。」

内定承諾後の場合

内定承諾後の辞退も、一般的には可能であるとされます。ただし、企業はすでに受け入れの準備を進めているため、できるだけ早く、誠意をもって伝えることが大切です。

あなた:「一度内定をお受けしておきながら大変申し訳ございませんが、熟慮を重ねた結果、入社を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。ご迷惑をおかけしますことを、心よりお詫び申し上げます。」

私たちはキャリアの専門家であり、法律の専門家ではありません。損害賠償などを求められた場合や判断に迷う場合は、労働基準監督署や弁護士などの専門窓口に相談してください。

辞退理由の伝え方|正直に言うべき?

辞退理由は、事実と異なる理由を作らず、角が立たない表現に言い換えて伝えるのが基本です。 企業への不満を細かく伝える必要はありません。

本当の理由電話での伝え方の例
他社から内定が出た他社から内定をいただき、検討の結果、そちらへの入社を決めました
年収・勤務条件が合わない条件面を含めて総合的に検討した結果、辞退させていただくことにしました
仕事内容が想定と違ったお話を伺う中で、自分が目指す業務の方向性とは異なると考えました
現職に残ることにした現職と改めて話し合い、残ることを決めました
家庭や個人の事情一身上の都合により、辞退させていただきたく存じます

理由を深く聞かれた場合も、「総合的に判断した結果です」と丁寧に伝えれば十分です。企業によっては、「条件面なら調整できるかもしれません」と引き止められることもあります。気持ちが変わらないのであれば、「ありがたいお話ですが、意思は変わりません」と、はっきり伝えましょう。

担当者が不在・留守番電話のときの対応

担当者が不在の場合は、戻る時間を確認し、改めてかけ直すのが基本です。

「承知いたしました。何時ごろお戻りになりますでしょうか。改めてこちらからご連絡いたします。」

面接当日などで急ぐ場合は、電話に出た方に「選考辞退の件でご連絡した」と用件だけ伝言を依頼し、あわせてメールを送ります。

留守番電話につながった場合は、次のように用件を簡潔に残しましょう。

「○月○日に面接のお約束をしております、○○です。選考辞退のご連絡でお電話いたしました。詳細はメールでもお送りいたします。失礼いたします。」

留守番電話だけでは伝わったか確認できません。そのため、必ずメールでも同じ内容を送っておきましょう。

電話で選考辞退を伝えるときの注意点

電話での辞退は、次のポイントを押さえておけば、大きく印象を損なうことはありません。

・連絡せずに面接を欠席する「無断辞退」は避ける
・辞退を決めたら、できるだけ早く連絡する
・引き止めに対して「考えます」などの曖昧な返事をしない
・企業や面接官への不満を感情的に伝えない
・他社の社名や条件を詳しく話しすぎない
・夜間や休日に担当者の携帯電話へかけない(指定がある場合を除く)

特にエンジニアの業界は、技術領域や地域によっては人のつながりが意外と狭い世界です。 将来、取引先や再応募先として同じ企業と関わる可能性もあります。最後まで丁寧に対応しておくことが、自分のキャリアを守ることにもつながります。

転職エージェント経由で応募している場合

転職エージェント経由で応募している場合は、企業に直接電話せず、担当のキャリアアドバイザーに辞退を伝えるのが基本です。 企業との日程調整や連絡は、エージェントが代わりに行います。

私たちのもとにも「直接言いにくいので、正直な理由を伝えてもよいですか」という相談がよく寄せられます。エージェントには、企業へ伝える表現とは別に、本音の理由を伝えてかまいません。「残業が多そうだった」「担当工程が想定より狭かった」といった理由がわかると、次の求人提案の精度を上げられるためです。

また、辞退するか迷っている段階で相談してもらえれば、企業に条件を確認したり、判断材料をそろえたりすることもできます。

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選考辞退が続くときに見直したいこと

選考辞退そのものは珍しいことではありません。ただ、辞退が何社も続いている場合は、一度立ち止まって原因を見直すことをおすすめします。

その際は、辞退の理由が「応募した企業の条件や環境」にあるのか、「自分の転職の軸のずれ」にあるのかを切り分けることが大切です。 企業側の問題なら、労働条件を事前に確認しやすい応募先を選ぶことで改善できます。一方で、軸があいまいなまま応募していることが原因なら、応募の前に条件の優先順位を整理する必要があります。

応募前に、次の項目を確認しておくと、選考途中のミスマッチを減らせます。

□ 担当する工程・業務範囲(例:上流工程か、運用中心か)
□ 勤務形態(自社勤務・客先常駐・在宅勤務の有無)
□ 平均残業時間と繁忙期の働き方
□ 想定年収の幅と評価の仕組み
□ 転職で「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」

IT・機電エンジニアの転職では、求人票だけでは働き方の実態が見えにくいこともあります。私たちは、労働条件や労働環境を独自に審査した求人のみを紹介しており、応募前の段階で確認しておきたい点の整理もお手伝いしています。

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選考辞退が続いてしまう方も、これまでの経験と希望を一緒に整理すれば、応募先を絞り込みやすくなります。今の悩みの相談だけでもかまいません。初回面談は電話などで約20分です。
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まとめ

・選考辞退は、面接直前や内定後は電話、それ以外はメールでも問題ない
・電話は「お礼→辞退の意思→簡潔な理由→お詫び」の順に、1〜2分で伝える
・辞退理由は事実を変えずに、角の立たない表現に言い換える
・不在や留守番電話のときは、電話とあわせてメールでも連絡する
・辞退が続く場合は、原因が企業側の環境か、自分の転職軸のずれかを切り分ける

よくある質問

選考辞退はメールだけで伝えても失礼になりませんか?

書類選考中や面接日まで余裕がある場合は、メールだけでも失礼にはあたりません。ただし、面接の前日・当日や内定後は、メールの確認が遅れる可能性があります。この場合は電話で直接伝え、記録としてメールも送っておくと安心です。

選考辞退の電話は何時ごろにかければよいですか?

企業の営業時間内で、午前10〜12時か午後2〜5時ごろが目安とされます。始業直後や昼休み、終業間際は担当者が忙しいことが多いため避けましょう。面接当日の辞退は、時間帯よりも早く連絡することを優先してください。

辞退理由を詳しく聞かれたら、答える必要はありますか?

詳しく答える義務はありません。「総合的に検討した結果です」「一身上の都合です」と伝えれば十分です。他社内定が理由であれば、そのまま伝えても問題ありません。ただし、企業への不満を細かく話すことは避けましょう。

面接当日に選考を辞退しても大丈夫ですか?

望ましくはありませんが、連絡さえすれば辞退は可能です。気づいた時点ですぐに電話し、直前の連絡になったことを丁寧にお詫びしましょう。最も避けるべきなのは、連絡せずに欠席することです。担当者につながらない場合は、伝言とメールを併用してください。

一度選考を辞退した企業に、再応募できますか?

応募を受け付けるかどうかは企業によって異なりますが、再応募できるケースもあります。その際、前回の辞退時の対応が印象に残っていることもあります。将来の可能性を残すためにも、辞退するときは丁寧に連絡しておくことが大切です。

内定承諾後でも辞退できますか?

一般的には、内定承諾後の辞退も可能であるとされます。ただし、企業は受け入れ準備を進めているため、決めた時点ですぐに電話でお詫びしましょう。トラブルが起きた場合は、労働基準監督署や弁護士などの専門窓口に相談してください。

辞退を伝えたあとも、次の応募先選びは続きます。今すぐ転職を決めていない方も、求人選びや転職活動の進め方に役立つ情報をLINEで受け取れます。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

人材紹介事業部 事業統括責任者 堀 凌也

関西学院大学卒業後、新卒で当社入社。入社直後よりリクルーティングアドバイザーとしてトップクラスの成績を収め、組織内最年少で拠点責任者に抜擢。
現在は求職者への価値提供と企業の採用課題解決を両立する事業統括責任者として、組織の急成長と人材育成を牽引。