SolidWorksとCATIAの違いとは?機能・業界・転職への影響を比較

SolidWorksとCATIAの違いとは?機能・業界・転職への影響を比較

「SolidWorksとCATIAは何が違うの?」「機械設計の仕事を目指すなら、どちらを覚えればいいのだろう」と迷い、違いを調べている方も多いのではないでしょうか。

SolidWorks(ソリッドワークス)とCATIA(キャティア)の最大の違いは、使われる場面です。SolidWorksは装置や部品の設計で幅広く使われる中価格帯の3次元CAD、CATIAは自動車や航空機など大規模で複雑な製品の設計で使われる上位の3次元CADです。 どちらを学ぶべきかは、目指す業界や製品によって変わります。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、SolidWorksとCATIAの違いを5つの観点で比較し、どちらを学ぶべきかや転職への影響を解説します。

結論:違いを一言で

SolidWorksとCATIAの違いを一言でまとめると、「幅広い機械設計で使いやすいSolidWorks」と「大規模で複雑な製品の設計に強いCATIA」です。

要点は、次のとおりです。

・どちらも同じ開発元が提供している3次元CADである
・SolidWorksは、産業機械や装置、部品の設計などで幅広く使われる
・CATIAは、自動車や航空機など、大規模で複雑な製品の設計で使われることが多い
・SolidWorksは比較的操作を覚えやすく、CATIAは習得に時間がかかる傾向がある
・どちらを学ぶべきかは、目指す業界と製品で決めるのがよい

SolidWorksとCATIAの違い【比較表】

SolidWorksとCATIAの違いを、主な観点ごとに整理しました。

観点SolidWorksCATIA
開発元ダッソー・システムズダッソー・システムズ
位置づけ中価格帯の3次元CAD上位の3次元CAD
主な利用業界産業機械、装置、部品、治具など自動車、航空機、大型の機械など
得意な設計部品や装置の設計、板金部品の設計複雑な曲面、大規模な組立の設計
導入費用の傾向比較的導入しやすい高額になりやすい
習得のしやすさ比較的覚えやすい機能が多く、習得に時間がかかる

なお、導入費用やライセンスの形態は、契約内容や時期によって異なります。具体的な金額は、各販売店や公式の情報を確認してください。

①開発元・位置づけの違い

SolidWorksとCATIAは、どちらもフランスのダッソー・システムズが提供している3次元CADです。同じ開発元でも、想定している利用者の規模や用途が異なります。

SolidWorksは、中小規模の企業から大企業まで幅広く使われる中価格帯の製品です。一方で、CATIAは、大規模な製品開発を行う企業向けの上位製品として位置づけられています。

②主な利用業界の違い

使われている業界の傾向にも違いがあります。SolidWorksは産業機械や装置、CATIAは自動車や航空機の分野で使われることが多い傾向があります。

・SolidWorks:産業機械、生産設備、半導体製造装置、医療機器、治具(作業を補助する道具)など
・CATIA:自動車、航空機、船舶、大型の機械など

特に、自動車業界では、完成車メーカーと部品メーカーの間で設計データをやり取りするため、取引先に合わせてCATIAを使う企業もあります。

③機能・得意分野の違い

機能の面では、CATIAは複雑な曲面や大規模な組立の設計に強く、SolidWorksは部品や装置の設計を効率よく進めることに強みがあります。

・SolidWorksの得意分野:部品の形状作成、装置の組立、板金部品の設計、図面の作成
・CATIAの得意分野:車体などの複雑な曲面の設計、数千点を超えるような大規模な組立の管理

CATIAは、製品の企画から設計、生産までの情報を一元管理する仕組みと組み合わせて使われることも多く、大規模な開発体制に向いています。

④操作の習得しやすさの違い

操作の覚えやすさでは、SolidWorksのほうが比較的習得しやすいとされています。画面の構成がわかりやすく、基本的な操作を短期間で覚えやすいのが特徴です。

一方で、CATIAは機能が非常に多く、使いこなすまでに時間がかかる傾向があります。ただし、3次元CADの基本的な考え方は共通しているため、どちらかを使えるようになれば、もう一方の習得もしやすくなります。

⑤キャリア・求人への影響の違い

どちらのCADを使えるかによって、狙いやすい求人の傾向が変わります。

経験狙いやすい求人の傾向
SolidWorksの経験がある産業機械、装置メーカー、治具や設備の設計
CATIAの経験がある自動車・部品メーカー、航空機関連の設計
両方の経験がある業界をまたいだ転職や、設計の上流工程

※上表は、私たちが転職支援を行う中で感じている傾向です。企業によって使うCADは異なります。

私たちが日々求人を扱う中でも、「自動車関連の設計職ではCATIAの経験を求める求人がある」「装置メーカーではSolidWorksを使う企業が多い」という傾向を感じています。ただし、採用で重視されるのは、CADの種類より、どんな製品をどの工程で設計してきたかという経験です。

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どっちがいい?向いている人

どちらが良いかは、目指す業界と、設計したい製品で決めるのがおすすめです。

SolidWorksが向いている人は、次のような方です。

・産業機械や生産設備、装置の設計に関わりたい
・幅広い業界で使えるスキルを身につけたい
・まずは3次元CADの操作を短期間で覚えたい

CATIAが向いている人は、次のような方です。

・自動車や航空機など、大規模な製品の設計に関わりたい
・複雑な曲面の設計に挑戦したい
・大手メーカーの開発体制の中で専門性を高めたい

※これは傾向を示したものです。向き不向きを決めつける必要はありません。

どちらのCADを選ぶか迷ったときは、目指す業界の求人でどのCADが使われているかを確認するのも一つの方法です。職種研究やスキル選びに役立つ情報を、LINEで配信しています。まずは情報だけ受け取りたい方も、気軽にご利用ください。

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未経験はどちらから学ぶべき?

未経験の方は、操作を覚えやすく、使われている業界の幅も広いSolidWorksから学ぶのがおすすめです。3次元CADの基本的な考え方を身につければ、将来CATIAなどほかのCADを使う場合にも応用できます。

ただし、自動車や航空機の業界を強く志望している場合は、CATIAの学習を検討する価値もあります。CATIAは個人で学ぶ環境を整えにくい場合があるため、研修制度のある企業に入社して学ぶ方法もあります。

なお、今の職場で使っているCADに不満がある場合は、伸び悩みの原因を切り分けることが大切です。スキルが伸びない原因が自分の学習不足にあるのか、3次元CADを使う機会のない環境にあるのかを見極めましょう。環境が原因であれば、同じ機械設計の領域で、学びたいCADを使う職場へ移ることも選択肢になります。

機電系の職種の年収や需要は、職種や業界によって異なります。なお、全職業の有効求人倍率は1.12倍です。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)

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まとめ

・SolidWorksとCATIAは、どちらもダッソー・システムズが提供する3次元CAD
・SolidWorksは産業機械や装置、CATIAは自動車や航空機の設計で使われることが多い
・SolidWorksは比較的覚えやすく、CATIAは機能が多く習得に時間がかかる傾向がある
・未経験の方は、使われる業界の幅が広いSolidWorksから学ぶのがおすすめ
・CADの種類より、どんな製品をどの工程で設計してきたかが評価されやすい

よくある質問

SolidWorksとCATIAは、両方使える必要がありますか?

両方使える必要はありません。まずは目指す業界で使われているCADを一つ身につけることが大切です。3次元CADの基本的な考え方は共通しているため、一つを使いこなせれば、もう一方の習得もしやすくなります。

SolidWorksとCATIAは、どちらが難しいですか?

一般的には、CATIAのほうが機能が多く、習得に時間がかかる傾向があります。SolidWorksは画面の構成がわかりやすく、基本操作を覚えやすいとされています。ただし、どちらも使いこなすには実務での経験を積むことが大切です。

SolidWorksの経験だけで、CATIAを使う求人に応募できますか?

応募できる場合があります。企業によっては、3次元CADの経験があれば、入社後にCATIAを習得することを前提に採用することもあります。応募の際は、どんな製品をどの工程で設計したかを具体的に伝えると、評価されやすくなります。

個人でSolidWorksやCATIAを学ぶことはできますか?

学生向けの製品や体験版が用意されている場合があります。ただし、提供状況や条件は時期によって異なるため、公式の情報を確認してください。個人で学ぶ環境を整えにくい場合は、スクールや研修制度のある企業を利用する方法もあります。

ほかの3次元CADを使っている場合、転職で不利になりますか?

不利になるとは限りません。採用では、CADの種類より、どんな製品をどの工程で設計してきたかが重視される傾向があります。ほかのCADで培った設計の考え方は、SolidWorksやCATIAを使う職場でも活かせます。

CADの選び方は、目指すキャリアを考えるきっかけにもなります。今すぐ転職を考えていない方も、職種研究やスキル選びに役立つ情報をLINEで受け取れます。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【機電部門統括責任者】キャリアアドバイザー 湯浅 空大

立命館大学卒業後、新卒で中堅アパレル企業へ入社。当社入社後は未経験圧倒的なスピードで実績を上げ、わずか2年半で機電部門統括責任者に就任。
圧倒的な求職者様目線を強みに、多くの機電エンジニアの転職成功。現在は、機電部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。