「プログラマーの求人はたくさんあるけれど、どれを選べばよいのか分からない」「未経験可の求人に応募しても大丈夫だろうか」と迷って検索した方も多いのではないでしょうか。
プログラマー求人は、職種名が同じでも、企業の働き方によって任される仕事や身につくスキルが大きく異なります。そのため、求人数や年収だけで選ばず、「どんな開発に、どの立場で関われるか」を確認して選ぶことが大切です。求人の種類と見るべきポイントを知っておくと、入社後のずれを減らせます。
この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、プログラマー求人の種類、探し方、言語や分野の選び方、求人票で確認すべきポイント、よくある失敗を解説します。
そもそもプログラマー求人とは
プログラマー求人とは、設計書をもとにプログラムを作り、動作を確かめる仕事の求人です。実際には、プログラムを作るだけでなく、テストや不具合の修正、簡単な設計を担当する求人も多くあります。
プログラマー求人の需要は高い状態が続いています。情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.43倍で、全職業の1.12倍を上回っています。
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)
一方で、求人が多いからこそ、内容の違いを見極めることが大切です。同じ「プログラマー」でも、自社のサービスを作る仕事もあれば、取引先に常駐して作業する仕事もあります。
プログラマー求人の4つの種類
プログラマー求人は、企業の働き方によって大きく4つに分けられます。それぞれの特徴を理解して、自分に合う求人を選びましょう。
| 種類 | 主な仕事 | 特徴 |
| 自社開発 | 自社のサービスや製品を開発する | 一つのサービスに長く関われる |
| 受託開発 | 取引先から依頼されたシステムを開発する | さまざまな業界のシステムに関われる |
| SES | 取引先に常駐し、開発や運用に関わる | 未経験から応募できる求人が比較的多い |
| 社内開発・社内SE | 自社で使う業務システムを作り、管理する | 社内の利用者と近い立場で働ける |
1. 自社開発の求人
メリット:自社のサービスや製品に長く関わり、改善を続けながら開発できます。企画の段階から意見を出せる職場もあります。
注意点:経験者を求める求人が多く、未経験からの応募は狭き門になりやすい傾向があります。応募が集まりやすいため、作ったプログラムなどの成果を示す準備が欠かせません。
2. 受託開発の求人
メリット:金融、製造、医療など、さまざまな業界のシステム開発に関われます。設計から納品まで、開発の流れを一通り経験できる場合もあります。
注意点:取引先の要望や納期に合わせて進めるため、忙しい時期が重なることがあります。
3. SESの求人
SES(システムエンジニアリングサービス:技術者が取引先の企業で働き、技術を提供する契約の形)の求人は、未経験から応募できるものが比較的多く見られます。
メリット:研修を用意している企業も多く、未経験からIT業界に入りやすいルートです。さまざまな現場を経験できる可能性もあります。
注意点:配属される現場によって、担当する仕事が大きく変わります。プログラムを書く仕事ではなく、テストや運用の監視が中心になることもあるため、どんな現場に配属されやすいかを確認しておくことが大切です。
4. 社内開発・社内SEの求人
メリット:自社で使う業務システムを作るため、使う人の声を直接聞きながら改善できます。納期の調整がしやすい職場もあります。
注意点:開発よりも、システムの管理や社内からの問い合わせ対応が中心になる求人もあります。開発に関われる割合を確認しておきましょう。
プログラマー求人を探す5ステップ
プログラマー求人を探す流れを、5つのステップに整理します。
- 目指す働き方を決める:自社開発、受託開発、SES、社内開発のどれを目指すか考える
- 希望条件の優先順位をつける:仕事内容、年収、勤務地、リモートワークなどに順位をつける
- スキルと成果を整理する:使える言語、作ったもの、学んだ内容を書き出す
- 求人を探して比べる:転職サイトや転職エージェントで求人を集め、内容を比べる
- 求人票と面接で確認する:仕事内容や配属先、開発の体制を確かめてから応募・入社を決める
希望条件の優先順位の記入表
求人を比べる前に、自分にとって大切な条件を整理しておきましょう。
| 条件 | 優先順位 | 具体的な希望 |
| 仕事内容 | (記入) | 例:プログラムを書く仕事を中心にしたい |
| 年収 | (記入) | 例:今の年収を下回らない |
| 勤務地・働き方 | (記入) | 例:週に数日はリモートワークをしたい |
| 使う言語・分野 | (記入) | 例:Webサービスの開発に関わりたい |
| 成長の機会 | (記入) | 例:研修や先輩の指導がある |
すべての条件を満たす求人は多くありません。優先順位を決めておくと、求人を比べるときに迷いにくくなります。
求人探しを始める段階は、何を基準に選べばよいか迷いやすいものです。未経験からの転職事例や、はじめの一歩の進め方をLINEでお届けしています。気になったときに読むだけでも大丈夫です。
言語・分野の選び方
プログラマー求人は、使う言語や開発する分野によっても仕事の内容が変わります。興味のある分野と、求人の多さの両方から考えましょう。
・Webサービスの開発:PHP、Ruby、JavaScriptなどがよく使われる
・企業の業務システムの開発:Javaなどが多く使われる
・データ分析・人工知能の開発:Pythonがよく使われる
・機器に組み込むソフトウェアの開発:C言語などが使われる
未経験の方は、学びやすさと求人の多さから、Webサービスや業務システムの分野で使われる言語から始める人が多い傾向があります。機器を動かすソフトウェアに興味がある方は、組込み開発の求人も選択肢になります。私たちはIT・機電の両方の領域を扱っているため、組込み開発の求人の相談も受けています。
プログラマー求人の探し方
プログラマー求人の探し方には、主に4つの方法があります。一つに絞らず、組み合わせて使うのがおすすめです。
・転職サイト:多くの求人を自分で検索して比べられる
・転職エージェント:求人の紹介に加え、求人票に書かれていない情報を確認できる
・企業の採用ページ:志望する企業が決まっている場合に直接応募できる
・知人からの紹介:社内の実際の様子を聞いたうえで応募できる
選考の傾向として、経験者の採用では、これまでに作ったプログラムや担当した開発の内容が重視されます。未経験の採用では、学んでいる内容や作った作品に加えて、学び続ける姿勢が見られる傾向があります。
求められるスキルと資格
プログラマー求人で求められるスキルは、経験の有無によって異なります。
| 区分 | 未経験の求人で見られやすいこと | 経験者の求人で求められやすいこと |
| 言語の知識 | 一つの言語の基礎 | 実務で使った言語と期間 |
| 成果 | 自分で作った作品 | 担当した開発の内容と役割 |
| 開発の知識 | 基本的なITの知識 | 設計、テスト、チームでの開発の経験 |
| 姿勢 | 学び続ける意欲 | 課題を見つけて改善する力 |
資格は必須ではありませんが、未経験の方は基本情報技術者試験などで知識と意欲を示すことができます。プログラマーに役立つ資格は、プログラマーの資格の記事で詳しく解説しています。
出典:IPA「情報処理技術者試験」
経験・年代別に見る求人の選び方
求人の選び方は、今の経験や年代によって変わります。ここで紹介するのはあくまで傾向で、当てはまらなくても可能性がないわけではありません。
未経験の20代の場合
研修のある企業の求人を中心に探すのがおすすめです。SESの求人も選択肢になりますが、どんな現場に配属されやすいか、プログラムを書く仕事に関われるかを必ず確認しましょう。
未経験の30代の場合
これまでの仕事の経験を活かせる分野を選ぶと、選考で強みを伝えやすくなります。たとえば、製造業の経験がある方は製造業向けのシステム開発、営業の経験がある方は顧客と話す機会が多い受託開発などが考えられます。
経験1〜3年のプログラマーの場合
今の仕事で身につけた言語や開発の経験を整理し、次に身につけたいスキルが得られる求人を選びましょう。テストや運用が中心だった方は、開発に関われる割合が高い求人を探すことが大切です。
目指すメリット|年収と将来性
プログラマーは、経験を積むほど担当できる範囲が広がり、年収も上がりやすい仕事です。プログラマーに限った年収の統計はデータ集にないため、参考として関連するIT職種であるシステムエンジニアの数値を紹介します。プログラマーとは職務が異なり、年収の水準も別である点に注意してください。
| 指標 | 金額・数値(目安) |
| 参考:システムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収 | 約574万円 |
| 参考:システムエンジニア(基盤システム)の平均年収 | 約684万円 |
| 給与所得者全体の平均年収 | 約478万円 |
出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」「job tag/システムエンジニア(基盤システム)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく)
出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」
将来性の面では、IT人材は2030年に最大約79万人不足するとの試算があります。プログラマーとして経験を積み、システムエンジニアなど上流の工程に進む道もあります。
出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)
求人票で確認すべきポイント
プログラマー求人を選ぶときは、求人票の次の点を確認しましょう。
・□ 担当する工程(設計、プログラム作り、テスト、運用など)が書かれている
・□ 使う言語や開発の分野が分かる
・□ 働く場所(自社か取引先か)と、配属先が変わる可能性が分かる
・□ 研修の内容と期間が書かれている
・□ 開発のチームの人数や体制が分かる
・□ 月平均の残業時間や、リモートワークの可否が分かる
面接で使える質問の例
・「入社1年目の方は、どのような開発を担当されていますか?」
・「プログラムを書く仕事と、テストや運用の仕事は、どのくらいの割合ですか?」
・「配属先は、どのように決まりますか?」
・「経験を積んだ後は、どのような仕事に進む方が多いですか?」
求人票に書かれていない情報は、転職エージェントを通じて確認できる場合もあります。私たちは労働条件や労働環境を独自に審査した求人のみを紹介しており、リモートワークができる求人も扱っています。
自分に合うプログラマー求人を、一緒に探してみませんか
同じプログラマー求人でも、働き方や担当する仕事は企業によって大きく異なります。経験豊富なアドバイザーが、これまでのキャリアを丁寧にヒアリングし、市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。
注意点・よくある失敗
プログラマー求人を選ぶ際には、次のような失敗に注意しましょう。
・「未経験歓迎」「高年収」などの言葉だけで選び、仕事内容を確認しない
・働く場所や配属先が変わる可能性を確認せずに入社する
・求人の数が多い言語を選んだものの、興味が持てず学びが続かない
・一社だけに応募し、ほかの求人と比べないまま決めてしまう
相談の場では、「未経験可の求人で入社したら、プログラムを書く仕事ではなく、テストや運用の監視ばかりが続いている」という声をよく聞きます。
合わない理由は仕事内容か、職場の環境か
入社後に合わないと感じたときは、原因を切り分けて考えることが大切です。環境が理由なら同じプログラマーで体制の整った企業を、仕事内容そのものが理由なら別の職種や分野を選ぶ、というように取るべき行動が変わります。プログラムを書く仕事には興味があるのに機会がない場合は、自社開発や社内開発など、開発に関われる割合が高い求人に移ることで、悩みが解消されることがあります。私たちは、客先常駐から自社開発や社内SEへのキャリアチェンジの支援にも力を入れています。
プログラマーとしての次の一歩を、一人で悩まずに考えてみませんか
転職するかどうか決めていない段階でも、今の悩みの相談だけでもかまいません。まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。初回の面談はWebや電話で20分ほどです。
まとめ
・プログラマー求人は、自社開発、受託開発、SES、社内開発・社内SEの4つの種類に分けられる
・同じ職種名でも、担当する工程や働く場所によって、身につくスキルが大きく異なる
・求人を探す前に、希望条件の優先順位をつけておくと比べやすい
・求人票と面接で、担当する工程、配属先、開発の体制を確認する
・合わない理由が環境なら同じ職種で体制の整った企業を、仕事内容なら別の職種や分野を検討する
よくある質問
未経験でも応募できるプログラマー求人はありますか?
あります。研修を用意している企業の求人や、SESの求人などで、未経験から応募できるものが見られます。ただし、入社後に担当する仕事は求人によって異なるため、プログラムを書く仕事に関われるか、配属先はどう決まるかを確認してから応募しましょう。
プログラマー求人は自社開発とSES、どちらを選ぶべきですか?
目的によって異なります。一つのサービスに長く関わりたいなら自社開発、未経験からまず業界に入りたいならSESも選択肢になります。SESを選ぶ場合は、配属されやすい現場の仕事内容を確認し、経験を積んだ後のキャリアの道筋も考えておくと安心です。
プログラマー求人はリモートワークができるものもありますか?
あります。Webサービスの開発などでは、リモートワークを取り入れている企業も見られます。ただし、制度があっても実際には出社が中心の職場もあるため、面接で運用の実態を確認しましょう。未経験の場合は、最初は出社して指導を受ける形の職場もあります。
プログラマー求人に応募するとき、資格は必要ですか?
必須ではありません。経験者の採用では、資格よりも作ったプログラムや担当した開発の内容が重視されます。未経験の場合は、基本情報技術者試験などの資格が、知識と意欲を示す材料になります。資格と作品を組み合わせて伝えると効果的です。
30代未経験でもプログラマー求人に応募できますか?
応募できる求人はあります。20代に比べると選択肢は少なくなる傾向がありますが、これまでの仕事の経験を評価する企業もあります。前職の業界向けのシステム開発など、経験を活かせる分野を選ぶと、選考で強みを伝えやすくなります。
AIの普及でプログラマー求人は減りますか?
すぐに大きく減るとは考えにくいです。AIがプログラムの作成を手伝う場面は増えていますが、何を作るかを考え、作られたプログラムが正しいか判断するのは人の役割です。IT人材の不足も見込まれており、基礎を身につけて学び続ける人の需要は続くと考えられます。
プログラマー求人を探している方に向けて、未経験からの転職事例や、はじめの一歩の進め方をLINEで配信しています。転職を決めていない方も、気になったときに読んでいただけます。
この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部
主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。
この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢
近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。
