SIerランキング7選|大手企業の売上高・特徴を比較

SIerランキング7選|大手企業の売上高・特徴を比較

「SIerの大手企業はどこなのか」「転職するならどのSIerを選べばよいのか」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

SIerを比較するときは、売上高のランキングだけでなく、得意分野や担当できる工程、案件の特徴まで確認することが重要です。

企業規模が大きいからといって、すべてのエンジニアにとって最適な転職先とは限りません。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、大手SIerをランキング形式で紹介し、企業選びで確認したいポイントまで解説します。

SIerランキングを見る前に知っておきたいこと

SIerとは、企業や官公庁などから依頼を受け、システムの企画・設計・開発・導入・運用などを支援する企業です。

SIerランキングを見る際は、「何を基準に順位を付けているのか」を確認しましょう。

SIerには統一された公式ランキングがあるわけではありません。

比較できる指標には、

・売上高
・営業利益
・従業員数
・平均年収
・案件規模
・顧客企業
・得意業界

などがあります。

本記事では、大手SIerとして知られる企業について、主に2026年3月期など直近で確認できる連結売上高・売上収益を参考に比較します。

ただし、企業によって事業領域や会計上の区分が異なるため、単純な企業規模の優劣を示すものではありません。

大手SIerランキング7選

代表的な大手SIer・ITサービス企業を、公開されている売上規模を参考に比較すると次のようになります。

順位企業・グループ直近で確認できる売上規模特徴
1NTTデータグループ約5兆46億円国内外で大規模ITサービスを展開
2NEC約3兆5,827億円官公庁・社会インフラ・企業向けITに強み
3野村総合研究所約8,147億円コンサルティングとITソリューションを展開
4SCSK約7,803億円幅広い業界へITサービスを提供
5TIS約5,965億円金融・産業・決済など幅広い領域に強み
6BIPROGY約4,337億円金融・流通・公共など幅広い顧客を支援
7その他大手SIer【要確認:比較対象企業の最新売上高】メーカー系・ユーザー系など多数

※各社で事業範囲や開示方法が異なるため、売上高のみで企業価値や転職先としての優劣を判断することはできません。

NTTのグローバル・ソリューション事業では、2025年度の営業収益が5兆46億円と公表されています。主要事業会社としてNTTデータグループが挙げられています。
出典:NTT「グローバル・ソリューション事業」

NECの2026年3月期連結売上収益は約3兆5,827億円で、そのうちITサービスセグメントの外部顧客向け売上収益は約2兆5,089億円です。
出典:NEC「2026年3月期 決算資料」

野村総合研究所の2026年3月期売上収益は約8,147億円です。
出典:野村総合研究所「業績ハイライト」

SCSKの2026年3月期連結売上高は約7,803億円です。
出典:SCSK「会社概要」

TISの2026年3月期連結売上高は約5,965億円です。
出典:TIS「業績予想・2026年3月期実績」

BIPROGYの2026年3月期連結売上収益は約4,337億円です。
出典:BIPROGY「会社概要」

1位 NTTデータグループ

NTTデータグループは、国内だけでなく海外でもITサービスを展開する大規模な企業グループです。

公共、金融、法人など幅広い領域のシステムに関わっています。

大規模・社会基盤系のシステムへ関わりたい人にとって、代表的な選択肢の一つです。

案件によっては、

・官公庁
・金融
・製造
・流通
・通信

など、幅広い業界へ関われる可能性があります。

一方で、組織や案件規模が大きいため、配属される部署によって仕事内容は大きく異なります。

応募するときは会社名だけではなく、具体的な募集部署と仕事内容を確認しましょう。

出典:NTT「グローバル・ソリューション事業」

2位 NEC

NECは、ITサービスだけでなく社会インフラなど幅広い事業を展開しています。

2026年3月期のITサービスセグメントでは、外部顧客向け売上収益が約2兆5,089億円となっています。

官公庁や社会インフラ、大手企業向けのシステムへ関わる機会があることが特徴です。

一方で、NEC全体の売上収益にはITサービス以外の事業も含まれています。

そのため、SIerランキングとして比較する場合は、連結売上高だけで単純比較しないよう注意しましょう。

出典:NEC「2026年3月期 決算資料」

3位 野村総合研究所

野村総合研究所は、コンサルティングとITソリューションを組み合わせて提供している企業です。

2026年3月期の売上収益は約8,147億円となっています。

システム開発だけでなく、顧客の経営・業務課題に近い領域へ関わりたい人が確認しておきたい企業です。

ITエンジニアとして技術を深めるだけでなく、

・上流工程
・顧客提案
・プロジェクト管理
・ITコンサルティング

などへキャリアを広げたい場合にも候補になります。

出典:野村総合研究所「業績ハイライト」

4位 SCSK

SCSKは、さまざまな業界の企業へITサービスを提供しています。

2026年3月期の連結売上高は約7,803億円、連結従業員数は2万1,015人です。

特定業界だけに限定せず、幅広いITサービスを展開している大手SIerの一つです。

企業公式情報では、顧客数は約1万社とされています。

転職時には、担当する顧客業界やサービス、開発工程などを確認するとよいでしょう。

出典:SCSK「会社概要」

5位 TIS

TISは、金融・産業分野など幅広いITサービスを展開しています。

2026年3月期の連結売上高は約5,965億円です。

分野別では金融IT、産業IT、広域ITソリューションなど複数の事業を展開しています。

特に決済や金融、企業向けシステムなどに興味がある人は確認しておきたい企業です。

一方で、同じTISグループ内でも会社や事業によって仕事内容が異なります。

応募する求人単位で業務内容を確認しましょう。

出典:TIS「2026年3月期 決算説明資料」

6位 BIPROGY

BIPROGYは、クラウドやアウトソーシング、システム開発など幅広いサービスを提供しています。

2026年3月期の連結売上収益は約4,337億円です。企業公式情報では、連結エンジニア数は5,220人とされています。

金融・流通・公共など、多様な業界のシステムへ関わる選択肢があります。

業界知識とITスキルを組み合わせて専門性を作りたい人は、担当分野を確認してみるとよいでしょう。

出典:BIPROGY「会社概要」「5分でわかるBIPROGY」

SIerランキングは売上高だけで選ばない

大手SIerを探す際に売上高は企業規模を確認する一つの指標になります。しかし、転職先を選ぶならランキングだけで判断するのはおすすめできません。

重要なのは、その会社で自分がどのような仕事を経験できるかです。

例えば、同じ大手SIerでも、

・要件定義が中心
・開発を担当できる
・プロジェクト管理が中心
・クラウド案件が多い
・金融業界に強い
・公共案件に強い

など違いがあります。

「ランキング上位だから応募する」ではなく、自分が今後身につけたい経験と照らし合わせましょう。

企業ランキングだけではわからない担当工程や求人の違いまで確認すると、転職先を選びやすくなります。ITエンジニア向けのキャリア情報はLINEでも確認できます。

公式LINEを追加する

SIerの種類別に見る特徴

SIerは、成り立ちによっていくつかの種類に分類されます。

ランキングと合わせて種類も確認すると企業の特徴を理解しやすくなります。

種類特徴向いている人
メーカー系ITメーカーなどを母体とする大規模システムに関わりたい人
ユーザー系事業会社のIT部門から発展特定業界を深く理解したい人
独立系特定の親会社を持たない幅広い案件を経験したい人
外資系海外企業を母体とするグローバル案件に興味がある人
コンサル系上流から導入まで支援課題解決や提案に関わりたい人

ただし、一つの企業を明確に一種類へ分類できない場合もあります。

実際の事業内容を確認して判断しましょう。

転職先としてSIerを選ぶ7つのポイント

転職先としてSIerを比較するときは、ランキング以外にも確認したい項目があります。

1. 元請け案件の割合

どの立場でプロジェクトへ参加するかによって、担当しやすい工程が変わります。顧客と直接やり取りしたい場合は、元請け案件や一次請け案件について確認しましょう。

ただし、元請けだから必ず希望する仕事ができるとは限りません。

2. 担当できる工程

要件定義、設計、開発、テスト、運用など、どの工程を担当するのか確認しましょう。将来的に上流工程へ進みたい場合は、実際に社内でキャリアアップした事例があるかを見ることも重要です。

3. 得意な業界

金融、製造、流通、公共など、SIerごとに強い業界があります。

ITスキルに業界知識を掛け合わせると、自分の専門性を作りやすくなります。

現在の業界経験を活かして転職する方法もあります。

4. 使用する技術

企業規模だけでなく、どの技術を扱えるのか確認します。

例えば、

・クラウド
・人工知能
・データ分析
・業務システム
・ネットワーク
・セキュリティ

などです。

技術志向が強い人は、案件の決まり方についても確認しましょう。

5. 自社開発と客先業務の割合

勤務場所や開発体制も会社・案件によって異なります。

「SIerだから自社内で働ける」と決めつけず、求人票や面接で確認しましょう。

6. キャリアパス

SIerでは経験を積んだ後、

・プロジェクトマネージャー
・ITコンサルタント
・技術スペシャリスト
・アーキテクト

などへ進む選択肢があります。

会社によってキャリアパスは異なるため、自分が希望する方向へ進める環境か確認しましょう。

7. 働き方

年収だけでなく、

・勤務地
・リモートワーク
・残業
・転勤
・担当案件

なども確認します。

同じSIerでも、部署や案件によって働き方は異なる場合があります。

SIerの転職先選びで迷っている方へ

企業規模だけでは、実際に担当できる工程や働き方までは判断できません。現在の経験を整理し、大手SIer・自社開発・社内SEなども含めて自分に合う選択肢を確認できます。

無料で相談する

大手SIerと中小SIerはどちらがいい?

大手と中小のどちらがよいかは、転職で何を重視するかによって変わります。

単純に企業規模だけで判断する必要はありません。

比較項目大手SIer中小SIer
案件規模大規模案件が多い傾向中小規模案件も多い
組織分業される場合がある幅広く担当できる場合がある
顧客大企業・官公庁なども多い特定業界・顧客に強い企業もある
キャリア複数の選択肢がある場合がある早期に幅広い業務を経験できる場合がある
仕事内容部署・案件によって異なる企業ごとの差が大きい

大手か中小かではなく、「次の3〜5年で何を経験したいか」から選ぶことが大切です。

例えば、大規模プロジェクトの管理を経験したい場合と、開発を幅広く担当したい場合では、適した会社が異なります。

SIerで働くSEの年収

SIer勤務者だけを対象とした統一的な平均年収データはないため、関連するSE職種の公的データを参考として紹介します。

指標平均年収
システムエンジニア(ウェブサービス開発)約574万円
システムエンジニア(基盤システム)約684万円
給与所得者全体約478万円

SIerの給与を直接示した数字ではありません。

実際の年収は企業、経験、役職、担当工程などによって異なります。

出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」

出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(基盤システム)」

出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

転職で年収アップを目指す場合は、会社の平均年収だけではなく、自分の経験がどのポジションで評価されるかを確認しましょう。

SIerの将来性は?

SIerの将来性は企業によって異なるため、一律に判断することはできません。

一方、IT技術者全体については、人材需要が続くことを示すデータがあります。

経済産業省の調査では、IT人材の不足数が2030年に最大約79万人となる可能性が示されています。

出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」

また、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.43倍で、職業計の1.12倍を上回っています。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)

これらはSIerだけを対象とした数字ではありません。

ただし、IT技術者全体の需要を見る際の参考になります。今後は企業規模だけでなく、クラウドや人工知能などの変化に対応しながら経験を広げられる環境かを見ることも重要です。

SIerランキングを転職先選びに使うときの注意点

ランキングは、企業を知る入口として活用するのがおすすめです。順位だけで応募先を決めるのは避けましょう。

例えば、「大手SIerへ行けば上流工程を経験できる」とは限りません。実際の担当業務は、部署やプロジェクトによって異なります。

また、現在SIerで働いていて環境を変えたい場合は、職種そのものの問題か、職場環境の問題かを切り分けることも大切です。

例えば、「システム開発は好きだが、今の会社では開発を担当できない」のであれば、SIerを離れる必要はないかもしれません。

別のSIerや自社開発企業などへ環境を変える方法があります。私たちが転職相談を受ける際も、企業ランキングだけではなく、「現在何を経験しているか」「次に何を経験したいか」を整理したうえで求人を比較します。

SIerの転職先選びで迷っている方へ

企業規模だけでは、実際に担当できる工程や働き方までは判断できません。現在の経験を整理し、大手SIer・自社開発・社内SEなども含めて自分に合う選択肢を確認できます。

無料で相談する

まとめ

SIerランキングは、企業を比較するための一つの材料として活用できます。

・SIerに統一された公式ランキングはない
・売上高を見る際は各社の事業範囲の違いに注意する
・大手SIerでも会社や部署によって仕事内容は異なる
・転職では担当工程、業界、技術、キャリアパスを確認する
・ランキング順位より自分が積みたい経験を基準に選ぶ

大手という理由だけで転職先を決めず、自分の経験や今後のキャリアと企業の仕事内容を比較しましょう。

よくある質問

SIerランキング1位はどこですか?

ランキングの基準によって異なります。本記事で紹介した企業を売上規模で比較すると、NTTのグローバル・ソリューション事業は2025年度に約5兆46億円の営業収益を公表しています。ただし、企業ごとに事業範囲が異なるため単純比較には注意が必要です。

大手SIerにはどんな会社がありますか?

NTTデータグループ、NEC、野村総合研究所、SCSK、TIS、BIPROGYなどが代表例です。それぞれ強い業界や事業領域が異なるため、企業名だけでなく希望する仕事内容との相性を確認しましょう。

SIerは大手のほうが転職先としておすすめですか?

一概にはいえません。大規模案件を経験できる可能性がある一方、分業によって担当工程が限定される場合もあります。企業規模より、自分が経験したい工程や技術に関われるかを確認することが重要です。

SIerを選ぶときは何を比較すればいいですか?

得意業界、担当工程、元請け案件、使用技術、勤務場所、キャリアパスなどを比較しましょう。平均年収や売上高だけでなく、入社後にどの経験を積めるのかを見ることが大切です。

SIerと自社開発企業はどちらがいいですか?

希望するキャリアによって異なります。さまざまな顧客やプロジェクトを経験したい場合はSIer、自社サービスを継続的に改善したい場合は自社開発企業が候補になります。実際の仕事内容を比較して判断しましょう。

SIerから別のSIerへ転職するメリットはありますか?

担当工程や案件規模、技術領域を変えられる可能性があります。例えば、下流工程中心から要件定義へ広げたい場合などです。現在の不満と次の会社で実現したいことを明確にして求人を比較しましょう。

SIerランキングだけでなく、実際の求人や担当工程を比較すると、自分に合う会社を判断しやすくなります。ITエンジニア向けのキャリア情報はLINEでも確認できます。

公式LINEを追加する

この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【IT部門統括責任者】キャリアアドバイザー 小畑 大夢

近畿大学卒業後、新卒で当社入社。圧倒的な当事者意識で営業活動に従事し、全社MVP・MVMの連続受賞をはじめ多くの表彰を経験。
圧倒的な求職者様目線を強みに、これまで多くのITエンジニアの転職成功に貢献。
現在は、IT部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。