面接のNGワード20選|避けたい理由と言い換え例をあわせて解説

面接のNGワード20選|避けたい理由と言い換え例をあわせて解説

「面接 NGワード」と検索されたあなたは、「知らずに失礼な言葉を使っていないか」「何を言えば減点されるのか」と不安を感じているのではないでしょうか。

面接には絶対に禁じられた単語があるわけではありません。問題になるのは、その言葉が「主体性の欠如」「他責の姿勢」「準備不足」を示してしまう文脈で使われた場合です。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、避けたい20の表現、それぞれの言い換え例、そして言ってしまった場合のリカバリー方法までを解説します。

結論:単語より「何を示してしまうか」で判断する

同じ言葉でも、前後の文脈によって受け取られ方は変わります。

要点は次の5つです。

・単語そのものが禁止されているわけではない
・問題になるのは、他責・受け身・準備不足を示す文脈
・言い換えの基本は「不満を、次に実現したいことに置き換える」ことです
・条件面の質問は避けるべきではなく、聞き方を整えれば問題にならない
・言ってしまった場合も、その場で補足すればリカバリーできる

相談現場では「余計なことを言わないよう黙っていたら、話が続かなかった」という声を聞きます。言わないことを増やすより、言い換えを準備しておくほうが実務的です。

面接のNGワード20選【一覧】

まず全体像です。カテゴリ別に整理します。

カテゴリ避けたい表現
他責を示す1. 上司が理不尽でした
他責を示す2. 会社の方針が間違っていました
他責を示す3. 評価してもらえませんでした
他責を示す4. 教えてもらえませんでした
受け身を示す5. やらされていました
受け身を示す6. 指示された通りにやっていました
受け身を示す7. 何でもやります
受け身を示す8. 御社で成長させてください
準備不足を示す9. 特にありません
準備不足を示す10. 御社のことはあまり存じ上げず
準備不足を示す11. どこでもよかったのですが
準備不足を示す12. 調べればすぐ分かることなので
曖昧さを示す13. だいたい/たぶん
曖昧さを示す14. コミュニケーション能力があります
曖昧さを示す15. 頑張ります
印象を損なう16. 前職はブラックでした
印象を損なう17. 他社ではもっと条件が良くて
印象を損なう18. 御社は第一志望群です
印象を損なう19. 残業はしたくありません
印象を損なう20. すぐ辞めたりしません

以降で、カテゴリごとに理由と言い換えを解説します。

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他責を示す表現と言い換え

前職の環境に問題があったこと自体は、事実として珍しくありません。ただし語り方によっては、自社でも同じ不満が出ると受け取られます。

1. 上司が理不尽でした

個人への評価に踏み込むと、聞き手は判断材料を持てません。人ではなく仕組みの話に置き換えます。

言い換え例
「設計方針の決定過程が共有されておらず、判断の背景を理解しないまま作業を進める場面がありました。今後は意図を理解したうえで設計に関わりたいと考えております。」

2. 会社の方針が間違っていました

方針への異議を述べるより、自分が何を実現したかったかを語るほうが伝わります。

言い換え例
「既存製品の維持に注力する方針でしたが、私は新しい領域の開発に関わりたいと考えておりました。」

3. 評価してもらえませんでした

評価という言葉は主観的です。制度の話に置き換えます。

言い換え例
「評価基準が本人に共有されておらず、何を達成すれば次の等級に進めるのかが分かりませんでした。基準が明示された環境で取り組みたいと考えております。」

4. 教えてもらえませんでした

受け身の姿勢と受け取られやすい表現です。 自分から動いた事実を添えます。

言い換え例
「体系的な研修はありませんでしたので、社内の設計資料を読み込み、不明点を担当者に確認しながら進めておりました。」

受け身を示す表現と言い換え

意欲を伝えるつもりの言葉が、逆の印象を与えることがあります。

5. やらされていました

担当した業務を自分の意思と切り離す表現です。事実として不本意でも、面接では担当した内容として述べます。

言い換え例
「運用保守を中心に担当しておりました。障害の一次対応を通じて、システムの構成を把握できたことは収穫でした。」

6. 指示された通りにやっていました

工夫の余地がなかった業務でも、必ず何らかの判断はしています。

言い換え例
「作業手順は定められておりましたが、確認漏れを防ぐためのチェック項目を自分なりに整理して運用しておりました。」

7. 何でもやります

意欲の表現ですが、専門性が伝わりません。エンジニアの選考では特に不利に働きます。

言い換え例
「制御ソフトの設計を軸としつつ、必要であれば評価や試験工程にも関わりたいと考えております。」

8. 御社で成長させてください

成長は結果であり、企業が提供するものではありません。貢献の観点を先に述べます。

言い換え例
「これまでの組込開発の経験を活かして貢献しながら、新しい領域の知識も身につけていきたいと考えております。」

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準備不足を示す表現と言い換え

調べれば分かることを確認すると、志望度が低いと受け取られます。

9. 特にありません

逆質問への回答としては、最も避けたい表現です。関心がないと受け取られます。

言い換え例
「配属予定のチームの人数と、役割分担を教えていただけますでしょうか。」

10. 御社のことはあまり存じ上げず

正直さより準備不足が伝わります。事前に企業サイトを確認し、事業内容は把握しておいてください。

11. どこでもよかったのですが

複数社を検討していること自体は問題ありません。伝え方を変えます。

言い換え例
「複数社を検討しておりますが、その中で組込制御に長く関われる体制に関心を持ち、応募いたしました。」

12. 調べればすぐ分かることなので

質問を軽んじる印象を与えます。逆質問では、公開情報から得られない内容を尋ねます。

確認すべきは、求人票や企業サイトに書かれていない実態です。 配属先の体制、担当工程の範囲、技術選定の進め方などが該当します。

曖昧さを示す表現と言い換え

具体性の欠如は、エンジニアの選考で特に見られる点です。

13. だいたい・たぶん

数字を伴う質問に対して曖昧に答えると、業務でも把握が甘いと受け取られる可能性があります。

言い換え例
「正確な数字は控えておりませんが、月あたりおよそ5件の障害対応を担当しておりました。」

正確でない場合は、その旨を添えたうえで概算を述べます。

14. コミュニケーション能力があります

抽象語だけでは判断材料になりません。行動で示します。

言い換え例
「設計の意図が製造部門に伝わるよう、図面に加えて要点をまとめた資料を添える運用を始めました。問い合わせの件数が減りました。」

15. 頑張ります

意欲の表明としては弱く、何をするかが伝わりません。

言い換え例
「まずは既存システムの構成を把握し、3か月以内に一人で改修対応ができる状態を目指したいと考えております。」

印象を損なう表現と言い換え

事実であっても、述べ方によって印象が大きく変わります。

16. 前職はブラックでした

企業への断定的な評価は避けます。事実だけを述べる形にします。

言い換え例
「繁忙期に業務が集中し、月の後半に負荷が偏る状況が続いておりました。」

17. 他社ではもっと条件が良くて

条件交渉の材料として他社を持ち出すと、印象が下がる場合があります。希望は自分の基準として述べます。

言い換え例
「これまでの経験と担当してきた範囲を踏まえ、○○万円程度を希望しております。」

18. 御社は第一志望群です

曖昧な表現として受け取られます。現時点の状況を率直に述べるほうが自然です。

言い換え例
「複数社を検討しておりますが、御社の開発体制に最も関心を持っております。」

19. 残業はしたくありません

働き方の希望を伝えること自体は問題ありません。ただし否定形で述べると、業務量への拒否と受け取られます。

言い換え例
「業務量の実態を把握しておきたく、直近1年の残業時間の傾向をお伺いできますでしょうか。」

20. すぐ辞めたりしません

聞かれていないのに述べると、かえって不安を想起させます。定着の意思は、実現したいことを語ることで伝えます。

言い換え例
「量産立ち上げまで見届けられる環境を希望しており、腰を据えて取り組みたいと考えております。」

言い換えの3原則

個別の例文を暗記する必要はありません。原則を押さえれば応用できます。

原則内容例
1. 人ではなく仕組みを語る個人への評価を避ける上司が理不尽→決定過程が共有されていなかった
2. 過去ではなく未来を語る不満を希望に置き換える教えてもらえなかった→学べる環境で伸ばしたい
3. 抽象語に行動を添える言葉の後に事実を続ける責任感がある→締切前に進捗を共有していた

この3つを意識すれば、想定外の質問にも対応できます。

言ってしまった場合のリカバリー

失言に気づいた場合、その場で補足すれば問題になることは多くありません。

・その場で「補足させてください」と述べ、事実を添える
・面接の終盤で、あらためて訂正する
・面接後の礼のメールで、簡潔に補足する

例文(その場で補足する場合)

「先ほど教えてもらえなかったと申し上げましたが、補足させてください。研修制度はありませんでしたので、社内資料を読み込み、不明点を担当者に確認しながら進めておりました。」

取り繕うのではなく、事実を足す形にすると自然です。 なかったことにしようとすると、かえって不自然になります。

面接前チェックリスト【8項目】

準備した回答を、次の項目で確認してください。

□ 前職の企業名を挙げて批判していない
□ 個人への評価に踏み込んでいない
□ 「やらされていた」など受け身の表現がない
□ 抽象語の後に、必ず具体的な行動を添えている
□ 数字を伴う質問への概算を用意している
□ 逆質問を3つ以上用意している
□ 希望条件を、否定形ではなく確認の形で述べられる
□ 退職理由と志望動機が矛盾していない

判定の目安は次のとおりです。

・6項目以上該当:面接に臨める状態です
・4〜5項目:不足分を当日までに整理してください
・3項目以下:回答の内容から見直すことをおすすめします

実はNGではない質問

避けるべきだと誤解されている事柄もあります。次の質問は、聞き方を整えれば問題になりません。

質問したい内容避けたい聞き方推奨する聞き方
残業時間残業は少ないですか直近1年の残業時間の傾向を教えてください
有給休暇有給は取れますか有給はどのようなタイミングで取得される方が多いですか
給与いくらもらえますか等級と昇給の仕組みを教えてください
転勤転勤はありませんよね勤務地の変更が生じる可能性はありますか
客先常駐常駐は嫌なのですが客先常駐(客先に出向いて業務を行う契約形態)の比率はどの程度でしょうか

労働条件の確認は、応募者にとって必要な行為です。労働条件は書面などによって明示されることとされており、確認すること自体が問題視されるものではありません。

私たちが求人をご紹介する際も、条件面の確認は遠慮せずに行うようお伝えしています。入社後の不一致を防ぐほうが、双方にとって有益だからです。

データで見る|エンジニアの転職市場

面接に臨む前提として、市場の状況も確認しておきます。

指標数値(目安)
情報処理・通信技術者の有効求人倍率1.43倍
全職業計の有効求人倍率1.12倍
IT人材の不足見込み2030年に最大約79万人
システムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収約574万円
システムエンジニア(基盤システム)の平均年収約684万円
給与所得者全体の平均年収約478万円

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)
出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)
出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく)
出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

情報処理・通信技術者の有効求人倍率は、全職業計を上回っています。技術者を求める企業が多い状況では、一言の失言だけで結果が決まることは考えにくいという見方ができます。

上記はIT系職種の数値です。機械設計、回路設計、生産技術などの機電系職種には、分野が異なるためそのまま当てはめられません。機電系の需給は別途の確認が必要です。

なお、面接での評価項目や不採用理由の内訳を示す統計については、本記事のテーマに直接対応するものが確認できなかったため掲載を控えています。

言い換えが思いつかないときの3つの選択肢

準備しても言葉が出てこない場合、原因は表現力ではないことがあります。

・選択肢1:担当した工程を書き出し、事実の棚卸しから始める
・選択肢2:第三者に模擬面接を依頼し、客観的な指摘を受ける
・選択肢3:応募先の選び方そのものを見直す

判断の分かれ目は、言葉にできない原因が「棚卸し不足」にあるのか、「応募先と経験が合っていないこと」にあるのかという切り分けです。

状態向いている選択肢
経験はあるが説明がまとまらない選択肢1
自分では問題点が分からない選択肢2
必須要件を満たさない応募が続く選択肢3

棚卸し不足であれば、書き出す作業で解決します。応募先が合っていない場合、表現を磨いても結果は変わりません。

面談の場では「不満しか出てこない」とおっしゃる方に、担当工程を一つずつ伺うことがあります。細かく確認すると、必ず自分で判断した場面があります。その判断こそが、語るべき内容です。

これは傾向の整理であり、当てはまらないから間違いということではありません。

選考時の質問に関する注意点

面接では業務に関わる質問が中心となりますが、範囲について知っておくと安心です。

採用選考においては、本人の適性や能力に関係のない事項を把握することは不適切とされています。

思想信条、宗教、家族の状況など、業務と関係のない領域に質問が及んだ場合は、回答を控えることも選択肢です。対応に迷う場合は、都道府県労働局やハローワークの相談窓口をご利用ください。

私たちはキャリアの専門家であり、法律の専門家ではありません。制度の解釈や個別の判断については、社会保険労務士や弁護士といった窓口にご相談ください。

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まとめ

・面接に絶対的な禁止語はなく、他責・受け身・準備不足を示す文脈が問題になる
・言い換えの原則は「人ではなく仕組み」「過去ではなく未来」「抽象語に行動を添える」
・残業や給与の確認は避けるべきではなく、聞き方を整えれば問題にならない
・言ってしまった場合も、その場で事実を補足すればリカバリーできる
・言葉にできない原因が棚卸し不足か、応募先との不一致かを切り分ける

よくある質問

面接で絶対に言ってはいけない言葉はありますか

単語として禁止されているものはありません。問題になるのは、他責や受け身の姿勢を示す文脈です。前職の企業名を挙げた批判や、個人への人物評だけは避けてください。それ以外は伝え方を整えれば問題になりません。

残業について質問すると印象が悪くなりますか

聞き方次第です。「残業はしたくありません」という否定形ではなく、「直近1年の残業時間の傾向を教えてください」と実態の確認として尋ねてください。労働条件の確認は応募者にとって必要な行為です。

「特にありません」と答えるのはなぜ避けるべきですか

関心がないと受け取られる可能性があるためです。逆質問は志望度を示す機会でもあります。公開情報から分からない内容、たとえば配属先の体制や担当工程の範囲について、3つ程度を事前に用意しておいてください。

前職への不満を正直に話してもよいですか

事実として述べるのは問題ありません。ただし個人への評価は避け、体制や仕組みの話に置き換えてください。そのうえで、次の職場で何を実現したいかにつなげると、不満ではなく希望として伝わります。

面接中に失言してしまった場合はどうすればよいですか

その場で「補足させてください」と述べ、事実を添えてください。なかったことにしようとすると、かえって不自然になります。気づいたのが面接後であれば、礼のメールで簡潔に補足する方法もあります。

「第一志望です」と言えない場合はどう答えればよいですか

現時点の状況を率直に述べてください。複数社を検討している旨を伝えたうえで、応募先のどこに最も関心を持っているかを具体的に述べれば、誠実さが伝わります。曖昧な表現でぼかすほうが印象を損ないます。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

人材紹介事業部 事業統括責任者 堀 凌也

関西学院大学卒業後、新卒で当社入社。入社直後よりリクルーティングアドバイザーとしてトップクラスの成績を収め、組織内最年少で拠点責任者に抜擢。
現在は求職者への価値提供と企業の採用課題解決を両立する事業統括責任者として、組織の急成長と人材育成を牽引。