自己PR動画の撮り方|構成・機材・話し方のコツをわかりやすく解説

自己PR動画の撮り方|構成・機材・話し方のコツをわかりやすく解説

「自己PR動画 撮り方」と検索したあなたは、提出を求められたものの、何をどう撮ればよいか分からず手が止まっているのではないでしょうか。動画で見られているのは内容だけでなく、話し方と映り方を含めた伝わりやすさです。原稿を先に作り、撮影は最後に回す進め方が基本になります。 撮りながら内容を考えると、撮り直しが増えて時間だけがかかります。この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、準備の手順、構成例、撮影のコツを解説します。

結論:原稿を先に固め、撮影は最後に回します

進め方の前提として、押さえておきたい点は次の5つです。

・書類の自己PRをそのまま読むのではなく、話す形に書き換える
・指定の長さに合わせ、入れる要素を先に決める
・機材は手持ちの端末で足りる場合が多く、環境の整備を優先する
・原稿の暗記より、要点を覚えて自分の言葉で話す形が自然に伝わる
・撮り直しは3回程度を目安とし、完璧さを求めすぎない

提出を求められた場合は、書類だけでは分からない部分を見たいという意図があります。指定された長さと形式を必ず確認してください。

自己PR動画で見られている3つの点

内容以外の要素も評価に含まれます。書類との違いは、伝え方そのものが見える点です。

見られている点具体的に確認されること
内容の構成要点が整理され、指定の時間に収まっているか
話し方聞き取りやすい速さと声量か、視線が向いているか
準備の姿勢背景や身なり、音声の環境が整えられているか

相談現場では「話すのが苦手だから不利になるのではないか」という声を聞きます。求められているのは流暢さではなく、伝わる形に整えられているかです。準備で対応できる範囲が大きい部分です。

撮影前に決める4つのこと

撮る前の準備で、仕上がりの大半が決まります。

1. 指定された条件を確認する

長さ、形式、提出方法、期限を確認してください。長さの指定がある場合は、その範囲に収めることが前提です。指定がない場合は1分程度を目安にしてください。

2. 入れる要素を絞る

限られた時間に複数の実績を入れると、いずれも浅くなります。事例は1つに絞ってください。応募先の業務に近い経験を選びます。

3. 話す原稿を作る

書類の文章をそのまま読むと、硬い印象になります。話す言葉に書き換えてください。一文を短くし、読点の位置で息継ぎができる形にします。

4. 撮影する場所を決める

背景が整っていて、音が入りにくい場所を選びます。自宅であれば、壁を背にする形が扱いやすくなります。

時間別の構成例

指定された長さに応じて、入れる要素を調整します。

長さ構成の目安
30秒氏名と職種、強みの一文、応募先で活かしたい形
1分氏名と職種、強みの一文、事例の概要、成果、活かしたい形
2分から3分上記に加え、事例の詳細、判断の理由、志望の理由

1分の場合の時間配分は次のとおりです。

要素配分の目安
氏名と職種、経験年数約10秒
強みの一文約10秒
事例の状況と対応約25秒
成果約10秒
応募先で活かしたい形約5秒

話す速さは、1分でおよそ300字が目安です。原稿を作る際は、この分量から逆算してください。

原稿の作り方と台本例

構成は、書類の自己PRと同じ順序で組めます。結論を先に置き、事例で裏づける形です。

台本の例(1分程度、開発担当の場合):

「◯◯と申します。業務システムの開発に約7年従事しております。

私の強みは、原因の切り分けを手順として残すことです。

前職では、特定の月末処理でのみ処理が遅延する事象が繰り返されておりました。発生時の再起動で運用されていましたが、記録を確認し、対象データが一定量を超えた場合に限って発生することを特定いたしました。

影響範囲を考慮し、処理の分割ではなく抽出条件の見直しで対応する判断をしております。

結果として月およそ5件あった遅延が解消し、確認手順を運用担当と共有する形で定着させました。

貴社でも、運用を見据えた設計に取り組みたいと考えております。」

段落ごとに区切ると、息継ぎの位置が決まります。原稿は一文60字以内を目安に整えてください。

暗記より要点の把握を優先する

原稿を丸暗記すると、思い出す表情が映ります。段落ごとの要点だけを覚え、言い回しは多少変わっても構わない形にしてください。手元にメモを置く場合は、視線が下がらない位置に貼ると自然に見えます。

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撮影に必要な機材と環境の整え方

高価な機材は必要ありません。手持ちの端末で足ります。

項目用意するもの確認する点
撮影機器スマートフォンまたは端末の内蔵カメラ目線の高さに固定できるか
固定三脚、または本や箱で代用手持ちを避け、画面が揺れないか
照明窓からの自然光、または卓上の照明顔に影が落ちていないか
音声内蔵マイク、または有線のイヤホン反響や生活音が入らないか
背景無地の壁物が写り込んでいないか

照明は正面からあてる

窓を背にすると、顔が暗く映ります。窓に向かって座る形にしてください。夜間に撮る場合は、正面に照明を置くと影が減ります。

音声は環境の確認を優先する

聞き取りにくい音声は、内容の評価に影響します。空調の音、外の車の音、家族の生活音が入らない時間帯を選んでください。試し撮りをして再生し、聞き取れるか確認する作業を必ず挟みます。

画角は上半身が入る範囲にする

顔が画面の中央よりやや上に来る形が自然です。端末を目線の高さに固定し、上半身が収まる距離に置いてください。

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話し方の5つのコツ

内容が同じでも、話し方で伝わり方は変わります。

1. 冒頭は少しゆっくり話す

最初の数秒で聞き取りにくいと、その後も入りにくくなります。氏名と職種の部分は、意識して速度を落としてください。

2. 視線はレンズに向ける

画面に映る自分を見ていると、視線が外れます。レンズの位置を確認し、そこに向かって話してください。

3. 一文を短く区切る

書き言葉のまま話すと、息継ぎの位置が定まりません。原稿の段階で一文を短くしておくと、自然に区切れます。

4. 手元の動きを止める

無意識に手を動かすと、視線がそちらに向きます。手は膝の上か、机の上に置いた状態で固定してください。

5. 語尾まで言い切る

語尾が消えると、自信のなさとして受け取られる場合があります。文末まで声量を保つ意識で話してください。

よくある5つの失敗と回避の方法

準備の不備が仕上がりに出やすい部分です。

失敗回避の方法
指定の長さを大幅に超える原稿の字数から逆算し、試し撮りで時間を計る
書類の文章をそのまま読む話す言葉に書き換え、一文を短くする
音声が聞き取りにくい試し撮りを再生し、環境音を確認する
背景に生活感が写る無地の壁を背にし、写る範囲を事前に確認する
撮り直しを繰り返して間に合わない3回程度を目安とし、内容の完成度を優先する

私たちの面談でも「20回撮り直しても納得できない」という状況を見かけます。動画の完成度そのものより、内容が整っているかが評価の中心です。区切りを決めて進めてください。

データで見る|市場の状況と評価の位置づけ

自己PR動画の導入状況に関する統計は限られます。選考での動画の活用率については、本記事では割合を示しません。参考として、市場の状況を示します。

指標数値(目安)
有効求人倍率(情報処理・通信技術者)1.43倍
有効求人倍率(職業計)1.12倍
2030年に不足するとされるIT人材最大約79万人

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)
出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)

年収の見通しを立てる際は、水準の目安と照らしてください。

指標金額(目安)
システムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収約574万円
システムエンジニア(基盤システム)の平均年収約684万円
給与所得者全体の平均年収約478万円

出典:厚生労働省「job tag/システムエンジニア(Webサービス開発)」(令和6年賃金構造基本統計調査に基づく)
出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

上記は参考:関連するIT職種の数値です。社内システム部門やAI、コンサルティング領域は職務が異なり、水準は別に見る必要があります。機械設計や回路設計、生産技術などの機電系については、上記を当てはめず、全職業の指標である1.12倍のみを目安としてください。

選考の傾向として、動画は書類の補足として扱われる場合が多くあります。撮影の出来を気にするより、話す内容の中身を整えるほうが実務的な対策になります。

未経験から応募する場合の話し方

実務経験がない場合も、構成は同じです。事例は技術的な内容である必要はなく、考える手順が示されていれば成立します。

・前職の業務で、手順や集計方法を見直した経験
・学習の過程で、つまずいた原因を切り分けて進めた経材
・作成した成果物で、不具合の原因を特定して修正した経験

学習状況に触れる場合は、進度を具体的に述べてください。情報処理技術者試験の学習であれば、どの区分を目指しているかまで話す形が伝わりやすくなります。

出典:IPA「情報処理技術者試験」

提出前に確認したいこと

撮影後の確認を省くと、不備に気づかないまま提出することになります。当てはまる項目に印を付けてください。

□ 指定された長さの範囲に収まっている
□ 音声が最後まで聞き取れる
□ 顔が明るく映っている
□ 背景に不要なものが写っていない
□ 視線がレンズに向いている
□ 冒頭で氏名と職種を述べている
□ 事例が1つに絞られている
□ 指定された形式と提出方法を満たしている

該当数目安の見方
7つ以上提出できる状態
4〜6つ不足している項目を確認し、部分的に撮り直す段階
3つ以下原稿と撮影環境の見直しから着手したい段階

再生して確認する作業は、必ず本人が行ってください。撮影中は気づかない点が、再生すると分かります。

応募先ごとの伝え方を、一緒に整理しませんか

市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。
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まとめ

・原稿を先に固め、撮影は最後に回す進め方が基本になる
・1分の場合はおよそ300字を目安に、事例を1つに絞る
・機材は手持ちの端末で足り、照明と音声の環境整備を優先する
・原稿は暗記せず、段落ごとの要点を覚えて自分の言葉で話す
・撮り直しは3回程度を目安とし、内容の完成度を優先する

よくある質問

自己PR動画は何分くらいが適切ですか?

指定がある場合は、その範囲に収めてください。指定がない場合は1分程度が目安です。1分でおよそ300字が話せる分量となるため、原稿はこの字数から逆算して作成すると収まりやすくなります。

スマートフォンで撮っても問題ありませんか?

問題ありません。画質より、目線の高さに固定できているか、音声が聞き取れるかが重要です。手持ちでの撮影は画面が揺れるため、三脚か身の回りのもので固定してください。

原稿を読みながら話してもよいですか?

視線が下がるため、読み上げは避けてください。段落ごとの要点だけを覚え、自分の言葉で話す形をおすすめしています。メモを置く場合は、視線が動かない位置に貼ると目立ちにくくなります。

話すのが苦手でも評価されますか?

流暢さより、伝わる形に整えられているかが見られます。一文を短くし、語尾まで言い切る意識で話せば十分です。準備で対応できる部分が大きいため、原稿と環境の整備に時間を使ってください。

服装はどうすればよいですか?

面接に準じた服装が無難です。指定がある場合はそれに従ってください。背景が無地であれば、明るい色のほうが顔が沈みにくくなります。上半身のみが写るため、襟元の乱れは確認しておいてください。

撮り直しは何回くらいまでにすべきですか?

3回程度を目安にしてください。回数を重ねても、動画の完成度が評価の中心になるわけではありません。気になる部分が残る場合は、撮影ではなく原稿の内容を見直すほうが効果的です。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

人材紹介事業部 事業統括責任者 堀 凌也

関西学院大学卒業後、新卒で当社入社。入社直後よりリクルーティングアドバイザーとしてトップクラスの成績を収め、組織内最年少で拠点責任者に抜擢。
現在は求職者への価値提供と企業の採用課題解決を両立する事業統括責任者として、組織の急成長と人材育成を牽引。