文系から研究職を目指すには?5つの分野を紹介

文系から研究職を目指すには?5つの分野を紹介

「文系 研究職」と検索したあなたは、文系出身でも研究職を目指せるのか、気になっているのではないでしょうか。

理系分野の研究職は専門的な学位が求められることが多い一方、文系出身者でも挑戦しやすい研究職の分野は複数存在します。

「研究職」という言葉から実験や理系分野をイメージしがちですが、社会や人の行動を対象にした調査・分析の仕事も、広い意味での研究職に含まれます。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、文系出身でも目指せる研究職の分野・必要なスキル・準備のステップまでを解説します。

文系から研究職は目指せる?

文系出身でも、研究職に就くことは可能とされます。

ただし、材料・化学・医薬品といった理系分野の研究職は、専門的な学位や実験スキルが求められることが多く、文系出身者にとってハードルが高い傾向があります。

一方で、人文・社会科学系の知見や、調査・分析のスキルが活かせる研究職の分野も存在します。相談現場でも、「文系出身だが、研究という仕事の進め方そのものに興味がある」という声を聞くことがあります。

まずは、どのような分野が文系出身者にとって挑戦しやすいのかを整理することが第一歩になります。

文系でも目指せる研究職の分野【5選】

分野概要
人文・社会科学系の学術研究職大学・シンクタンクなどで、社会科学的なテーマを研究する
マーケティングリサーチ消費者行動や市場動向を調査・分析する
UXリサーチ製品・サービスの利用者を調査し、改善につなげる
特許調査・知的財産関連の研究支援職技術動向や先行特許を調査・分析する
シンクタンク・政策研究職政策や社会課題に関する調査・提言を行う

分野別の個別解説

1. 人文・社会科学系の学術研究職

大学やシンクタンクなどで、経済学・社会学・心理学といった社会科学的なテーマを研究する仕事です。

大学院への進学や、学術的な研究手法の習得が求められることが多く、アカデミックなキャリアを志向する人に向いています。

任期付きのポジションが多い分野でもあるため、キャリアの見通しを事前によく確認しておくことが大切です。

2. マーケティングリサーチ

企業の商品開発やマーケティング戦略のために、消費者の行動や意識を調査・分析する仕事です。

アンケート調査やインタビュー調査の設計、データ分析のスキルが求められます。文系出身者が実務未経験からでも挑戦しやすい分野の一つとされます。

調査会社や事業会社のマーケティング部門など、活躍の場も比較的多くあります。

3. UXリサーチ

製品・サービスの利用者(ユーザー)を対象に、使いやすさや満足度を調査し、改善につなげる仕事です。IT企業を中心に需要が高まっている分野で、心理学やインタビュー設計の知識が役立ちます。

ユーザーの行動観察やインタビューを通じて得られた気づきを、製品開発チームに分かりやすく伝える力も求められます。

4. 特許調査・知的財産関連の研究支援職

技術動向や先行特許を調査・分析し、企業の研究開発や知財戦略を支援する仕事です。

理系の専門知識がなくても、調査力や文章読解力を活かして携わることができる場合があります。専門用語や技術文書を正確に読み解く語学力・読解力が重視される分野でもあります。

5. シンクタンク・政策研究職

政策や社会課題に関する調査・分析を行い、提言をまとめる仕事です。官公庁や自治体、民間のシンクタンクなどで求められる分野で、社会科学的な視点や統計分析のスキルが役立ちます。

調査結果を政策提言という形でまとめる、独自の文章力・構成力も求められます。

私たちの相談現場でも、「文系だから研究職は無理だと思っていたが、調査・分析を軸にした研究職なら挑戦できると知った」という声を聞くことがあります。

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経験豊富なアドバイザーが、これまでの経験や希望を丁寧にヒアリングします。まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。

文系研究職に必要なスキル

文系出身者が研究職を目指すうえで求められる主なスキルは以下の通りです。

・論理的に仮説を立て、検証する力(何を明らかにすれば課題が解決するかを見極める力)
・アンケート・インタビューなど、調査手法の設計力 ・データを分析し、意味を読み解く統計的な知識
・調査結果を分かりやすくまとめる文書作成力
・地道な調査・分析作業を継続する根気

未経験から目指す3ステップ

ステップ1:興味のある分野を決める

マーケティングリサーチ、UXリサーチ、政策研究など、自分の興味や強みが活かせる分野を決めます。

分野によって求められる知識や実務経験が異なるため、最初の方向づけが重要です。

志望する分野の求人がどのような経験を求めているかを事前に調べておくと、準備の方向性が定まりやすくなります。

ステップ2:基礎的な調査・分析スキルを学ぶ

統計の基礎知識や、アンケート・インタビュー調査の設計方法を、書籍や講座を通じて学びます。データ分析ツールの基本操作も、実務で役立つスキルの一つです。統計の知識は、分野を問わず研究職全般で土台となるスキルとされています。

ステップ3:実務に近い経験を積む

未経験からの転職の場合、調査・分析に関わる業務経験(マーケティング、企画職など)があると、選考でのアピールにつながりやすくなります。

個人での調査・分析の取り組みを実績として整理しておくことも有効です。

例えば、身近なテーマについて簡単な調査を行い、結果をまとめてみるといった取り組みも、学習の過程を示す材料になります。

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分野別にみる特性の比較

各分野は、学位の必要性や未経験からの挑戦しやすさにも違いがあります。

分野学位の必要性未経験からの挑戦しやすさ
人文・社会科学系の学術研究職大学院進学が前提となることが多い難易度が高い傾向
マーケティングリサーチ必須ではないことが多い比較的挑戦しやすい傾向
UXリサーチ必須ではないことが多い実務経験があると有利
特許調査・知財関連の研究支援職必須ではないことが多い語学力・読解力があれば挑戦しやすい
シンクタンク・政策研究職大学院進学が有利になる場合があるやや難易度が高い傾向

この比較表はあくまで一般的な傾向であり、企業や機関によって求める要件は異なります。

応募を検討する際は、求人票で具体的な応募資格を確認することをおすすめします。

分野ごとに向いている人の傾向

各分野には、それぞれ活かしやすい強みや志向があるとされます。

人文・社会科学系の学術研究職:一つのテーマを長期的に深く掘り下げることに関心がある人に向いています 
マーケティングリサーチ:消費者心理や市場の動きに関心があり、ビジネスへの応用を考えるのが好きな人に向いています 
UXリサーチ:人の行動や心理を観察し、製品・サービスの改善につなげることに興味がある人に向いています 
特許調査・知財関連の研究支援職:文章や専門用語を正確に読み解くことが得意な人に向いています 
シンクタンク・政策研究職:社会課題への関心が強く、調査結果を提言としてまとめることに関心がある人に向いています

自分がどの分野の志向に近いかを整理することで、目指す方向性がより明確になります。

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文系研究職を目指す際によくある誤解

文系から研究職を目指す際、いくつかの誤解がハードルを実際以上に高く感じさせている場合があります。

「研究職=理系」という思い込み:研究職という言葉から理系分野をイメージしがちですが、社会科学的な調査・分析を担う研究職も多く存在します
「大学院に行かないと研究職は無理」という思い込み:分野によっては、実務経験やスキルが学位以上に重視される場合があります 
「統計が苦手だと研究職には向かない」という思い込み:基礎的な統計知識は必要ですが、実務を通じて後から身につけていくことも可能です

こうした誤解によって、最初から選択肢を狭めてしまわないよう、まずは分野ごとの実際の求人要件を確認することをおすすめします。

効率的な準備のポイント

・統計や調査手法の基礎知識を、独学や講座を通じて体系的に学ぶ
・興味のある分野のレポートや論文を読み、業界の動向をつかんでおく
・個人でできる範囲の調査・分析に取り組み、実績として整理しておく
・志望する分野で使われるツール(統計ソフト、調査プラットフォームなど)に触れておく
・気になる企業や研究機関の採用情報を定期的にチェックし、求められる経験の傾向をつかんでおく

準備を進めても実務経験がないことに不安を感じる場合、それが「知識・スキル不足」の問題か、「実務経験を積む機会がない」という環境の問題かを切り分けて考えることが大切です。

前者であれば学習を継続する選択肢がありますが、後者が理由であれば、未経験者の育成体制が整った企業を選ぶことも解決策になります。

私たちの相談現場でも、「未経験からマーケティングリサーチ職に転職し、そこで得た調査経験を土台にUXリサーチへとキャリアを広げた」という声を聞くことがあります。

まとめ

・文系出身でも、人文・社会科学系の研究職やマーケティングリサーチ、UXリサーチなど、挑戦しやすい研究職の分野がある
・理系分野の研究職は専門的な学位が求められることが多く、ハードルが高い傾向がある
・分野ごとに向いている志向は異なるため、自分の興味と照らし合わせて検討するとよい
・必要なスキルは、仮説検証力・調査設計力・データ分析力・文書作成力など 
・未経験から目指す場合は、興味分野の選定から基礎スキルの習得、実務に近い経験の獲得まで段階的に進めるとよい
・年収は分野や企業規模によって差が大きく、固有の統計は限定的

よくある質問

文系出身でも研究職に就けますか?

分野によります。人文・社会科学系の研究職やマーケティングリサーチなど、文系出身者でも挑戦しやすい分野があります。理系分野の研究職は専門的な学位が求められることが多い傾向があります。

未経験から文系研究職を目指すにはどうすればいいですか?

統計や調査手法の基礎知識を学びつつ、マーケティングや企画職など、調査・分析に関わる実務経験を積むことが有効とされます。個人での調査の取り組みを実績として整理しておくことも役立ちます。

文系研究職に資格は必要ですか?

必須ではありません。統計関連の検定などが知識の証明として役立つ場合がありますが、実務経験や調査・分析のスキルのほうが重視される傾向があります。

UXリサーチとマーケティングリサーチはどう違いますか?

マーケティングリサーチは市場や消費者行動全般を調査するのに対し、UXリサーチは特定の製品・サービスの利用者に焦点を当てて調査する点が異なります。

文系研究職の年収はどのくらいですか?

文系研究職固有の公的な年収統計は確認できていません。分野や企業規模によって差が大きいため、求人ごとの条件確認をおすすめします。

文系から理系分野の研究職に転職することはできますか?

分野によって難易度は異なりますが、専門的な学位や実験スキルが求められることが多く、ハードルが高い傾向があります。まずは文系出身者でも挑戦しやすい分野から検討することをおすすめします。

大学院に進学しないと文系研究職には就けませんか?

分野によります。学術研究職では大学院進学が前提となることが多い一方、マーケティングリサーチやUXリサーチなど、実務スキルが重視される分野では、大学院進学が必須でない場合も多くあります。

文系研究職から他の職種にキャリアチェンジすることはできますか?

可能です。調査・分析で培った論理的思考力やデータを読み解く力は、企画職やコンサルティング職など、幅広い職種で応用できるスキルとされます。

文系出身で統計が苦手でも研究職を目指せますか?

目指せます。基礎的な統計知識は必要になりますが、実務を通じて後から身につけていくことも可能とされます。まずは基本的な考え方から学び始めるとよいでしょう。

文系研究職の求人はどこで探せますか?

調査会社やシンクタンク、事業会社のマーケティング部門・企画部門などの求人サイトで探せます。研究職という名称ではなく、リサーチャーやアナリストという名称で募集されている場合もあるため、幅広いキーワードで確認することをおすすめします。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【機電部門統括責任者】キャリアアドバイザー 湯浅 空大

立命館大学卒業後、新卒で中堅アパレル企業へ入社。当社入社後は未経験圧倒的なスピードで実績を上げ、わずか2年半で機電部門統括責任者に就任。
圧倒的な求職者様目線を強みに、多くの機電エンジニアの転職成功。現在は、機電部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。