組み込みエンジニアへの転職|なるには?4つのルートを解説

組み込みエンジニアへの転職|なるには?4つのルートを解説

「組み込みエンジニア 転職」と検索したあなたは、今の仕事から一歩踏み出すために、何から始めればよいか迷っているのではないでしょうか。

組み込みエンジニアへの転職は、未経験からでも経験者からでも複数のルートがあり、自分の背景に合ったルートを選ぶことが成功の近道です。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、転職のルートからステップ、必要なスキル・資格までを詳しく解説します。

そもそも組み込みエンジニアとは

組み込みエンジニアとは、家電・自動車・産業機械などのハードウェアに搭載されるソフトウェアを設計・開発する技術職です。

限られたメモリ容量や処理速度の中で、確実に動作するソフトウェアを作ることが求められます。

組み込みエンジニアになるには?4つのルート

転職のルートは、これまでの経験によって大きく4つに分かれます。それぞれのメリットと注意点を押さえておきましょう。

ルート向いている人転職までの目安
未経験・第二新卒からの転職研修制度が整った企業で一から学びたい人数ヶ月〜半年程度
電気電子・情報系出身者の転職学んだ知識を現場で活かしたい人比較的短期間
回路設計・生産技術など近接職種からの転職現場経験をそのまま活かしたい人短期間
現職組み込みエンジニアからのキャリアアップ転職待遇や領域を変えて経験を活かしたい人短期間〜半年程度

未経験・第二新卒からの転職

研修制度の充実度を必ず確認しましょう。

学ぶ意欲があれば挑戦しやすいルートです。選考では、技術知識の完成度よりも学ぶ姿勢や論理的思考力が重視される傾向があります。

電気電子・情報系出身者の転職

学生時代の知識と現場経験を組み合わせやすく、即戦力として評価されやすい傾向があります。

学んだ理論を実機でどう活かすかを説明できると、選考でのアピールにつながります。

回路設計・生産技術など近接職種からの転職

回路設計や生産技術での経験は、ハードウェアへの理解や現場対応力として高く評価されます。

担当した製品や工程への理解も、組み込みエンジニアの実務にそのまま活かせる場合があります。

現職組み込みエンジニアからのキャリアアップ転職

待遇や開発環境が整った企業へ移ることで、同じ経験を活かしながら状況を改善できます。

扱う製品分野や技術領域を変えることで、新しいキャリアの方向性を模索することもできます。

未経験から組み込みエンジニアになる5ステップ【ロードマップ】

未経験から目指す場合、以下の5ステップで進めると準備がしやすくなります。

ステップ1:興味のある分野を決める

車載・家電・産業機械・医療機器・IoT機器など、興味のある分野を決めます。

分野によって求められる知識や品質基準が異なるため、最初の方向づけが今後の学習の効率に影響します。

ステップ2:基礎知識を学ぶ

独学・スクール・職業訓練校などを活用して、C言語やマイコンの基礎知識を学びます。

学び方の選択については後述する比較を参考にしてください。

ステップ3:有利な資格の取得を検討する

必須ではなく、あくまで補助的な位置づけとして資格取得を検討します。

ステップ4:研修制度が整った求人を中心に応募する

未経験者を積極的に受け入れている求人の中でも、研修制度やOJTの内容に差があるため、求人票を丁寧に確認しながら応募先を選びます。

ステップ5:面接で「学ぶ姿勢」と「作ったもの」を具体的に伝える

未経験の場合、独学でマイコンボードを使って作成したものや、学習の記録を用意しておくと、学習意欲の証明として役立ちます。

私たちの相談現場でも、「未経験だが、独学で作った電子工作をどう面接でアピールすればよいかわからない」という声をよく聞きます。

作ったものの完成度だけでなく、学習過程で工夫した点を説明できると、評価につながりやすくなります。

転職先の分野の選び方

組み込みエンジニアが扱う対象は幅広く、分野によって働き方や求められる知識が異なります。

車載系:安全基準への対応が厳しく、長期的な信頼性検証が求められます 

家電系:開発サイクルが比較的短く、コスト意識が求められます

 ・産業機械系:大型・高出力な機器が多く、耐久性とメンテナンス性の両立が求められます ・医療機器系:高い精度と安全性、規制対応の知識が求められます 

IoT機器系:通信プロトコルやセキュリティの知識が求められる傾向があります

どの分野を選ぶかによって必要な知識や働き方が変わるため、自分の興味や適性に合わせて選ぶことが大切です。

組み込みエンジニアへの転職、何から始めればいいか迷ったら

経験豊富なアドバイザーが、これまでの経験や希望を丁寧にヒアリングし、あなたに合ったルートを一緒に整理します。情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。

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独学とスクール、どちらがよい?

基礎知識の習得方法として、独学とスクール(職業訓練校・専門スクール)のどちらを選ぶかは、目指す分野と現在の知識レベルによって変わります。

学び方向いている人留意点
独学すでに関連分野の知識がある人学習計画を自分で組み立てる必要がある
スクール・職業訓練校未経験からゼロベースで学ぶ人費用や通学期間がかかる場合がある

すでに関連分野の知識がある場合は独学でも十分ですが、未経験からゼロベースで学ぶ場合は、体系的に学べるスクールや職業訓練校の活用がおすすめです。費用や期間は制度によって異なるため、自治体の職業訓練情報などを確認するとよいでしょう。

必要なスキル

組み込みエンジニアとして働くうえで求められる主なスキルは以下の通りです。

・C言語・C++などのプログラミングスキル 

・マイコンのアーキテクチャに関する基礎知識 

・ハードウェアの基礎知識(電気回路・信号の考え方など) 

・実機を用いたデバッグ・検証の経験 ・仕様書・データシートを正確に読み解く力

有利な資格

資格は必須ではありませんが、知識の証明や配属先の幅を広げる目的で取得を検討する価値があります。

「資格がなければなれない」というわけではなく、あくまで補助的な位置づけです。組込みソフトウェア技術者試験(ETEC)や基本情報技術者試験など、代表的な資格の詳しい解説は、別記事「組み込みエンジニア 資格」でご確認ください。

文系・未経験・年代別に見る「なれる?」の答え

文系出身の場合

技術系資格がなくても、研修制度が整った企業であれば挑戦できます。学ぶ意欲と論理的思考力が重視されます。

未経験の場合

20〜30代であれば未経験採用の間口は比較的広い傾向があります。40代以降は、前職での技術・対人経験をどう活かせるかが重要になります。

第二新卒の場合

社会人経験そのものが評価されやすく、挑戦しやすい層といえます。

組み込みエンジニアへの転職、何から始めればいいか迷ったら

経験や希望を整理するところから始めたい方は、一度キャリアを相談してみませんか。市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。

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注意点・よくある失敗

研修体制の実態を確認していない

「未経験歓迎」の求人でも、研修体制の実態は企業ごとに大きく異なるため、面接で必ず確認しましょう。

分野の違いを理解せず応募してしまう

車載系・家電系・産業機械系などの違いを理解せず応募し、想定していた業務内容と異なるというケースがあります。面接で具体的な担当分野を確認することが大切です。

資格取得を目的化してしまう

資格取得だけを目的化せず、実務でどう活かすかを面接で説明できるようにしておきましょう。

待遇面だけで転職先を決めてしまう

待遇面だけで転職先を決めると、環境が同じ課題を抱えている場合があります。仕事内容そのものへの不満か、職場環境への不満かを切り分けて転職先を選びましょう。

組み込みエンジニアへの転職、何から始めればいいか迷ったら

まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。今の悩みの相談だけでもかまいません。

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まとめ

・組み込みエンジニアへの転職ルートは、未経験・電気電子情報系出身者・近接職種経験者・現職者の4つに大きく分かれる

 ・未経験の場合は、興味分野の選定から研修制度の確認まで5ステップで準備を進めるとよい 

・転職先を選ぶ際は、車載・家電・産業機械・医療機器・IoTなど分野の違いを事前に確認しておくとよい 

・資格は必須ではなく、あくまで知識の証明としての位置づけ

 ・転職先を選ぶ際は、仕事内容への不満か環境への不満かを切り分けることが大切

よくある質問

組み込みエンジニアに未経験からなれますか?

企業によっては未経験採用を積極的に行っています。ただし研修体制は企業ごとに差があるため、面接で具体的な研修内容を確認することが大切です。

文系出身でも組み込みエンジニアに転職できますか?

可能です。技術知識は入社後に学べる企業も多く、論理的思考力や学ぶ姿勢が評価されるケースが少なくありません。

資格がないと転職は不利になりますか?

資格がなくても転職は可能です。資格は知識の証明として有利に働く場合がありますが、必須条件ではありません。

組み込みエンジニアから他の職種に転職するのはありですか?

回路設計や生産技術、品質保証など、現場経験を活かせる職種への転職も選択肢です。経験を棚卸しし、活かせるスキルを整理することをおすすめします。

転職活動はどのくらいの期間を見ておけばよいですか?

分野や経験によって異なりますが、情報収集から内定までは数ヶ月程度を見込んでおくと計画が立てやすくなります。

組み込みエンジニアの年収はどのくらいですか?

組み込みエンジニア固有の公的な年収統計は確認できていません。企業規模や扱う製品分野によって差が大きいため、求人ごとの条件確認をおすすめします。

どの分野の組み込みエンジニアを目指すべきか迷ったらどうすればいいですか?

車載・家電・産業機械・医療機器・IoTなど、分野ごとの特徴を確認し、自分の興味や適性に近いものから検討するとよいでしょう。適性については別記事「組み込み エンジニア」もあわせてご確認ください。

未経験からIoT関連の組み込みエンジニアを目指すことはできますか?

可能です。ただし通信やセキュリティの知識も求められる傾向があるため、基礎的な組み込み開発の知識に加えて、段階的に学習範囲を広げることをおすすめします。

この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【機電部門統括責任者】キャリアアドバイザー 湯浅 空大

立命館大学卒業後、新卒で中堅アパレル企業へ入社。当社入社後は未経験圧倒的なスピードで実績を上げ、わずか2年半で機電部門統括責任者に就任。
圧倒的な求職者様目線を強みに、多くの機電エンジニアの転職成功。現在は、機電部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。