面接のコツ12選|エンジニアが伝わる話し方と当日の所作を解説

面接のコツ12選|エンジニアが伝わる話し方と当日の所作を解説

「面接 コツ」と検索したあなたは、面接が近づいてきたものの、何を押さえれば手応えが変わるのか掴めていない状態ではないでしょうか。

面接で最も効くのは話術ではありません。結論から話し、技術を目的に翻訳し、書類との一貫性を保つという3点です。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、準備・当日・振り返りの3段階に分けた12のコツ、エンジニア特有の伝わらなさへの対処、面接後の記録の取り方までを解説します。当日使えるチェックリストも用意しました。

結論|効くのは話術ではなく、伝える順番

先に要点を整理します。

・面接で差がつくのは話のうまさではなく、内容の組み立て方
・特にエンジニアの場合、技術の説明で終わらせず「何のために使ったか」まで話すことが要点です
・回答は結論から始め、1問30〜60秒にまとめる
・書類に書いた内容と食い違わないよう、控えを読み返しておく
・緊張はなくす必要がなく、型を決めておけば話し始められる

面接は、優秀さを証明する場ではありません。採用側が「一緒に働けそうか」を判断するための対話です。この前提に立つと、押さえるべき点は絞られます。

面接のコツ12選【一覧表】

まず全体像を押さえてください。詳細は次章以降で解説します。

段階#コツ
準備1提出書類の控えを読み返す
準備2応募先の事業を一文で説明できるようにする
準備3実績を「技術」ではなく「目的」で語れるようにする
準備4逆質問を3つ用意する
当日5結論から話し、1問30〜60秒にまとめる
当日6専門用語を相手に合わせて調整する
当日7分からないことは認めたうえで考え方を述べる
当日8質問の意図を確かめてから答える
当日9現職の批判をせず、次にやりたいことに変換する
当日10逆質問で入社後を前提にした関心を示す
振り返り11面接直後に質問と回答を記録する
振り返り12詰まった箇所を次の面接までに補強する

このうち5番と6番が、最も結果に影響します。内容が同じでも、伝わり方が変わります。

【準備編】コツ1〜4

1. 提出書類の控えを読み返す

面接官は書類を見ながら質問します。書いた内容と話す内容が食い違うと、それ自体が懸念材料になります。提出時に控えを保存し、面接前に必ず読み返してください。

2. 応募先の事業を一文で説明できるようにする

「何を、誰に提供して収益を得ている会社か」を自分の言葉で言える状態にします。暗記した文章を並べる必要はありません。

3. 実績を「技術」ではなく「目的」で語れるようにする

エンジニアの面接で最も重要な準備です。次章で詳しく扱います。

4. 逆質問を3つ用意する

「最後に質問はありますか」で「特にありません」と答えると、関心が薄い印象になります。入社後を前提にした内容を用意してください。

【当日編】コツ5〜10

5. 結論から話し、1問30〜60秒にまとめる

回答の型は次の順が基本です。

  1. 結論を一文で述べる(10秒)
  2. 状況と自分の行動を説明する(20〜30秒)
  3. 結果と学びを添える(10〜20秒)

丁寧に説明しようとするほど長くなり、要点がぼやけます。まず結論を置き、必要なら「もう少し詳しくお話ししましょうか」と相手に委ねる形が円滑です。

6. 専門用語を相手に合わせて調整する

面接官が現場から離れている場合、技術用語は共有されていません。次章で対処法を扱います。

7. 分からないことは認めたうえで考え方を述べる

技術的な深掘りで答えが分からないとき、推測で押し切るより誠実に対応するほうが評価されやすい傾向があります。

その領域は実務で扱ったことがありません。ただ、〇〇と似た構造だと理解しており、その場合は〇〇から確認すると考えます。

「分かりません」の後に何を続けるかを、事前に決めておいてください。

8. 質問の意図を確かめてから答える

質問が抽象的な場合、確認して差し支えありません。

ご質問は、技術面での工夫についてでしょうか。それとも進め方についてでしょうか。

ずれた回答を長く続けるより、確認したほうが印象は良くなります。

9. 現職の批判をせず、次にやりたいことに変換する

転職理由を問われた際の基本です。

・「残業が多い」→「腰を据えて改善に取り組みたい」
・「同じ作業の繰り返し」→「工程の改善まで踏み込みたい」
・「決定に関われない」→「設計段階から関わりたい」

事実を変える必要はありません。同じ動機を、目的の側から述べるだけです。

10. 逆質問で入社後を前提にした関心を示す

使いやすい質問例です。

・入社までに準備しておくとよいことはありますか
・配属予定のチームは、現在どのような課題に取り組んでいますか
・活躍している方に共通する行動や姿勢はありますか
・技術選定はどのように決まっていますか

労働条件も確認して問題ありませんが、業務や体制に関する質問を先に置くと印象が整います。

エンジニア特有の「伝わらなさ」への対処

コツ3と6を掘り下げます。技術職の面接では、内容が良いのに伝わらないという状況が起こりやすくなります。

原因は、話し手の当たり前が聞き手の当たり前ではないことです。

面接官によって、話し方を変える

面接官技術の話の扱い重点を置くこと
人事担当者用語を避け、目的で説明する何のために、誰のために
配属部門の管理者技術の話は通じる前提担当範囲、判断の根拠
役員・事業責任者事業への影響で説明する成果、規模、コスト

面接の段階によって相手は変わります。同じ実績でも、聞き手に応じて語り口を変える必要があります。

「技術」を「目的」に翻訳する

準備段階で、次の変換をしておいてください。

技術の説明目的への翻訳
「設定作業を自動化しました」「手作業の設定ミスをなくし、深夜対応の負担を減らしました」
「部品構成を見直しました」「組立工数を下げ、製造現場の作業を楽にしました」
「検査基準を再設定しました」「出荷後の不具合を減らし、顧客からの問い合わせを減らしました」
「監視の仕組みを整えました」「障害の兆候を早く見つけ、停止時間を短くしました」

右側に数値を添えると、さらに伝わります。

・「作業時間を約〇%削減」
・「不良率を約〇%改善」
・「突発停止を年〇件から〇件へ」

正確な数字が不明な場合は「約」を付けた概算で構いません。

私たちが模擬面接をお手伝いすると、技術の詳細を丁寧に話される方は多くいます。ただ、その技術で誰が助かったのかを添えるだけで、聞き手の反応が変わります。内容の質ではなく、届き方の問題です。

「伝わっているか」は、一人では確かめにくいものです

話し方の癖や翻訳の抜けは、聞き手がいて初めて見えます。経験豊富なアドバイザーが、これまでのキャリアを丁寧にヒアリングします。
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【振り返り編】コツ11〜12

面接が終わった直後が、次の面接の準備の始まりです。

11. 面接直後に質問と回答を記録する

会場を出たら、次を書き残してください。

・聞かれた質問(思い出せる範囲で全部)
・自分がどう答えたか
・詰まった箇所、答えられなかった箇所
・相手の反応が良かった箇所

時間が経つと細部から忘れます。移動中に手元の端末へ書き留めるだけで十分です。

12. 詰まった箇所を次の面接までに補強する

記録を見返し、詰まった質問への回答を組み立てます。二次面接がある場合、一次で問われた内容の延長線上にあることが多いため、この作業が直接効きます。

相談現場でも、「二次で何を聞かれるか分からない」というお声を伺います。一次の記録が残っていれば、準備の精度は上がります。

面接形式別|気をつけたい点

形式によって、確認すべき点は変わります。

形式特有の難しさ対処
会議ツールでの面接表情と間が伝わりにくい接続環境、明るさ、視線の位置を事前確認
対面(1対1)沈黙が目立つ考える時間が必要なら「少し考えます」と伝える
対面(複数の面接官)誰に話すか迷う質問者を軸にしつつ全体へ視線を配る
電話面接声だけで伝える声量と語尾を意識し、相槌を明確に
技術面接・実技を伴う面接深掘りが続く前提を確認しながら進める

会議ツールを使う場合、接続の確認は前日までに済ませてください。開始直後の不具合は、それだけで落ち着きを失います。

緊張への向き合い方

緊張をなくす必要はありません。むしろ、緊張していても話し始められる状態を作るほうが現実的です。

・回答の型を決めておく(結論から話す形)
・最初の1問(自己紹介や経歴の説明)だけは声に出して練習しておく
・直前に声を出して発声を整える
・「うまく話す」より「正確に伝える」を目標にする

それでも不安が強い場合、原因が別のところにある可能性もあります。準備の問題ではなく、その企業への納得が足りていないのかもしれません。この点は後述します。

なお、体調面での不安が大きい場合や、日常生活に影響が出ている場合は、無理をせず医療機関などの専門窓口にご相談ください。私たちはキャリアの専門家であり、医療の専門家ではありません。

当日チェックリスト

面接前に確認してください。

□ 提出書類の控えを読み返した
□ 応募先の事業を一文で説明できる
□ 実績を「目的」に翻訳して話せる
□ 実績の数値の根拠を確認した
□ 転職理由を「次にやりたいこと」の形で話せる
□ 逆質問を3つ用意した
□ 確認したい労働条件を書き出した
□ 会場と経路、または接続環境を確認した
□ 持ち物(書類の控え、筆記用具、身分証)を用意した
□ 面接後に記録を取る準備がある

空欄が3つ以上残っている場合は、当日までに埋めておく価値があります。

データで見る|転職市場の状況

面接前は視野が1社に狭まりがちです。背景として市場の状況も押さえておいてください。

全職業を通じた有効求人倍率は1.12倍で、そのうち情報処理・通信技術者は1.43倍となっています。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)

情報分野については、2030年に最大約79万人のIT人材が不足すると試算されています。

出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)

一方、機械設計や生産技術といった機電系職種に限定した求人倍率、および面接の通過率や適切な回答時間に関する統計については、公的な数値を確認できていません。本記事の回答時間の目安は、選考支援の実務から見た感覚です。

これらは市場全体の傾向であり、個々の選考結果を示すものではありません。1社の結果がすべてを決めるわけではないと知っておくことが、当日の落ち着きにつながります。なお、選考の通過を保証する方法はありません。

うまく話せないときは「準備不足か、納得不足か」を切り分ける

コツを押さえても手応えが出ない場合、原因が別のところにあることがあります。

確認したいのは、話しにくさの原因が「型や材料が整っていないこと」なのか、「その企業に入りたい理由が自分の中で固まっていないこと」なのかという点です。

前者であれば、本記事のコツを一つずつ実行するほど改善します。翻訳表を埋め、控えを読み返し、逆質問を用意する作業です。

後者の場合、コツを増やしても言葉に力が入りません。志望理由が出てこないのは意欲不足ではなく、応募先の選定段階で希望と噛み合っていない可能性があります。

見直しの方向は2つあります。今の職場環境を変えたいことが動機の中心であれば、同じ領域で体制の異なる企業を探すほうが、これまでの経験を活かせます。担う仕事の中身を変えたいのであれば、工程や領域を変える方向も検討の余地があります。

私たちのもとにも、「面接で話が続かないのは自分の経験が足りないからではないか」とご相談にいらっしゃる方がいます。実際に伺うと、経験ではなく応募先への納得が足りていないケースが少なくありません。話しにくさは、応募先を見直す手がかりにもなります。

「うまく話せない」の原因を一人で抱え込む前に

市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。今の悩みの相談だけでもかまいません。
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まとめ

・面接で効くのは話術ではなく、結論から話す順番と内容の組み立て方
・技術の説明で終わらせず「何のために、誰のために」まで話す
・面接官によって語り口を変える(人事には目的で、管理者には技術で、役員には事業影響で)
・分からないことは認めたうえで、考え方を述べる
・面接直後に質問と回答を記録すると、次の面接の準備材料になる

よくある質問

面接で最も大切なコツは何ですか?

結論から話すことです。1問30〜60秒を目安に、結論、状況と行動、結果の順で組み立ててください。実務上の目安ですが、丁寧に説明しようとするほど長くなり、要点が伝わりにくくなります。

技術的な話はどこまで詳しく話すべきですか?

相手によって変えてください。人事担当者には用語を避けて目的で説明し、配属部門の管理者には技術の詳細まで話せます。役員には事業への影響で語ると伝わりやすくなります。

分からない質問をされたらどうすればよいですか?

推測で押し切らず、扱った経験がない旨を述べたうえで、自分ならどう調べ、どう考えるかを続けてください。誠実な対応のほうが評価されやすい傾向があります。答え方を事前に決めておくと落ち着けます。

緊張して話せなくなりそうです。どうすればよいですか?

緊張をなくす必要はありません。回答の型を決めておくと、緊張していても話し始められます。最初の1問だけでも声に出して練習しておくと、出だしがつかめます。

逆質問は何個くらい用意すべきですか?

3つ程度を目安に用意してください。入社までに準備すること、配属チームの課題、活躍している方の共通点などが使いやすい内容です。公式サイトに書かれていることや、既に回答済みの内容は避けてください。

面接後にやっておくべきことはありますか?

聞かれた質問と自分の回答を記録してください。詰まった箇所がそのまま次の準備材料になります。二次面接は一次の延長線上にあることが多いため、この記録が直接役立ちます。

面接の通過率はどのくらいですか?

公的な統計は確認できていません。企業の採用基準や募集背景、選考回数によって大きく変わるため、一律の数値は示せません。1社の結果で判断せず、複数の選考を並行して進めることをおすすめします。

この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

人材紹介事業部 事業統括責任者 堀 凌也

関西学院大学卒業後、新卒で当社入社。入社直後よりリクルーティングアドバイザーとしてトップクラスの成績を収め、組織内最年少で拠点責任者に抜擢。
現在は求職者への価値提供と企業の採用課題解決を両立する事業統括責任者として、組織の急成長と人材育成を牽引。