メンテナンスエンジニアとは|未経験からなる方法とやりがい・大変さを解説

メンテナンスエンジニアとは|未経験からなる方法とやりがい・大変さを解説

「メンテナンスエンジニアの求人が気になるけれど、どんな仕事をするのかよくわからない」「未経験からでも目指せる仕事なのだろうか」と気になって検索した方もいるのではないでしょうか。

メンテナンスエンジニアとは、機械や設備、装置が正常に動き続けるように、点検・修理・改善を行う技術職です。 工場の生産設備からビルの空調、医療機器まで活躍の場が幅広く、社会や産業を支える仕事として安定した需要があるとされます。

この記事では、IT・機電エンジニア専門の転職エージェントである私たちが、メンテナンスエンジニアの仕事内容や種類、必要なスキル、年収の考え方、なり方を解説します。

メンテナンスエンジニアとは

メンテナンスエンジニアとは、機械や設備の点検、修理、部品交換、改善などを行い、故障を防いで安定した稼働を支える技術者です。設備保全担当、保守担当などと呼ばれることもあります。

仕事の目的は、設備が止まることによる損失を防ぎ、安全で効率的な稼働を続けることにあります。 生産ラインが1日止まるだけで大きな影響が出るため、企業にとって欠かせない存在です。

似た職種との違い

メンテナンスエンジニアと似た職種には、次のようなものがあります。

職種主な役割働く場所
メンテナンスエンジニア設備の点検・修理・改善を幅広く担う自社の工場や施設、顧客先
設備保全自社工場の生産設備を中心に維持・改善する主に自社の工場
フィールドエンジニア顧客先を訪問し、納入した機器の保守を行う顧客の工場や施設
サービスエンジニア自社製品の設置・修理・点検、顧客対応を行う顧客先が中心

実際には、企業によって呼び方が異なり、仕事内容が重なっている場合も多くあります。求人を見るときは、職種名より「どの設備を、どこで、どこまで担当するか」を確認することが大切です。

メンテナンスエンジニアの仕事が気になり始めたら

同じメンテナンスエンジニアでも、扱う設備や勤務体制は企業によって大きく異なります。経験豊富なアドバイザーが、これまでのキャリアや希望の働き方を丁寧にヒアリングし、自分に合う職場を一緒に考えます。今の悩みの相談だけでもかまいません。

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メンテナンスエンジニアの仕事内容【工程別】

メンテナンスエンジニアの仕事は、大きく次の5つに分けられます。

工程主な作業
日常点検設備の異音・振動・温度などを確認し、異常の兆しを見つける
予防保全計画に沿って部品交換や調整を行い、故障を未然に防ぐ
故障対応故障が起きたときに原因を調べ、修理して復旧させる
改善故障しにくくなるよう、設備や作業手順を見直す
記録・報告点検や修理の内容を記録し、次の保全計画に活かす

日常点検

決められた手順に沿って、設備の状態を目や耳、計測器などで確認します。小さな異常にいち早く気づくことが、大きな故障を防ぐ第一歩になります。

予防保全

設備ごとの保全計画に沿って、消耗した部品の交換や、潤滑油の補充、調整などを行います。生産を止めずに済むよう、休日や計画停止の日に作業することもあります。

故障対応

設備が止まったときは、原因を調べて修理し、できるだけ早く復旧させます。機械・電気・制御のどこに原因があるかを切り分ける力が求められます。

改善と記録

同じ故障を繰り返さないよう、部品の変更や手順の見直しを提案します。点検や修理の記録を残し、次の保全計画に活かすことも大切な仕事です。

メンテナンスエンジニアの種類(活躍する分野)

メンテナンスエンジニアは、扱う設備によってさまざまな分野で活躍しています。

分野主な対象特徴
製造業生産ライン、加工機、ロボット生産を止めないための保全が中心
半導体・電子部品製造装置、検査装置精密な装置を扱い、高い技術が求められる
ビル・施設空調、電気設備、給排水設備建物の快適さと安全を守る
昇降機エレベーター、エスカレーター法令に基づく定期点検がある
医療機器検査装置、治療機器医療現場の安全を支える
情報インフラサーバー、ネットワーク機器IT系の保守として、システムの安定稼働を支える

分野によって、必要な知識や資格、勤務の形が大きく変わります。自分の経験や興味に近い分野を選ぶことが、長く働くためのポイントです。

メンテナンスエンジニアの1日の流れ(例)

工場の設備を担当するメンテナンスエンジニアの1日は、たとえば次のような流れです。あくまで一例です。

時間主な業務
8:30朝礼、前日の設備の状況とトラブルの共有
9:00担当設備の日常点検
11:00計画に沿った部品交換や調整
12:00昼休憩
13:00故障が起きた設備の原因調査と修理
15:00改善策の検討、関係部署との打ち合わせ
16:30点検・修理の記録作成、翌日の準備

突発的な故障が起きた場合は、予定を変更して対応します。工場によっては、24時間の稼働に合わせた交替勤務や、休日の保全作業が入ることもあります。

メンテナンスエンジニアに必要なスキル・知識

メンテナンスエンジニアには、幅広い技術の知識と、現場で対応する力が求められます。

  • 機械の知識:構造や部品の役割、摩耗や劣化のしくみ
  • 電気の知識:配線、モーター、センサーなどの基礎
  • 制御の知識:PLC(設備を自動で動かすための制御装置)などの仕組み
  • 原因分析力:故障の原因を、機械・電気・制御に切り分けて考える力
  • 安全意識:危険を伴う作業で、手順を守り事故を防ぐ姿勢
  • コミュニケーション力:製造部門や顧客と状況を共有し、調整する力

求人・選考の傾向として、メンテナンスエンジニアの採用では「機械と電気の両方がわかる人」が評価されやすく見られます。どちらか一方の経験しかない場合も、入社後に学ぶ意欲を伝えることで評価につながります。

メンテナンスエンジニアに役立つ資格

メンテナンスエンジニアに必須の資格は、分野や求人によって異なります。代表的なものは次のとおりです。

  • 機械保全技能士:機械・電気系の保全の技能を証明する国家検定
  • 電気工事士:電気設備の工事や配線に必要な国家資格
  • 電気主任技術者:一定規模以上の電気設備の保安・監督を担う国家資格
  • 危険物取扱者:危険物を扱う設備がある現場で役立つ国家資格
  • 昇降機等検査員:エレベーターなどの定期検査に関わる資格

資格は、入社後に会社の支援を受けて取得する人も多くいます。未経験の方は、資格取得の支援制度がある企業を選ぶのも一つの方法です。

メンテナンスエンジニアの年収

メンテナンスエンジニアに限定した公的な年収統計は、本記事では示していません。扱う設備や業界、勤務体制によって年収の幅が大きいためです。

指標年収(目安)
給与所得者全体の平均年収約478万円

出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

求人の状況を示す指標として、全職業の有効求人倍率は1.12倍です。メンテナンスエンジニアに限った求人倍率は、職種の分類によって異なるため、本記事では示していません。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(2025年11月)

年収は、次のような要素によって変わる傾向があります。

  • 扱う設備の専門性(半導体製造装置や医療機器など)
  • 保有している資格の種類
  • 夜勤や交替勤務の有無と手当
  • リーダーや管理職としての経験

待遇は企業ごとの差が大きいため、自分にとって何を優先したいかを整理しておくことが大切です。職種研究や資格選びに役立つ情報を、LINEで配信しています。

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メンテナンスエンジニアのやりがいと大変さ

メンテナンスエンジニアには、次のようなやりがいがあります。

  • 止まった設備を自分の手で復旧させたときの達成感がある
  • 工場や施設、社会の安全を支えている実感を得られる
  • 経験を重ねるほど技術が身につき、頼られる存在になれる

一方で、大変さもあります。

  • 突発的な故障に、急いで対応しなければならないことがある
  • 交替勤務や休日の作業がある職場もある
  • 油や騒音の中など、体力が必要な現場もある

相談現場では、「メンテナンスの仕事は好きだが、夜間の呼び出しが多くて続けられない」という声を聞くことがあります。その場合は、つらさの原因が仕事そのものにあるのか、勤務体制など職場の環境にあるのかを切り分けることが大切です。環境が原因であれば、同じメンテナンスの仕事のまま、日勤中心や予防保全に力を入れている職場に移ることで改善できる可能性があります。

メンテナンスエンジニアになるには

メンテナンスエンジニアになるには、主に次のような道があります。

  1. 工業高校や高専、大学などで機械・電気を学び、新卒で就職する
  2. 製造業の現場作業員から、保全部門へ異動する
  3. 未経験可の求人に応募し、入社後に研修で学ぶ
  4. 別分野のエンジニアから、経験を活かして転職する

未経験から目指す場合は、製造業や設備に関わる仕事の経験があると評価されやすい傾向があります。入社前に、機械保全技能士などの基礎を学び始めておくと、意欲を伝えやすくなります。

求人を選ぶときは、扱う設備の種類、勤務体制、研修の内容、資格取得の支援制度を確認しておきましょう。

メンテナンスエンジニアとして長く働ける職場を、一緒に探しませんか

メンテナンスエンジニアの働きやすさは、扱う設備や勤務体制によって大きく変わります。市場価値を客観的に評価したうえで、納得のいく選択肢を一緒に考えます。まずは情報収集の一環として話を聞いてみたいという方も歓迎です。

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まとめ

  • メンテナンスエンジニアとは、機械や設備の点検・修理・改善を行い、安定した稼働を支える技術職
  • 製造業、半導体、ビル・施設、医療機器など、幅広い分野で活躍している
  • 機械・電気・制御の知識と、故障の原因を切り分ける力が求められる
  • 年収は扱う設備や資格、勤務体制によって差が大きい
  • つらさを感じたら、仕事そのものの問題か職場環境の問題かを切り分けて考える

よくある質問

メンテナンスエンジニアはきついですか?

突発的な故障への対応や交替勤務がある職場では、大変だと感じる方もいます。一方で、予防保全が中心で日勤が基本の職場もあります。きつさは職場の体制によって大きく変わるため、求人ごとに勤務の形を確認しましょう。

未経験でもメンテナンスエンジニアになれますか?

なれる可能性はあります。未経験者を採用し、研修や先輩との同行で育てる企業もあります。製造業や設備に関わる仕事の経験があると、評価されやすい傾向があります。資格取得の支援制度がある企業を選ぶと安心です。

メンテナンスエンジニアに必要な資格はありますか?

求人や分野によって異なり、資格がなくても応募できる求人も多くあります。ただし、機械保全技能士や電気工事士などがあると、知識の証明になり、担当できる業務も広がります。目指す分野に合わせて選びましょう。

メンテナンスエンジニアの将来性はありますか?

設備がある限り、点検や修理の仕事はなくならないと考えられます。最近は、センサーやデータを使って故障を予測する取り組みも進んでいます。新しい技術を学び続けることで、より価値の高い人材を目指せるでしょう。

メンテナンスエンジニアから、ほかの職種へキャリアチェンジできますか?

できます。設備の構造や故障の傾向を理解している経験は、生産技術や設備設計、品質管理などの仕事でも活かせます。改善の提案や設備の導入に関わる経験を積んでおくと、キャリアの幅が広がりやすくなります。

メンテナンスエンジニアに向いているのはどんな人ですか?

機械や仕組みに興味があり、原因を突き止めるのが好きな人に向いている傾向があります。安全のために手順を守れる慎重さや、急なトラブルにも落ち着いて対応できる力も大切です。向き不向きは傾向であり、決めつける必要はありません。

職種研究や、メンテナンスエンジニアの経験を活かせる求人の傾向を、LINEでも配信しています。

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この記事の執筆者

AIdeaCareerMedia編集部

主にIT・機電エンジニアに特化した転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればエンジニア人材の採トレンド等の「エンジニアに携わる転職・採用」の情報を提供します。

この記事の監修者

【機電部門統括責任者】キャリアアドバイザー 湯浅 空大

立命館大学卒業後、新卒で中堅アパレル企業へ入社。当社入社後は未経験圧倒的なスピードで実績を上げ、わずか2年半で機電部門統括責任者に就任。
圧倒的な求職者様目線を強みに、多くの機電エンジニアの転職成功。現在は、機電部門統括責任者として、勝てる組織づくりと後進育成に邁進。